■この記事のターゲット
・「うつ」で会社を休職していて、そのまま会社に残るか転職するか悩んでいる方
・「うつ」で会社を休職していて、もう今の会社を退職して転職しようと考えている方
・「うつっぽい」と感じながら勤務を続け、会社を休職しようか退職しようか悩んでいる方
本記事は、医師から「うつ状態」と診断され、会社を3か月弱休職している間に転職するべきかどうか悩んだ末に、これまで通り復職した筆者の経験談です。
会社勤めをしながら「うつ状態」や「うつ病」で体調を崩し、今後の身の振り方をどうするべきか苦悩してるあなたが、一歩でも前に進めるきっかけになればうれしいです。
まず結論から述べます。
①うつで休職中の方で、そのまま会社に残るか転職するか悩んでいる方
それぞれの状況にもよりますが、まずはこれまでの会社に復職して「自分のペース」で仕事を再開することを第一として良いかと思います。
より良い環境へ移ることを「プランB」として、転職サイトへの登録は並行して情報収集しておくといいでしょう。
なんせ最も優先すべきは、人並みに仕事が再開できるレベルへ体調を整えることです!
②うつで休職していて、今の会社を退職して転職しようと考えている方
今の会社の環境がよっぽど自分にあってなくて、体調を崩した原因が明らかに今の会社で働くことだと自分で答えを出したのであれば、退職の方向で動いてみるといいでしょう。
ただ無計画に退職するのではなく、特にベテラン世代は現在の会社に籍をおいたまま、有給休暇や傷病手当をもらいながら体調回復を図りつつ転職活動を行うといいと思います。
③「うつっぽい」と感じながら勤務を続け、会社を休職しようか退職しようか悩んでいる方
僕の経験から得た教訓で言えば、うつ状態と思われる体調不良や睡眠障害が長期間続いているのであれば、休職を念頭に置いた「長期間の休暇(2か月以上)」を強く推奨します。
心身ともにダメージが深い状態では冷静な判断はできません
休むことで苦しい時期もありますが、体調が上向いてくると考え方も変わってきます。
くどいようですが、体調を回復させることを第一に考えてください。
では、なぜ上記の3パターンのように主張するのか詳しく述べていきます。
休職中に転職or残留?⇒残留を基本路線に

なぜ残留を基本路線にするのか?
それは、自分のこれまでの実績や置かれていた環境、体調など「あなたのこと」を良くも悪くも会社側が把握しているからです。
会社を変えて新たな環境に行きたくなる気持ちは理解できますが、うつ病はそう簡単に治るものではありません。
特に新しい会社に自分がうつ病であったことを隠すのであれば、隠すために無理をして余計に悪化させるリスクが高いと考えます。
自分の状態を把握しているからこそ、会社側が配慮してくれる可能性が高いです。
・負担の軽い仕事にしてくれる
・部署移動などで環境を変えてくれる
などが見込まれるのであれば、これまでの会社に属しながら新たなスタートを切ることができます。
現在の会社で積み上げてきた経験や人脈を活用できるので、転職してイチから新たな環境に順応していくよりあなたの心身にとっても負担は少ないはず。
さらに休職期間中にこれまでの自分を振り返り、「自分の仕事の仕方や人との付き合い方、体調管理にも問題があったなぁ」と客観的に分析できたら、きっとあなたはスケールアップして新たな観点で会社生活をおくることができるでしょう。
ピンチはチャンスです
僕自身はこの①のパターンでして、転職情報も収集していましたが、今では復職して良かったと思っています。
最初は肩身の狭い気持ちが無かったかと言われると、正直いうと無かったわけではありません。
しかし、自分のペースで身体を慣らしていくうちに他人の目や他人からの評価の呪縛から自分を解き放つことができ、自分の特徴を活かして堂々と仕事をすることができるようになりました。
簡単に言うと、仕事が楽しく思えてきたのです
サポートしてくれる人には感謝の言葉を、仕事でぶつかる時は嫌われてもいいくらいの開き直りで自分の主張を投げかける。
こんな充実した毎日はありません。
最大の敵は自分の中にあったと今は思っています。
あなたが今まで真摯に仕事に取り組みながらも、組織のいろいろな「しがらみ」のせいでストレスを溜めていたのなら、まずは残留の方向で充実した休職ライフを送ってください(笑)
休職してみたけど退職してやる!⇒冷静になって退職しましょう

