■この記事のターゲット
・うつ病で会社を休職し、復職した後の過ごし方が不安
・復職したらどれくらいで期間経てば今まで通りに仕事がこなせるのか?
・復職から1年経った人はどんな生活を送っているのか?
今回の記事は、「うつ状態」と診断されて会社を約3か月休職し、復職して1年が経過する時点の筆者の体験談です。
休職直前の体調、仕事の状況、私生活の状況が
復職後1年でどう変わったのか
などについて触れてみたいと思います。
これまでの経緯詳細は過去記事を参照ください。
節目のタイミングで、その時の状況や思ったことなどを正直に述べているつもりです。
うつ病などで不安や悩みを抱えている方に少しでもお役に立つ内容があれば幸いです。
復職後1年で体調は大きく改善したのか?
正直に言うと、体感的には良くなったようなあんまり変わってないようなという感じです。
まだ頭を回転させなきゃいけないことや気をつかう状況が続くと疲労感が極端にドバッとでてヘロヘロになります。
それでも、その頻度が減ったようにも感じるので牛歩のごとくジワジワとやれる範囲が広がっています。
比較項目 | 休職直前の状態 | 復職後1年経過時の状態 |
胃痛 | 頻繁にあり | なし |
動悸 | 頻繁にあり | たまにあり |
倦怠感 | 常にあり | 寝不足や緊張状態が数日続くと発生 |
思考・判断力 | 物事に全く集中できない 物忘れが激しい | ほぼ問題なしだが、複数タスクをこなす時に ワーッとなることもある |
会話 | 言葉がうまく出てこない 会議などで発言できない | おおよそ問題ないが、大勢の前で喋ると 疲労感あり |
めまい | 頻繁にあり | 1か月に1回程度 |
睡眠 | 睡眠導入剤がないと眠れない 眠ってないのに眠くない 昼寝ができない | 睡眠導入剤がなくても眠れるが、飲まないとき はイヤな夢を見る 昼寝ができる |
薬の状況は初期から変わっておらず、抗うつ薬(サインバルタ20mg)と睡眠導入剤(ブロチゾラム)を毎日服用し続けています。
抗うつ薬は、ここ数か月は飲み忘れる日が頻発してますが、気にするほどの問題は起きていないのでボチボチ減薬していこうという話を医師としています。
しかし、睡眠だけは薬に頼らないと次の日以降の体調に影響するので、睡眠導入剤とは長い付き合いになりそうだなと感じてるとこです…。
つまり、脳の状態や自律神経系は回復していないということでしょう。
うつ病の治療には時間がかかると言われるのを身に染みて感じています。
休職直前の状況と比較してみれば体の症状は大きく改善されてますが、あとは日々の生活で「無理をしない」という意識を持ち続けて、仕事やプライベートの低ストレス化を図って脳の回復をしていかなければ。
個人的には、もうこうなってしまった以上は昔のようには振る舞えないと思っているので、自分の身体を第一に考えて低ストレス高パフォーマンスな新たな生き方を模索しています。
復職後1年で仕事は普通にこなせているか?
休職前の職場では数々のトラブルを急いで解決しないといけない状況で、なおかつ他の人も同様で余裕がないために自分で時間と足を使って処置することが図らずメインの業務になっていました。
このままではいけない、将来のために組織の意識を変えたり、人材育成をしなくては…と思っていましたが、そんな余裕が無く目の前のことをこなすのが精いっぱいでした。
復職にあたっては、今までのような環境のままでは同じ過ちを繰り返してしまうという意識から、好きなこと・得意なこと・会社のため・自分のためになることにフォーカスするようにしています。
一番のモチベーションは、もう二度と休職前後のツライ思いをしたくないという1点のみ。
そのおかげもあって、普通に仕事はこなせています!
日々のトラブル対応からは距離をおかせてもらい、トラブルや課題の本質を理解するように努め、あとでバタバタしないようにできる根本対策をうち、周囲の人間のレベルも向上させていく。
そんな働き方に切り替えたからこそ、仕事がこなせるようになっているのだと思います。もし、今までと同じような過ごし方をしていたら、それこそ再発して再休職…なんて道をたどっていたのではないでしょうか?
うつ病の再発率は50%以上と言われます。
実際に、社内の「うつ先輩」で再発・再休職をしている人もいます。そういった人は共通して「早く遅れを取り返そう」、「日々のドタバタ業務から離れられなかった」というもの。
もちろん責められるものではありませんが、再休職することは会社にも本人にも良いことではありません。
自分が楽しく、健康に、そしてパフォーマンスを発揮できる業務や職場に変えていくことも考えていく必要があるのではないでしょうか?
ただし、実現のためには周りの理解を得るだけのアウトプットを出す必要があります。
会社では責任はしっかりもって、効率的に、健康的に仕事をするこという当たり前のことの大切さに気付いたのは40過ぎての今さらです…。
でも、気づかないよりはマシ!ということでOK。
でも調子に乗って仕事に根詰めると疲労感がとんでもないので、今の自分の限界を感じながら負荷調整してます。
私生活は順調なのか?
おかげさまで順調です。
休職中は夫婦存続の危機もありましたが、それを乗り越えたからこそ「ちょっとやそっとのこと」では壊れるような関係になれたと思っています(僕だけかもしれませんけど)。
僕も妻も子育てでヒーヒー言ってますが、お互いのリフレッシュ時間をもつ気遣いを忘れず、ほどよい距離感で過ごしています。
どちらか一方に依存しすぎない、お互い立場や想いを尊重する…。こういったことも心に余裕がないとできないこと。
お金、時間、気持ちに余裕を持つことが家族の幸せに繋がるという共通意識を持てているので、しばらくは安泰でしょう。
プライベートが充実しているからこそ、仕事でも臆せずチャレンジできるという見方もあると思います。
仕事とプライベートは密接な関係があるってことですね。
ちなみに、妻にプライベートで大きく配慮してもらっていることがあります。
それは「僕一人で寝室で寝させてもらう」というもの。
子どもが小さいので一緒に寝てあげたいのですが、僕自身の睡眠の質に問題があるので一人にさせてもらってます。
たまに子どもと寝ることもあるのですが、子どもは熟睡できても僕は気になって全然眠れないからです…(-_-;)
子どもと寝ると次の日の体調は悪くなっちゃうので、ごめんけど許してね(泣)
さいごに
この1年を振り返って改めて思うのは、
・休職をしたという自分を褒めてあげたい
・休職に理解を示し、復職後もサポートしてくれた上司への感謝
です。
職場で休職者が出ることになり、自分自身もつらい思いをし、上司も同僚も困惑したことでしょう。
しかし、休職期間の約3か月で自分自身を見つめなおし、成長できる機会となったことは紛れもない事実だと思ってます。
改めて新たな気持ちと共に、支えてくれた人たちへの恩返しのつもりでマジメに、そして気楽にリハビリしながら過ごしていきたい!
という復帰後1年の振り返りでした。
一種の開き直りとも言えますが、 開き直ったもん勝ちってことで(笑)
おわり
コメント