【40歳うつ休職中の過ごし方】やって良かった、悪かったことは?筆者の経験談

この記事を読んでほしい人
・うつ病で会社を休職したときの過ごし方で悩んでるアラフォーサラリーマン

・うつ病で休職しているが、どうにも調子が上がらない方

・うつ病で会社を休職したが、なるべく最短で復帰したいと思ってる方


僕は、仕事が主な要因となり心身に異常をきたした結果「うつ状態」と診断されて会社を2か月半休職しました。

初めて「うつ」と診断されて休職することになりましたが、始めのころは休職中をどのように過ごすこせば良いのか不安を抱えたまま過ごしました。

・何もせずに安静にすればいいのか
・適度な運動やリフレッシュで旅行でも行くのがいいのか
・好きなことに没頭するのがいいのか


手探りの状態で試行錯誤して復職までに至った僕の体験の中で、自分なりに「やって良かったこと」、「やって悪かったこと」を伝えることで、 同じような境遇で悩むあなたが少しでも早く元気になって社会復帰できることを望んでいます。


結論から書きます。
まずは「やって良かったこと」です。

大前提は「医師の指示に従うこと」ですが、それ以外について挙げます。

僕がやってみて良かったこと
  1. 大自然の中でボーっとすること
  2. 温泉でできるかぎりゆったり過ごすこと
  3. ブログを始めて、自分の想いを文字に起こすこと
  4. 価値観の合う、または同じ境遇の友人知人と会うこと
  5. 家族の理解を得ながら、家では極力普段通り過ごすこと
  6. 自分を責めずに客観的にうつになった原因を自問自答すること



続いて、「やってみて悪かったこと」

僕がやってみて悪かったこと
  1. 長距離の運転をすること
  2. 先のことを考えすぎること
  3. 睡眠薬を飲まなかったこと
  4. 会社の人との飲み会に参加すること
  5. 家事や育児をいつも以上に頑張ること

この「やってみて良かったこと、悪かったこと」について詳細を述べます。

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うつ状態と診断された経緯

うつ状態と診断された経緯

僕の場合、自分でも「うつ状態」になった経緯は自覚していました。

仕事でのポジションが上がり、業務量と責任が増えて今までやらなかった様々なことをこなさなければならなかった状態であったことと、さらに大きなトラブルが立て続けに発生して深夜残業や休日出勤が社内でも目立つようになっていました。

いわゆる「昇進うつ」みたいなものですかね。

周りの同僚の不満を聞き、環境改善も全て一人で背負いこんでやろうとしていたことは、僕のキャパを大きく超えていたと思っています。

理想と現実のギャップが大きいまま
の状態が1年近く続いたことが主たる要因であったと自覚してました。

これについては、下記記事で触れていますのでここでは割愛します。

筆者がうつと診断されるまで

https://life-notenki.com/mental/605/

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休職期間中にやってみて良かったこと

僕の休職期間中にやってみて良かったことについて述べていきます。

休職当初は、こんな風になってしまった自責の念で塞ぎ込む日々となりました。

過ぎたことを考えてもどうしようもないですが、こればかりは性格上仕方ないと自分でも理解してました。

医師から処方された抗うつ剤と睡眠導入剤を飲み続け、「自分の心に正直に過ごすこと」との指示があり、2週間ほどすると他のことを考える余裕が出てきました。

当然無理をしてはいけません。
何かをやりたくなる状態になるまでは自分の心に素直になり、落ち込んでもいいし、自分を責めてもいいと思います。

これは、うつを乗り越えるためのメンタルを再構築するために必要な時期なんだと思います。
睡眠をとることやストレス源から離れることで脳の機能異常に自然治癒が働き、自然と何かをやりたくなってくるはずです。

大自然の中でボーっとする

晴れやかな青空

趣味のキャンプを通じて自然の中で過ごしたことは、僕には大きく効果があったと思ってます。

平日が自由に使えるので、誰もいないキャンプ場にイスやテーブルをセッティングして珈琲を入れながら読書したり、景色を眺めてボーっとしたりする日を週に一回ほど取り入れるようにしました。

・爽やかな風と木々が揺れる音
・小鳥のさえずりと小川の流れる音
・青空と緑のコントラスト


これらに集中していると周りの空間の時の流れが緩やかに感じ、ザワついた心がスーッと穏やかになりネガティブな感情が浮かんでこなくなります

これが自然のチカラなのかと。
すり減ったエネルギーが充電されていくような感覚になります。

自然の光、色、音は古来から人間にとって安らぎを与えてくれるものなのかもしれませんね。

パソコン、テレビ、スマホの画面を通した人工的な光と大量のガチャガチャした情報のインプットから距離を置くことも大事だなと。

温泉にゆっくり浸かってリラックスすること

血流をよくすることと脱力は大切

僕は、うつ状態になるずっと前から疲れた時は一人で温泉に行きます。
それもクルマで小一時間ほど離れた「人が少ない」温泉地へ。日帰り入浴の開店と同時に行けば一番風呂をゲットできます!

