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・ゲーミングPCとしてSurface Laptop Studioは買いなのか?
・Surface Laptop Studioはどんな人にオススメなのか?
MicrosoftのSurfaceシリーズにモビリティ(機動性)を持ちながら、最もパワフルなグラフィック描写性能を持つ14インチノートPC「Surface Laptop Studio」が登場しました。
今回の記事では、このSurface Laptop Studioについて、以下の3つのポイントでレビュー&考察してみたいと思います。
- 主要スペックの比較とお買い得度は?
- ゲーム用ノートPCとしての実力はどうなのか?
(人気バトロワゲーム「フォートナイト」は快適に遊べるか) - Surface Laptop Studioはどんな人にオススメなのか?
結論としては、
事務作業、一般的なビジネス用途だと割高感ありだが、タッチパネルを使ったクリエイティブ作業用途としてはお買い得
ゲーミングPCとしては中途半端な性能なので、ゲーム用としてはオススメしない
※それでもSurface Laptop Studioでゲームを快適にプレイしたいなら上位モデルがマスト!
いろんな場所で高性能なペン描画性能によるイラスト作成や、重めの動画編集などのクリエイティブ作業を行う人には特にオススメ
以降で詳細を述べていきます。
Surface Laptop Studioの主要スペックレビュー
本体外観 | ![]() |
本体サイズ | 323.28 mm x 228.32 mm x 18.94 mm (12.72 インチ x 8.98 インチ x 0.746 インチ) |
本体重量 | インテル® Core™ i5 モデル 1742.9 g インテル® Core™ i7 モデル 1820.2 g |
ディスプレイ | 画面: 14.4 インチ PixelSense™ Flow ディスプレイ リフレッシュ レート: 最大 120Hz 解像度: 2400 x 1600 (201 PPI) 縦横比: 3:2 コントラスト比: 1500:1 タッチ: 10 ポイント マルチタッチ Dolby Vision® サポート |
CPU | クアッドコア第 11 世代インテル® Core™ H35 i5-11300H プロセッサ クアッドコア第 11 世代インテル® Core™ H35 i7-11370H プロセッサ |
メモリ | 16GB または 32GB LPDDR4x RAM |
ストレージ | 256GB、512GB、1TB、2TB 交換可能なSSD 取り外し可能 |
グラフィックス | インテル® Core™ i5 モデル: インテル® Iris® Xe グラフィックス インテル® Core™ i7 モデル: NVIDIA® GeForce RTX™ 3050 Ti laptop GPU、4GB GDDR6 GPU メモリ |
外部IOポート | USB 4.0/Thunderbolt™ 4 搭載 USB-C® x 2 3.5 mm ヘッドホン ジャック Surface Connect ポート x 1 |
カメラ オーディオ | Windows Hello 顔認証によるサインイン用カメラ (前面) 解像度 1080p のフロント カメラ。 Dual far-field スタジオ マイク Dolby Atmos® 搭載 Omnisonic™ スピーカー |
ソフトウェア | Windows 11 Home Xbox アプリ プリインストール Xbox Game Pass Ultimate を 1 か月無料試用 Office Home & Business 2021 |
価格(税込) | インテル® Core™ i5 モデル: 209,880円~231,880円 インテル® Core™ i7 モデル: 270,380円~390,280円 |
公式サイト | Microsoft公式サイトで詳細を見る |
Surface Laptop Studioは、第11世代のIntel Core iシリーズを搭載し、メモリは最大32GB、SSDは512GB~2TBというラインナップで必要にして十分の基本性能です。
基本性能としては、他社の同クラスのノートPCと比べても特筆すべきものはありません。
外部I/Oポートは、Thunderbolt4.0対応のUSB Type-Cコネクタが2個、3.5mmオーディオコンボジャック、Surface Connectポート(ACアダプタやドック接続するポート)のみ。
ポートの種類と数は、最新の他社同クラスの装備からすると少ないですが、Surfaceシリーズはデザイン性から入出力ポートを少なめに設計しているので、この点をプラスに考えるかマイナスと考えるかで評価が変わります。
僕の感想としては、ゲーム用途で考えるともうちょっとポート数があっても良かったかなと思いますが、ゲームメインでなければ必要最低限と言っていいでしょう。
今回のSurface Laptop Studioの性能的なハイライトは大きく以下の2点です。
①リフレッシュレート最大120Hzの14.4インチPixel senseディスプレイ搭載
②「NVIDIA GeForce RTX 3050 Ti laptop GPU」搭載(上位モデルのみ)
つまり、Microsoft Surfaceシリーズの中のSurface Laptop Studioの位置づけは、
・滑らかな画面描写で快適にゲームを楽しむ
・アニメーションや動画を滑らかな動きで楽しむ
ことを得意とし、持ち運びもしたいゲーマーやクリエイター向けのノートパソコンとなります。
上位のCore i7モデルが搭載しているグラフィックチップの性能としては、Surfaceシリーズの中で最も高性能ではありますが、NVIDIA GeForce RTX 3050 Ti laptop GPUは、グラフィックチップのランクとしてはミドルクラス程度のもの。
売れ筋と思われるIntel Core i5モデル(外部GPU非搭載)の価格は、大手PCメーカーの競合品よりも割高に思えます。
Surfaceシリーズのデザインや、高精細ディスプレイを搭載しているのも理由でしょう。
正直、
単なる事務用途、ビジネス用途と考えると割高感がありオススメしにくいです。
しかし、Surfaceペンとタッチパネルによるハイレベルな手描き性能は、イラスト作成や画像加工などに大いに役立つでしょう。
別シリーズのSurface Pro(13インチ)よりも大きな14.4インチの液晶タブレットになることを考えると、大きなキャンバスで高性能なクリエイティブ作業ができるのは、現時点では唯一無二の存在です。
ビジネスや趣味で行うクリエイティブ作業を、場所を限定せずにストレスなく行いたい!という方には買って損はない1台となるでしょう。

