- この記事を読んでほしい人
- ・「うつ」などのメンタル疾患で休職しているサラリーマン
・復職後、どんな思いで仕事や家庭での生活を送っているか事例を知りたい
今回の記事は、40代サラリーマンである僕のメンタル疾患経験談です。
僕は、過去に僕自身の仕事の取り組み方が原因で「うつ状態」となり、会社を約3か月休職しました。
そして、
現時点で職場復帰してちょうど「3年」が経とうとしています。
復職後の僕の体調や働き方などを過去の記事でも紹介してきました。
人によって「うつ」になってしまう原因は様々ですし、その後の経過も十人十色でしょう。
そんな中でも、ある一人の事例として休職から復職、そして復職後はどうなったのか?という詳細情報を発信しています。
僕と同じように、または僕以上に深刻な状態で苦しんでいる人が、一人でも多く浮上のキッカケをつかんでくれればという思いです。
この気持ちは、当ブログ開設当初から変わっていません。
今回は3年の節目ということで、以下の2点について触れてみたいと思います。
- 現時点の僕の体調、仕事や家庭の生活スタイル
- 3年間、大きく体調を崩すことなく過ごしてこれた要因の振り返り
メンタル疾患で休職→復職された方は、再度休職してしまう人も少なくありません。
うつ休職した人は、5年以内に再休職する割合は約47%というデータもあります。
(出典:主治医と産業医の連携に関する有効な手法の提案に関する研究)
実際に僕の周りでも再休職されるうつ先輩も多く存在するのが現状です。
復帰から3年間経ってみて改めて思うのは、
「なんとか再休職せずにやってこれたなぁ・・・」という自分自身へのねぎらい気持ち。
そして、
「常に気を引き締めないと、いつ何時同じ目に合ってしまうかもしれない」という切迫感です。
復職後3年経過時の僕の体調、仕事や生活スタイル
さて、職場復帰から3年間経過した僕の体調ですが、ここ1~2年は横ばいな感じです。
・睡眠導入剤はまだ飲み続けています(軽めのやつ)
飲まなかったらほぼ必ず中途覚醒する
・睡眠時間が少なかったり、残業や長時間思考する仕事をすると数日間頭がフワフワする
・季節の変わり目は意識がクリアーな感じがしなくなる
うつ休職の先輩たちに話を伺っても「すこぶる快調だよ!」という人は皆無なので、こういうものなのでしょうね・・・。
まあ、年齢的にも心身の衰えが顕著になっていくし、十分な自己ケアが必要だということは承知しています。
よって、仕事面では心身の安定感重視でこれまでのスタンスを変えていません。
・基本、定時で帰る
・得意分野で成果を上げることを意識する
・一人だけでなんでもやろうとしない(専門家に任せる)
・人の悩み事に安易に深入りしない(状況によっては深入りする)
まあ、効率よく成果を上げようというスタイルですよね。
仕事上の人間関係は、特に同僚を突き放すようなことはしませんが、結構ドライにしていますね。
近くで困ってそうな声が聞こえてきても、昔みたいにすぐ介入することは控えています。
それなりの成果を出すことと、真剣な取り組み姿勢を見せておくことで、周りからの信頼もある程度確保できているかなと。
また、休職前後の僕の状況なども周囲の人にオープンにしているので、気持ち的には楽にできています。
ただし、
やっぱり根詰めて仕事すると、疲労感が長く残ったり、頭がジンジン響く感じがしたりというのはありますね。
このような症状をキャッチしたら、少しペースを落とすようにしています。
このスタイルをベースに、より存在感を上げられるような成果をあげる取り組みをしていくことが当面の方向性です。
続いてプライベート面です。
これまで同様、体調の変化などは妻との会話の中で共有するようにしています。
おかげで様で理解ある対応をしてくれるので、本当に助かっています。
もちろん、その恩に報いる余裕がある時は僕もできる限りのことをしているつもりです。
その他のプライベート面では少し変化がありました。
・たばこをやめた
・アルコールほとんど飲まなくなった
・筋トレを始めた
年を重ねていくうちに、どんどんムダを省くようになっていってます。
ムダを省くことで年々衰えていく心身のキャパを確保しようという本能的なものでしょうか?
筋トレは、筋肉つけると男性ホルモン(テストステロン)が増えて、活力が湧きやすくなると聞いたからです。
ここ何年もやる気にみなぎった感じを経験していないので、なんとか活力を取り戻したいという気持ちもあります。
周りでも、年を重ねるにつれてジョギングや筋トレしている人が多くなっているのは、みんな同じ理由なんでしょうね。
たしかに、ちょっと活力が出てきたような気がしているので、今後も継続したいと思います。
3年間、大崩れなくやれたモチベーションを振り返る
たまに、会社の人との会話でこう問われることがあります。
「なんで、キミは休職→復職してから高いモチベーションで仕事できてるの?」
と。
その時は、

好きなことやらせてもらってるからですよ~
配慮してもらって感謝ですよ~
と答えてましたし、これが本心だと思っていました。(もちろん、間違いではないです)
でも、この記事を書きながら3年間を改めて振り返ってみて気づいたことがあります。
それは、
僕の場合、妻や子どもたちがいなかったら復帰できてなかっただろう
ということです。
メンタルを病んでしまった時に、もし独り身だったら・・・と考えた場合、僕の場合おそらく「もうどうでもいいや・・・」と投げやりになっていた可能性が高かったと思います。
復帰が大きく遅れる、または退職などで大きく環境が変わっていたでしょう。
休職期間中、妻には本当にいろいろと心配をかけたと思います。
僕自身も自己嫌悪で本当に苦しかったです。
でも、
妻や子供たちがいたことで、経済的責任含めて「何とかしなきゃいけない!」という気持ちが湧いてきて比較的短い休職期間で復帰できたと思うのです。
もう二度と家族にこんな目に合わせたくないし、自分も苦しみたくありません。
二度と同じ目に合わないようにするためには、「僕自身が心身共に健康でないといけない」のです
これこそが、今の僕が生きるモチベーションの源泉。
僕自身が健康でないと、身近な人すら助けることができませんからね・・・。
この思いがあるからこそ、「どうすれば僕の心身の健康を維持し、家族を守れるか?」という問いかけができるのです。
その問いかけから導き出された結果、
生活リズムを崩さないために定時間内で仕事の成果を出そうと思えるし、
得意分野で勝負して効率的に他の人より成果を出そうと思えるし、
他人の感情に入り込みすぎないようにしようと思えるし、
たばこもお酒もやめようと思えるし、筋トレしようと思えるのです。
疲れたら、しっかり休もう・・・と、誰が何と言おうと休もうと思えるのです。
つまり、
復職後に心機一転、ここまでやってこれた一番の動機は「再発してはいけないという切迫感」なんだなと思うのです。
今後もこの切迫感とともに、自分の心身の健康と経済力を確保するためにベターな行動を模索していくことになるでしょう。
ちょっとネガティブな動機ではありますが、極端に言えば「生きるか死ぬか」に近いから強い動機付けになってるんだと思います。
『油断は禁物』
3年の節目で振り返って、改めて感じた言葉ですね。
ただし、この「切迫感」だけで今後何年もモチベーションとして過ごしていけるかは分かりません。
柔軟な考え方もできるようになっておかないとな・・・。
当たり前すぎてすみませんが、自分に言い聞かせるつもりで書いてます(笑)
以上で振り返りを終わります!
おわり
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