誰もいない温泉でのルーティーンは、

体と髪を洗う

全身のチカラを抜いて内風呂に10分浸かる

サウナでストレッチと深呼吸しながら10分汗を流す

露天風呂で上半身を冷ましながら5分ほど足だけ浸かる


となっています。

長湯でのぼせたり、サウナ後の水風呂での急激な温度変化によるストレスを避けるようにしています。

僕の場合、このルーティーンを行えば胃腸の調子も復活し、ザワついた心も落ち着きます

風呂から上がったら、スポーツドリンクを飲みながら30分ほどダラーッとして完了です。休職期間中も何度も通いましたね。

ブログを始めて自分の想いを文字に起こしてみる

休職は、このブログを始めたキッカケになりました。

もともと文章を書くことや図や写真を加工することが好きだったことと、ネットを徘徊していると結構「うつ」の先輩方がブログを始めていることを知ったからです。

自分の想いを文字に起こし、それを客観的に見ることで自分という人間をもっと知ることができれば「うつ」を乗り越えられるのではないかという想いで即サイトの立ち上げを行いました。

サイト立ち上げの参考にしたのはヒトデさんhitodeblogです。
ヒトデさんのおかげで何の苦もなくその日のうちにサイト立ち上げが完了しました。

実際に書き始めてみると思ったような文章が書けずに苦労しましたが、好きなことをやっていることもあり今も勉強しながら継続してます!

また、好きなことに没頭することはネガティブ思考を排除し、脳内の快楽物質であるドーパミンが放出されると言われています。

これが「うつ状態」で脳の神経伝達が上手くいかなくなっているところに良い作用があるのではないかと個人的に感じてます。

実際自分の考えを整理することができ、今後の生活への改善点も見つけることができました。

もちろんキレイごとだけでなく、ブログの広告収入で副収入を得たいというのも否定はしません
こういう体になってしまうと、収入についての不安が付きまといます。

特にローン持ちや子育て世代はなおさらです。
会社員としての収入だけではなく、複数の収入源を得るための第一歩としてリスクの少ないネットビジネスをかじっておくことも必要だと考えたのも始めた理由の一つです。

ゼロからイチを生み出し「稼ぐ」ためにやるべきことを実践することは、本業にもプラスになることは間違いないです。

実際に僕も学んだことを本業に活かして楽しくやれています。

価値観の合う、同じ境遇の友人知人と会う

僕の場合は休職して2週間後くらいに、4年ぶりに遠く離れた地元の気の合う友達に連絡を取りました。
本当に偶然だったのですが、その時に彼も同じような病のため休職していたのです。

これも何かの縁かと感じ、友人(独身)の家に宿泊させてもらいました。

そのときの詳細はこちらの記事

価値観が同じ友人は宝物

https://life-notenki.com/mental/utu/2255/

この期間は、お互いの体調を優先して気を遣うことなく好きなように過ごしました。
また久しぶりに気の合う友人と会話すると、かつての若かりし頃の元気いっぱいだったころの自分のノリを思い出すことができました。

あ、オレの心地よい空間はこんな感じだ・・・

と再認識することができたのは大きな収穫です。
もし今後なにか壁にぶつかった時には、この友人を訪ねればいいのですから。

このココロの保険は大きいです。

価値観の合う友人知人は、一人でも持つべきかと思います。

さらに言えば、同じ価値観の人たちが多いコミュニティや職場に身を投じることも精神衛生上よいことなのかと考えさせられました。

長距離運転はしんどかったですが、2度彼の家にお邪魔させてもらいました。。。
大変お世話になりました!