出典:Microsoft Surface公式サイト
Surface Laptop StudioのゲーミングノートPCとしての実力
ここでは、Surface Laptop StudioはゲーミングPCとしてどの程度の実力なのかを確認していきます。
ゲームや動画編集メインで考えている方は、NVIDIA製GPU搭載、Intel Core i7シリーズCPUを搭載した上位モデルの選択がマストです。
Surface Laptop Studio上位モデルの価格帯で他社のゲーミングノートPCと性能の比較を行い、本機のゲーミング用途としての実力を見ていきたいと思います。
タイトル | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
メーカー | Microsoft | ASUS | MSI | DELL |
モデル名 | Surface Laptop Studio | ROG Strix G15 G513RW | GF66-12UGS-043JP | ALIENWARE X17 スタンダード |
画面サイズ | 14.4″(タッチ) | 15.6″(非タッチ) | 15.6″(非タッチ) | 17.3″(非タッチ) |
解像度 | 2400×1600 | 2,560×1,440 | 1920×1080 | 1920×1080 |
ディスプレイ リフレッシュレート | 120Hz | 165Hz | 144Hz | 165Hz |
CPU | Intel Core i7-11370H | AMD Ryzen 7 6800H | Intel Core i7-12700H | Intel Core i7-11800H |
メモリ容量 | 16GB | 16GB | 16GB | 16GB |
SSD容量 | 512GB | 512GB | 512GB | 512GB |
GPU | NVIDIA RTX3050Ti | NVIDIA RTX3070Ti | NVIDIA RTX3070Ti | NVIDIA RTX3070 |
外部IO | USB Type-C×2 Audioジャック×1 Surface connect×1 | HDMI×1 USB Type-C×2 USB Type-A×2 Audioジャック×1 有線LAN | HDMI×1 USB Type-C×1 USB Type-A×3 Audioジャック×1 有線LAN | HDMI×1 Mini DP×1 USB Type-C×2 USB Type-A×2 Audioジャック×1 MicroSDカードリーダー 有線LAN |
OS Officeソフト | Win11 Home Officeあり | Win11 Home Officeなし | Win11 Home Officeなし | Win11 Home Officeなし |
価格 (税込) | \270,380 | \269,800 | \249,800 | \256,104 |
タイトル | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
Surface Laptop StudioをゲーミングノートPCとして見た場合、同じ価格帯の他社ゲーミングノートPCよりも性能は劣っていることが分かります。
大きな差分としては以下になります。
- モニターのサイズが小さく、リフレッシュレートが120Hzと低い
- 同じ価格帯の他社ゲーミングノートPCよりも描画性能で劣る。
- 有線LANポートが無い
- Surface Laptop Studioは有線LANポートを搭載していません。基本WiFiでのネットワーク接続です。
安定した回線でのオンラインゲームを楽しむのであれば、外付けのUSB-LANアダプタが必要になります。 - 比較的性能の低いNVIDIA GeForce RTX3050 Tiを搭載
- ゲームによっては、画質設定を下げないとフレームレート120fps付近での表示ができない場合もありますが、コンマ1秒の描画の遅れがプレイに大きく影響するレベルを求めなければ全然問題ない性能はもっています。
フォートナイトも画質設定次第では、最大120fpsが出せるでしょう。十分快適に遊べるレベルです。
とは言っても、下のGPU性能比較表に示すように、同じ価格帯の他社ゲーミングノートPCは1.5~2倍近くのグラフィック描画性能を持っているという現実も知っておく必要があります。
描画性能が高ければ高いほど、高画質かつスムーズな動きを「安定して」表現しやすくなります。
GPU | Fire strikeベンチマーク |
GeForce RTX 4080 | 41699 |
GeForce RTX 3080 | 27802 |
GeForce RTX 3070Ti | 29243 |
GeForce RTX 4070 | 28870 |
GeForce RTX 3070 | 26513 |
GeForce RTX 4060 | 26266 |
GeForce RTX 3060 | 20193 |
GeForce GTX 1660 Ti | 14718 |
GeForce RTX 3050 Ti | 14679 |
GeForce RTX 3050 | 13088 |
Surface Laptop Studioは、純粋なゲーミングノートPCとして開発されたわけではないので、この結果となるもの仕方ないところです。
プロゲーマーを目指すくらい真剣にゲームをやるつもりなら、Surface Laptop Studioはオススメしません
リフレッシュレートが144Hz以上のモニターと、高性能GPUを搭載したゲーミングPCの購入をオススメします。


Surface Laptop Studioがオススメな人は
Surface Laptop Studioは、様々なゲームタイトルを遊べる性能は持っていますが、競技の世界でシューティングゲームをプレイするヘビーゲーマーにとっては物足らない性能です。
ゲームメインでの使用を考えるなら、ゲーミングPCを購入する方がコスト的にも性能的にも満足することになるでしょう。
ということで、Surface Laptop Studioはこんな人にオススメです。
Surface Laptop Studioはこんな人にオススメ
いろんな場所で高性能なペン描画性能によるイラスト作成や、重めの動画編集などのクリエイティブ作業を行う人
上記に当てはまる人にとっては、携帯性を持ったパワフルなクリエイター用マシンとして活躍することは間違いないでしょう。

クリエイティブ作業の合間に、ちょっとゲームもやりたい、動画視聴したい人にはオススメの1台です。
おわり
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