うつ病は単なる思い込み?アラフォーサラリーマンが「うつ休職」を経験して感じたこと

この記事を読んでほしい人
・うつ病は思い込みからくるものと考えて自分を責めている人

・うつ病は自分の思い込みのせいなのか病気なのか分からず苦悩している人

・うつ病なんて「根性ない」、「やる気がない」だけだろと思っている人


うつ病は「病気」なのか、「単なる本人の思い込み」なのかという議論は過去から繰り返されています。

近年では「心の風邪」「脳の病気」というように、病気として医療的な対応が必要なことは認知されてきています。

しかし、

一方では、外見から判断できないことから「本人の思い込み」「やる気の問題」と捉えられ、当事者が苦悩するケースも少なくありません。


今回の記事では、
過去にパニック障害を経験し、さらに医師から「うつ状態」と診断された僕の経験から、

うつ病は「病気なのか」はたまた「思い込みや、やる気の問題なのか」

について述べてみたいと思います。


僕のケースから現時点導き出した結論としては、

①自分に対する「ある事象やとりまく環境」の受け止め方(いわゆる思い込み)から始まり

②自分自身や周囲の人や環境への失望と怒りが蓄積(本人の自覚は無い)

③自律神経が正常に働かなくなる、睡眠の質と量が低下する(気づかない可能性高い)

④身体的な症状が顕著に出てくる(ここで不調に気づく)

⑤上記②~④を繰り返し、個人での対処ができなくなり「病気」と認定できる状態になる(医療的な対応が必要)

ということで、最初はストレス源の受け止め方≒思い込み)から、最終的には病気と認定される症状が出るというものです。

言い換えれば、真因としては思い込みなんだけど、結果的には病気になっているとも言えるでしょう。


最終的に言いたいことは、

思い込みでもいいし病気でも何でもいいから

自分が幸せな生活を手に入れるために、できることをできる範囲で継続しよう

ということです。

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思い込みだとすれば、うつ病は「自分自身のせい」なのか?

うつ病は、マジメで責任感が強い人がなりやすいと言われています。

うつ病で会社を休むことになった先輩たちの証言からもそのような傾向がみられました。

真因が思い込みだとすれば、うつ病は自分自身が招いたものなのか?

と自分を責めたくなる人もいることでしょう。


しかし、

自分自身を責めて状況が解決するのでしょうか?

あなた自身はこれまで不真面目に生きてきた訳ではないですよね?

これまで誰かを陥れたり、罪を犯したりしてきたのでしょうか?



当然、そんなことはないですよね

うつ病は、あなたに端を発しているかもしれませんが、

あなたが悪いから⇒うつ病になる

というには論理が飛躍しすぎです。

たまたま、あなたが育ってきた環境によって形成された「物事の捉え方」

たまたま、あなたの周りで起きた「事象」に敏感にストレス反応して

蓄積されたストレスがあなたの許容を超えた「結果」

心身にSOS信号を出させているのです。


自分を責めたくなる気持ちは十分に理解できますが、生活スタイルを反省することは良しとしても、自分自身を必要以上に責めても問題の解決には何の意味もないことは明白です。

自分を責めている暇があれば

・温泉にでも行ってのんびりしましょう

・病院に行って医師に相談しましょう

・薬に頼ってでも睡眠時間を確保しましょう

・ストレス源から離れて、好きなことに集中しましょう

うつ病を乗り越えることは、簡単ではありませんし、短期間で解決するものではありません。

まずは悲鳴を上げている心身を休ませてあげることで、

過去を客観的に振り返り、将来に向けて論理的または「明確な意思」をもって物事を判断できる自分

を取り戻すことが最優先事項です。


そんな自分を取り戻してから、体を労わりながらの新たな生活のスタートラインに立てると考えます。


うつ病はあなた自身のせいだとか、今となってはどうでもいい話です!

あらかじめ用意されている明確な解決手段なんてありません

自分が幸せになるためにはどうすればいいかを考え続けましょう。

そうすれば、あるときに気が付くと過去の自分から大きく変わっていることを実感できるでしょう。

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うつ病は「根性が足らない」、「やる気がないだけ」と思っている方へ

自分の周囲の人が「うつ病になった」と聞いたとき、

「あいつは根性が無いな」

「やる気がないだけなんじゃないの?」

と言いたくなる気持ちも分かります。


なぜなら、自分自身がうつ病などのメンタル疾患に罹ったことがなければ当事者の気持ちを理解することなんてできるわけがないからです。

当事者を心の中で罵倒するのが好きな方は好きにすればいいですが、それ自体に何の価値もない事も明白です。


仮に家族や職場の同僚が「うつ病」になってしまったら、当然周りの人にも影響が出て様々な問題が出てくるでしょう。

しかし、うつ病の当事者を責めても問題は解決しません。

現状の問題を解決するためにはどうすればいいか

自分の心身を健康に保つためにはどうすればいいか


だけ考えていればいいのです。

実際に過去の僕も「うつ病」になった人に対して、少し偏見を持っていたと思います。

ただ、実際に「うつ病」と診断された経験がある今だから言えますが、

誰にだって同じような状態になる可能性はある

そう思えるからこそ、まずは自分自身の心身の健康を優先し、余裕があれば周りの人間が同じような目に合わないように配慮できるのです。

簡単ではないでしょうが、組織の人間が皆このような意識で過ごすことができるのなら「うつ病」というものが発生してしまう可能性も低くなるんじゃないでしょうか。

「うつ病」なんて心が弱いやつがなるもんだ

そう言われればそうなのかもしれません。

ですが、

だから何?

という程度のものなのです。

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さいごに

最後に、うつ病を経験した僕の持論をもう一度述べます。

うつ病に対する持論

①自分に対する「ある事象やとりまく環境」の受け止め方(いわゆる思い込み)から始まり

②自分自身や周囲の人や環境への失望と怒りが蓄積(本人の自覚は無い)

③自律神経が正常に働かなくなる、睡眠の質と量が低下する(気づかない可能性高い)

④身体的な症状が顕著に出てくる(ここで不調に気づく)

⑤上記②~④を繰り返し、個人での対処ができなくなり「病気」と認定できる状態になる(医療的な対応が必要)

上記が的確であるかどうかは、さほど問題ではないと思っています。

その程度のものだと思うくらいでいいんです。

それよりも考えるべきは、

過去を踏まえてこれからをどう生きていくか

ツラい環境から逃げるなら逃げる

どんな手段を使ってでも解決する

何もしないなら何もしないで腹をくくる

人生を楽しいと思うか絶望と思うかも自分次第です。

ですが、現代の日本に産まれている限りは楽しくするための選択肢は多いのです。

もっとひどい環境で絶望しかないような国にでも生まれない限りは。


そう思えば、うつ病が「思い込みのせい」とか「れっきとした病気」とか

どうでもいいと思いませんか?

おわり

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