家族の理解を得て、なるべく普段通りすごすこと

休職に入る前に、妻には症状や今できないことを事前に伝えていました。

実際に僕の状況を本当に理解することはできないでしょう。
家では極力普段通り接してほしいことをお願いしました。

変に気を遣われると「考えなくていい事」を考えてしまうからです。

それでもすれ違いは起こり、これまでになく険悪な夫婦関係になり離婚を考えたのも事実です。
ですが、僕はこれを乗り越えれば夫婦の絆が深くなれると信じて対話を繰り返しました。

妻も将来の不安と増える負担で苦しんでいたのです。
おかげで妻のことを深く知るキッカケになったのも良かったです。

このあたりの事も別記事に記載してますので、ここでは割愛します。

うつ休職での夫婦関係を見つめなおす

https://life-notenki.com/mental/1511/

手のかかる子ども二人がいたことは正直ちょっとしんどかったですが、子どもたちのおかげで堕ちずにすんだのかなとも思います。

ここで重要なポイントがあります。

復帰後の生活を見据えて、自分が心身ともにキツくなってきた時の「リフレッシュ方法」はしっかり伝えておきましょう

社会復帰後は、すんなりと元のように働くことはできません

一日会社で過ごすだけでもしんどい上に、小さな子供の世話や最低限の家事もしなければなりません。

周りに迷惑かけないようにと思いながら動き回ると再発してしまう恐れがあります。

そうなる前に自分の状況をパートナーに説明し、自分に合ったリフレッシュの時間を取ることが大事です。

自分が元気でないと、家族も幸せにできない

このことを、しっかりパートナーに理解してもらいましょう。

もしパートナーの理解が十分でないまま復帰すると、「自分のために」と自分だけリフレッシュするための活動をすると、見かけ上は元気なだけに「あなたはいいよね・・・」という感じになってしまいます。

リフレッシュは自分のために必要なものだとパートナーに理解してもらい、自分が元気な時はパートナーのリフレッシュ時間を気にかけてあげることをしながらやっていくといいでしょう。

以上のことは配偶者やパートナー、家族と同居する人にとっては必須と言っていいです。
ここでボタンの掛け違いが起こると、それこそ離婚などのトラブルの原因となります。

それでも全く理解してくれないパートナーであれば、今後の生活のことも考えて別れを選択するのも最終手段として持っておきましょう。

お互いの心身の健康を考えると、その方が得策な場合もあるかもしれません。

自分を責めずに客観的にうつになった原因を自問自答すること

これは、ある程度症状が回復してからがいいと思います。

症状が緩和しても、元の状態にもどっただけでは再発の恐れがあります。
うつの再発率は50%と言われています。

元の状態に戻るのではなく、自分がなぜこのような状態になってしまったのかを客観的に振り返り、新たな精神状態を構築してストレス原因の受け止め方を変えなければ、本当の意味で「うつ」を乗り越えたと言えない気がします。

