今回の記事は、筆者が「うつ休職時代」に本を読みまくっていたことについて述べてみたいと思います。
・新しいことが覚えられない
・人と会話すること自体が疲れる
・常に頭の中がズンズン響いてボーっとする
こんな症状が出始めてから4か月ほど仕事をなんとかやり繰りしていた僕も、医師から「うつ状態」と診断されて約2か月半休職することになりました。
今は体調は大きく改善し、復職してボチボチ仕事に体を慣らしていってるところです。
休職期間中、僕の中では一つの壁を乗り越えて自分の心に素直に従えるようになりました。
ここに至るまでには、幾度も自問自答を繰り返して自分の心と向き合うことが必要です。
休職期間中にやって良かったことの一つとして、とにかく本を読みました。
それまでは、せいぜい数か月に1冊ビジネス本を読むかどうかという僕でしたが、休職期間中は個人のエッセイ集であったり、子育て本であったり、人間関係の本、ビジネス書、マンガと様々ジャンルの本を30冊以上は読みました(読書が趣味の人からすれば少ないですが・・・)。
今回は、本を読むことが「どう良いのか」を振り返ってみたいと思います。
今回はあえて抽象的な話ですが、うつなどのメンタル疾患を乗り越える糸口にはなり得ると考えます。
・今まで悩んでいたことに対する解決方法が、自分にしっくりくる語彙や例えとして出会える
↓
・様々な小さな悩みが解決し、脳内で点と点がつながり大きな悩みの解決になる
↓
・その中ですぐにやれそうなことは実践に移してみる
ということを繰り返すことで、今まで何が自分の心にブレーキをかけていたのか、自分がどうあれば幸せと感じるのかが少しずつ具体化されていきます。
これらを知るだけでも、新たな自分の再構築へ大きく前進するはずです!
本は同じジャンルでも様々な著者の本を読む

成功者と呼ばれる人々は、困難に対して何らかの方法やパターンで切り抜けて結果を出しています。
そして、その成功までのプロセスを書籍などの形で共有してくれています。
読めば
「ほーほー。なるほど。」
とうなずくようなことばかりです。
ですが、落ち着いて考えれば「割と当たり前のことじゃん」って思うようなことも少なくないと思いませんか?
でも、そういう当たり前のことができにくい教育を受けてきたり、失敗に不寛容な社会であったりするわけです。
当たり前のことが当たり前にできてれば、そもそも体壊すほど悩んでないです。
こういう時、そこまで強くない人間は「他人に頼る」という手を使っても全然悪いことではないと考えます。
ただ、その背中を押してくれる言葉があなたにとって心の底から納得できるかどうかが今後のあなたの行動を左右するといってもいいと思います。
例えば、
・ある著者の体験が自分の境遇に近く、その人の発する言葉に非常に共感できる
・ある著者の使った言葉や例えが、妙に自分に深く突き刺さり記憶に残る
そんな経験がこれまでにもあったはずですよね?
読み手ひとりひとりで何があなたの「心の琴線」に触れるかはわかりません。
偏った著者からは同じような語彙や言い回しの言葉しかインプットされないでしょう。
「ほーほー。なるほど。そうだよねぇ・・・。」
とはなりますが、「ハッ」として心の奥深くの抑えていたものを呼び起こすには物足りないかもしれません。
自分でなぜ悩んでいるのかがある程度わかっていて、行動に移せないときは背中を押してくれる何かが必要です。
そんな時は様々な著者から、様々な言葉や例えであなたの「心の琴線」に触れるまで本を読み漁ってみるのもおススメです!
生活に関係するさまざまなジャンルの本を読む
僕の場合は、仕事で中間管理職に上がり、業務へのチカラの配分が悪すぎたためキャパオーバーになって、「理想と現実のギャップ」のストレスから体調を崩したと自己分析しました。
詳細については過去記事を参照ください。
本を読み始めたのも、「成功するリーダーの法則とは・・・」みたいなものとか、すぐに使えそうなテクニック的なものを求めていました。
そのうちに、
「そもそもオレは誰からも一目置かれるリーダーになりたいのか?」
という疑問が芽生える・・・。
そこからそういう本を読む気がなくなったので、心理学の本やサッカー選手の自伝、子育て本などを息抜きとして読むようになりました。
まあ、その本たちの面白いこと!
人間の心理や、好きだったサッカー選手の知られざる苦悩と挑戦、子どもの大切さと普段の妻への感謝など様々な気づきがドーンと心を動かしました。
そこから子どもへの接し方、妻の家事への負担削減など行動に移すようになりました。
詳細は割愛しますが、仕事や人間関係で活かせるなと思えることも多々あったし、今までの自分のワークライフバランスは良かったのかだろうかと新たな自問自答に対しての答えが見つかったような気がしました。
分野に偏らず、あなたの生活に関する本を手に取ってみることで思わぬ突破口が開ける可能性があります!

さいごに
残念ながら人生、つらい時期は何歳になってもやってくるようです・・・。
これは生きている以上仕方ありませんが、これを乗り越えるからこそ生きる喜びが再認識されるというもの。
自分の悩みやストレス源に対しては、少し自分を客観的に見て「なぜ?なぜ?」を繰り返して自分で答えを見つけて対処していくしかありません。
ちょっと専門的な「なぜなぜ分析」については過去記事参照ください。
・なぜ僕はうつ状態になってしまったんだろう?
⇒仕事の配分を間違え、オーバーワークになってしまったから
・なぜ仕事の配分を間違え、オーバーワークになってしまったんだろう?
⇒自分で全てをこなして、部下の信頼を得ようとしたから
・なぜ自分で全てをこなして、部下の信頼を得ようとしたんだろう
⇒自分は部下の信頼を得られていないと感じていたし、部下の使い方を良く知らなかったから
↓
以下延々と紙に書いて深堀した結果、最終的には「今の仕事が好きじゃないから」ということになってます(笑)
ここからどういう行動に移そうかは色々画策中ですが、原因がわかると対策を立てることができます。
まずは根本原因を見つけることが、「うつ克服」にとっても重要です。
医師の指示のもと、薬のチカラを借りながら可能な範囲でチャレンジしてみてください。
時間はかかるでしょうし、つらい自問自答ですが、必ず自分の心の幅を広げてくれます。
その後の人生を豊かにするための土壌を耕すつもりでのんびりやってみてください。
ぼくもまだ完治と言える立場ではないですが、一緒に取り組んで豊かな心を手に入れたいと思います!
うつは乗り越えられる!
おわり
本の一部を紹介ですっ
親としての子どもとの向き合い方を具体的に示してくれる一冊。
誰もが憧れるリーダーが裏では血のにじむような努力や挫折を味わって今があることを正直に共有してくれる一冊。
母親の大変さ、子どもの大切さを面白おかしく見せてくれる一冊。
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