■この記事のターゲット
・Surface Laptop Goの詳細を知りたい
・Surface Laptop GoとSurface Laptop、Surface Proとの違いは?
・Surface Laptop Goはどんな人におすすめなのか
MicrosoftのスタイリッシュプレミアムノートPCであるSurface Laptopシリーズに、2020年10月Surface Laptop Goが追加されました。
Surface Laptop Goは、既存Surface Laptopの13.5インチ/15インチに対して、12.4インチとやや小ぶりになっています。
このほかのハイライトは以下。
・ディスプレイ解像度がやや低め
・Surfaceシリーズ初の指紋認証電源ボタン搭載
・筐体の一部にプラスチック複合材を採用
・OSはWindows 10 Home 「Sモード」
・求めやすい価格 84,480~
Surface Laptopのスタイリッシュさをキープしたまま、コンパクトさと低コストを全面に押し出したSurfaceノートパソコンのエントリーモデルという位置づけ。
カスタマイズによりWindow10 Proも実装できることから、昨今のテレワーク拡大によるビジネス需要にも応えることもでき、家庭での一般使用にも十分使えるコスパの良い1台です!
今回の記事では、Surface Laptop Goの特徴やオススメユーザー層などをSurface Laptop13.5インチ、Surface Pro7と比較しながらパソコン業界エンジニアとして述べていきたいと思います。
(ちなみに筆者である僕はSurface Proを愛用しています)
Surface Laptop Go…悪くないです!

Surface Laptop Goの仕様(Surface Laptop13.5、 Surface Proと比較)
以下の表に、Surface Laptop Goのスペックを示します。比較対象として既存のSurface Laptop13.5インチモデル、Surface Pro7のスペックを併記しました。

基本的な性能は他のシリーズとほぼ同じですが、大きく異なる部分について述べていきます。
12.4インチのPixelSenseディスプレイ
まず目につく部分は、ディスプレイサイズが12.4インチであるということ。既存のSurface Laptopよりも小さく、Surface Pro7とほぼ同等になっています。
画面の解像度はSurface Laptop、Surface Pro7より劣りますが、画質重視の作業をしないのであれば必要十分。
他のシリーズと同様、縦横比3:2の10点マルチタッチ対応タッチパネル搭載(Surface Penにも対応)で基本性能は高いです。
「Surface Proと被るんじゃない?」と思う方もいらっしゃると思いますが、Surface Proはノートパソコンのようでノートパソコンではありません。
Surface Proは、アクセサリーのキーボードタイプカバーをセットし、本体のキックスタンドを立ててノートパソコンぽく使えるタブレットと言っていいでしょう。
よってSurface Laptop Goは、既存のSurface Laptopよりもモバイル性が高いクラムシェルノートとしてユニークな存在になるわけですね。
もちろん、Surface Proはタブレットモードで使えたりと便利なのですが、狭い場所で使う時やヒザの上に乗せて使う時にはやっぱり普通のクラムシェル型ノートPCが扱いやすいです。

CPUはIntel Core i5を搭載
廉価モデルと侮ってはいけません。
CPUは、Surface Laptop3、Surface Pro7にも搭載されている10世代Intel Core i5が搭載されています。
Core iシリーズのなかでも最も流通量が多いモデルで、性能も一般的な動画視聴やドキュメント作成には必要十分なうえ、価格もこなれているバランスの良いCPUです。
一般的なビジネス用途や家庭での利用に不自由なことはないでしょう。
メモリは4GB/8GBとやや少なめ
内蔵メモリは4GB(eMMCモデルのみ)と8GBから選択可能。
4GBでも不自由はないと思いますが、8GBあれば多くのアプリケーションを開いた状態でも「もたつき」を感じることが少なくなります。
他のシリーズでは16GB以上を選択できますが、本格的な画像、動画編集やイラスト作成などをしないのであれば8GBで十分です。
データ保存容量は64GB/128GB/256GBとこちらもやや少なめ
内蔵ストレージはeMMCの64GBとSSDの128GB/256GBのラインナップです。
価格重視でいくなら64GBでいいと思いますが、OSのデータ容量である程度使用されてしまうので実際に使える空き容量は64GBよりも少なくなることを認識しておきましょう。
外付けストレージやクラウドストレージを用いるなら問題ないかもしれませんが、個人的には256GB欲しいところですね。
OSはWindows10 Home(Sモード)
Surface Laptop Goのオペレーティングシステムは、Windows10 Home Sモードとなっています。Sモードは、ビジネスなどで活用できる管理機能やセキュリティ機能が一部使えなくなっているものです。
家庭での一般的な利用であれば特に問題ないと思いますが、ビジネス用途で遠隔管理などを行うのであればWindows10 Proにアップグレードした方がいいでしょう。
筐体は一部プラスチック複合材を採用し軽量化とコストダウン
Surface Laptop Goの筐体材質はディスプレイ側はアルミニウム合金、ベース側(キーボード側)はプラスチック複合材になっています。
Surface Laptopはオールアルミニウム合金、Surface Pro7はオールマグネシウム合金です。
Surface Laptop Goの構成は、ディスプレイ側は画面の割れに対する強度を持たせるためにアルミニウム合金とし、ベース部は金属より質感は劣るが軽量、低コストな樹脂を使うことを意図していることが読み取れます。
樹脂製とは言え、塗装により見た目に安っぽさはありません。
コンコン叩いたときにプラスチッキーな音がするでしょうが、プラスチッキー感が気にいらない方はSurface Laptop13.5インチを選ぶと良いかと思います。
Surfaceシリーズ初の指紋認証付き電源ボタン搭載

Microsoft公式サイトより引用
Surfaceシリーズ全体で見ても新しい機能である指紋認証電源ボタンが追加されています(SSDモデルのみ)。
これまでの本人認証はWindows Helloカメラによる顔認証でした。
カメラ画像による顔認証は、周囲の照明環境によっては認識ができない時があります。もちろん、マスクをしている時は顔を認識できないので認証できません。
Surface Laptop Goでは、ログイン画面のロック解除に指紋認証が使えるのでカメラによる顔認証のデメリットを補うことができるのは大きなメリットですね。
Surface Laptop Goをオススメするユーザー層
Surface Laptop Goは、安価でありながら高級感と高い基本性能を持つコンパクトモバイルノートとして、一定の地位を築きそうな予感がします。
・家の中や外出先で場所を変えながら使うアクティブなユーザー
・安価に業務用PCを揃えたい企業
・スタイリッシュなPCを気軽に持ち運んでカフェなどでSNSや仕事を楽しむビジネスパーソン
などにはうってつけのモデルかと思います。
もちろんスペック上、本格的な動画編集やイラスト作成、ゲーム用途には不向きですが、ドキュメント作成やWeb閲覧、Youtubeなどの動画視聴にはなんら不都合のないコンパクトでパワフルな1台であるSurface Laptop Goの今後に目が離せません!

おわり
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