休職するに至った原因が、
・最悪な人間関係で社内に逃げ場もない
・避けようのない超劣悪な労働環境で将来的にも変わりそうにない
ということであれば退職優先で考えて良いと思います。
戻ったところで、また体調を崩してしまう可能性が高いでしょう。
それでも自責の念や、行くのも嫌な会社に気をつかって退職を早まるのは早計です。
しっかりと有給休暇等の会社の制度や、健康保険の傷病手当を使いながら金銭的ダメージを抑えて体調を回復させつつ、じっくりと新たな職場探しをしましょう。
ベテランの年代になって、メンタル疾患でいきなり会社を辞めた人で「今は楽しく暮らしてるよ!」という人は、これまでの僕の経験上では聞いた記憶は無いです・・・。
無論、先を決めずに辞めることは否定しませんが、現実的に雇用の流動が遅れている日本では30代後半以降の退職はリスクが高いと考えます。
どうせ辞めるなら、狡猾に会社を利用して辞めてやりましょう。
会社と揉めそうなら最後の手段で弁護士に登場してもらってもいいでしょう。
休職したほうが良さそうだな・・・⇒迷わず長期休暇へGo!

休職した方がいいんだろうなと思うくらい心身にダメージを負っているのであれば、そのまま仕事を続けることは結局周りにもマイナスの影響を与えることを自覚してください。
・仕事が回らなくなって、周囲の人間に影響が出る⇒周りもストレス溜める
・家族もちの場合、家でも暗くなる⇒家族もストレスを溜める
・自分の症状がさらに悪化する⇒復帰に時間がかかる⇒会社も損害
ということで誰も幸せになりません。
なにより大事にしなきゃいけない自分自身が幸せじゃないなんて、そんな悲しいことはないですよね・・・。
会社なんぞ人ひとりいなくなったくらいで、会社として仕事が回らなくなることはないですよ。
(あったとしたら、よっぽど限界に近い会社だったとも言えますが・・・)
ここで悩んでるあなたは、根がマジメで責任感が強い方なんだと思います。
そんなあなたが何か月も会社を休むことなんて、人生においてそうそうできない経験です。
マジメないい大人が何か月も休めたとしたら、いろんな得るものがあると思いますよ。
僕自身はたくさんの学びや気づきがあった休職期間でしたし、復帰してからも学びや気づきのおかげで新たなスタートが切れています。
お天道様がくれた良い機会と思って長期休暇へGoです
明日にでもメンタルクリニックを予約しちゃいましょう。
診断書をもって上司に相談しちゃいましょう。
まとめ
それではおさらいです。
①うつで休職中の方で、そのまま会社に残るか転職するか悩んでいる方
それぞれの状況にもよりますが、まずはこれまでの会社に復職して「自分のペース」で仕事を再開することを第一としましょう。
より良い環境へ移ることを「プランB」として、転職サイトへの登録は並行して情報収集しておくこと。
最も優先すべきは、人並みに仕事が再開できるレベルへ体調を整えること
②うつで休職していて、今の会社を退職して転職しようと考えている方
今の会社の環境がよっぽど自分にあってなくて、体調を崩した原因が明らかに今の会社で働くことだと自分で答えを出したのであれば、退職の方向で動いてみていいでしょう。
ただし無計画に退職するのではなく、特にベテラン世代は現在の会社に籍をおいたまま、有給休暇や傷病手当をもらいながら体調回復を図りつつ転職活動を行う。
③「うつっぽい」と感じながら勤務を続け、会社を休職しようか退職しようか悩んでいる方
僕の経験から得た教訓で言えば、うつ状態と思われる体調不良や睡眠障害が長期間続いているのであれば、休職を念頭に置いた「長期間の休暇(2か月以上)」を強く推奨します。
心身ともにダメージが深い状態では冷静な判断はできません
休むことで苦しい時期もありますが、体調が上向いてくると考え方も変わってきます。
くどいようですが、体調を回復させることを第一に。
悩んだ分だけ成長します。それは何歳になっても変わらないと思います。
成長痛だと思ってうまく痛みと付き合いながら、一歩ずつ前に進んでいきましょう!
おわり
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