仕事との向き合い方、家庭で夫・父親としての在り方を見直したことで、幸い僕は納得のいく答えを見つけることができました。

それは、

・理想と現実のギャップを埋めるような行動をする必要があること

・自分がワクワクすることを選択し続けること


です。

自分が幸せでないと、周りの人間を幸せにすることはできません。

そのためには「できないことはできないとハッキリ言う」など、他人の目や評価を気にしすぎずに多少は自己中になることも必要です。

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休職期間中にやってみて悪かったこと

ここからは休職中にやって「悪かったこと」を端的に述べていきます。

長距離の車の運転をする

うつ休職中にやって悪かったこと 長距離の車の運転をする
車の運転は脳が疲れます・・・

運転中は様々な情報を頭に入れながら、判断を行う必要があります。
「うつ状態」では、多くの情報量から的確に判断するチカラが落ちているので非常に疲れます。

個人的には2時間以上の運転は症状が緩和するまで控えるべきかと思います。

目的地に着いた頃にはドッと疲れが出て、本来の目的を楽しめなくなる恐れがありますよ・・・。

先のこと、自分でどうにもならないことを考えすぎる

先のことを考えてすぎて今がしんどいのは本末転倒

休職が長引いたら車や住宅のローン、子供の養育費をどう捻出しようとか、復職した時に仕事がまともにできるだろうかと考えてしまいがちです。

この手の想像は、自分の心がダークサイドに引っ張られるキッカケとなってしまいます。

ですが、こうなってしまった以上どうにもならないことを考えてもしかたないです

まず優先することは、体調を回復させること

そこに集中しましょう。

経済的につらいですが、一定期間は健康保険から傷病手当金が支給されますのでこれを活用すると良いでしょう。

心身が充実しないと不安や困難に立ち向かえませんからね。

睡眠薬を飲まなかったこと

僕は眠りに入ることはあまり問題なかったのですが、中途覚醒や早朝覚醒で早く目が覚めてしまい、そこから眠れずに睡眠時間が極端に少ない状態が続きました。

それでいて昼間に眠気が来るわけでもないのですが、頭は軽く痛みがあり常に冴えない状態でした。

医師から軽めの睡眠薬を処方されていましたが、人生で初めて飲む睡眠薬は僕にとっては抵抗があり、勝手に依存性を恐れて当初は服用しませんでした

しかし、あまりに頭が冴えない状態が続くので、意を決して睡眠薬を服用してみると睡眠時間が長くとれるようになり、頭も冴えてきました。

やはり、睡眠は大切です。

睡眠不足だと、倦怠感や思考力低下を招きます。


薬のチカラを頼ってでも睡眠時間は確保したほうが良いです。

薬の種類や量は医師と相談して調整すればいいでしょう。

よく頑張った、もう休もう

会社の人と飲み会に行く

休職に入ると、心配してくれる同僚から飲みの誘いが何件か来ました。

気分転換のつもりで参加しましたが、これは大失敗でした

・居酒屋は騒がしく落ち着かない
・同僚からは「こうすればいい、アレがダメだったんじゃない」などのダメ出し

などがあり、特に後者はしんどいです。

良かれと思って言ってくれてるのは分かるんですが、今そんな話聞きたくないというのが正直な気持ちです。

飲み会から帰ると酒を飲んだわけでもないのに頭痛はするわ全然眠れないわ、異常な尿意でトイレに何回も行くハメになってしまいました。

行った自分も悪かったですが、もう得るものが少ない飲み会には参加しません

嫁さんと家で飲む方が100倍心にやさしいです。

家事や育児をいつも以上に頑張ること

うつ休職中にやって悪かったこと 家事や育児をいつも以上に頑張ること

常に家にいるので奥さんに気を遣って、家事や育児を頑張りたくなってしまいます

休職前はほとんど家にいなかったので、余計に妻の大変さが分かるからです。

僕も体調が良くなってきたころに、料理や育児でいろいろチャレンジしましたが、慣れないことを続けてやるとやはり体は正直でガクッと調子が落ちます。

ここは心を鬼にして、できる範囲のみの対応にしましょう。

奥さんの負担がキツそうなら、食事は総菜にする、宅配サービスなど手を抜くことを考えたほうがお互いのためです。

自分が早く復帰するためと言えば、家族にも納得してもらえるでしょう。
復帰後は働き方を見直して、ワークライフバランスを意識てください。

ワークライフバランスを見直す

https://life-notenki.com/through-working/2651/

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まとめ

僕がやってみて良かったこと
  1. 大自然の中でボーっとすること
  2. 温泉に浸かってゆったりリラックスすること
  3. ブログを始めて、自分の想いを文字に起こすこと
  4. 価値観の合う、または同じ境遇の友人知人と会うこと
  5. 家族の理解を得ながら、家では極力普段通り過ごすこと
  6. 自分を責めずに客観的にうつになった原因を自問自答すること

僕がやってみて悪かったこと
  1. 長距離の運転をすること
  2. 先のことを考えすぎること
  3. 睡眠薬を飲まなかったこと
  4. 会社の人との飲み会に参加すること
  5. 家事や育児をいつも以上に頑張ること

ちゃんと医師から処方された薬を飲み続けることが大前提です。
自分の判断で止めたりすると回復が遅れる場合もあるので注意!

話は少しそれますが、休職期間中は図書館に通ってました。そこで自分にとっては非常にいい本と出会いがあったの共有しておきます。

子育てに悩む親へ、具体的で説得力のあるアドバイスがたくさん詰まってます。
よろしかったら手に取ってみてください。


振り返ってみると、自分なりに不安を抱えながらでも自分自身を労わり、新たなことにもトライするなど色々ともがいてましたね。

ただ家で安静にしておくよりは、回復が早かったんじゃないかと勝手に思ってます。

休職期間中のいろいろ考えたことや動いてみたことが積み重なって、復帰できる状態まで戻ってこれたと信じています。

あなたも不安に駆られながら色々とトライしていると思いますが、将来に向けてもけっしてムダになるものではありません。

くどいようですが先のことや将来の不安に対しての考え事は、自分が物事をポジティブに考えられるような心身の状態になるまで控えて休養に専念した方が近道です。

しっかり休んで、自分を信じて、自分の思うように行きましょう!
なんといってもあなただけの人生ですからね(^^)

この記事が参考になれば幸いです!

おわり

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