■この記事のターゲット
- もしかして私の症状はパニック障害の症状なのか?
- 心療内科でパニック障害と診断されたが、もう普通の生活に戻れないのか?
- 家族や友人でパニック障害の人がいるが理解を深めて助けになりたい
というようなパニック障害について不安を抱えるあなたに、僕の体験談も基にしながら少しでも不安を解消してもらえたらうれしい限りです。
『パニック障害』という言葉はテレビや雑誌、ネット内でもよく見聞きするような時代です。
ネットで調べれば膨大な量の情報が出てきますが、
簡単に言うと、とてつもない不安感や恐怖が頭の中を襲い、激しい動悸や息切れなどの発作的な身体症状が現れて日常生活でこれが頻発するような障害です。
僕もこのパニック障害を経験し、2年ほど苦しんだことがあるんです。
そして、
実際に経験していない者には理解されにくい
こともよくわかっています。
大事なことは先に言っておきます。
■パニック障害自体は命を落とすような病気ではありません
■パニック障害は適切な治療で治ります(まずは精神科、心療内科受診)

とは言え、実際苦しんでいる人はそうと分かっていてもそう簡単に乗り越えれないことも事実でしょう。
僕自身も死の恐怖に苦しんでいましたし、親も含めて当事者以外には理解されずに違った意味での苦しさもあります。
せめて自分だけでも病気についての理解を深めて冷静な行動ができるようにしておきましょう。
パニック障害を理解しよう
突然、激しい動悸がしたり、息が詰まる感じやめまいに襲われ、手足が震え、死ぬのではないかという恐怖感にとらわれる障害。身体的検査をしても異常がないが、発作は繰り返され、予期不安に悩まされる。行動範囲が狭められ、停車の少ない急行に乗れなくなったり、1人で外出ができなくなることもある。抗不安薬・抗うつ薬や、認知療法・行動療法などの心理的治療も有効。
(田中信市 東京国際大学教授 / 2007年)
僕が実際にパニック障害になったのは15年ほど前ですが、当時の僕はパニック障害という言葉すら知らず、始めたばかりのインターネットで調べまくっていました。
パニック障害の原因
パニック障害は脳の機能障害、いわゆる脳内神経伝達物質のバランスが崩れた状態であるとされ、具体的には恐怖や不安を抑制するために働く「セロトニン」という脳内伝達物質が何らかの要因で少なくなっていると言われています。
またこれは、複数の要因が重なって発症するものと考えられることが一般的のようです。
パニック障害発生要因の例
- 遺伝的要因
- 発達期の大きな心理的ストレス(親の死や離婚、いじめなど)
- 社会的ストレス
個人的な解釈ですが、遺伝的要因に加えて幼少期以降の周囲の環境によってパニック障害が発症しやすい脳のつくり(不安や恐怖感が優勢になる性格)になっていくものと捉えています。
パニック障害の症状を理解しておく
パニック障害の症状として代表的なものは以下です。
- 激しい動悸
- 漠然とした不安感、恐怖感
- 呼吸困難
- 震え
僕の場合は、動悸と過呼吸、急に襲ってくる恐怖感でした。
最初は大きな病気かと思い、夜中に兄に救急外来に連れて行ってもらったくらい焦ったものです。
このような症状が発作的に頻発しました(「パニック発作」と言います)。
パニック障害の治療方法
パニック障害の治療方法は主に以下の2本柱のようです。
- 薬物療法:医師から処方される脳内のセロトニン量を調整するための薬を使用
- 認知行動療法:医師やカウンセラーによるカウンセリング、回避行動訓練など
薬物療法
SSRI(Selective Serotonin Reuptake Inhibitors: 選択的セロトニン再取り込み阻害薬)とよばれる抗うつ薬などにより、脳内のセロトニン優勢の状態をコントロールして不安感を緩和するというもの。
薬のチカラでパニック発作を起こしにくくすることでまずは身体的な症状をおさえ、次のステップに進むという様に解釈しています。
薬も少しずつ進化しているようですね。
注:副作用もあるため必ず医師の指示に従うべし!用量と用法をしっかり守らないと回復が遅れます
認知行動療法
無意識的に気持ちが落ち込んだ時に頭の中に浮かんでいたことに目を向けて、
- なぜそう思ったのか
- 思ったことと現実はどう違っているか
- どう考えれば、どう行動すればこの違いを埋めることができるか
のような思考と行動の訓練を専門家と行っていくものです。
僕の見解ですが、パニック障害を自力で克服した人は、無意識または意識的にセルフ認知行動療法が功を奏したケースではないだろうか。
僕の経験的には、ある時にマインドが今までから変わったときに劇的に回復に向かったように思っています。
まとめ
- パニック障害で死ぬことはありません
- パニック障害は脳の機能障害で立派な病気です
- パニック障害の要因は遺伝要因やストレス要因など複合要因が重なって発症する
- パニック障害の治療方法は主に薬物療法、認知行動療法がある
僕の体験談詳細はまた別記事で記すこととします。
おわり
コメント