■この記事のターゲット
・新しいタブレットが欲しいけど用途に応じてどんなのを買えばいいの?
・そもそもどんな種類のタブレットパソコンがあるの?
・タブレットパソコンの選び方の参考にしたい
今回の記事では「パソコン業界に比較的詳しい筆者」が、
自宅用で購入するタブレットパソコンの選びのポイント
シチュエーション別のおすすめタブレットパソコン
について紹介します。
パソコンとして使うメイン機として、スマホの延長線上の2台目として購入しようとしているあなたのタブレットパソコン選びの参考にしてもらえると嬉しいです。
タブレットパソコンサイズと想定使用目的
■大きなタブレットは汎用性に優れるが重たい
13インチクラスの大きなタブレットであれば高機能な物も多く、画面自体も大きいため様々な用途に使用できる余地があります。
しかし、サイズが大きいがゆえに重量もそこそこになってくるので、片手または両手で持つにしても10分も持っていれば手がだるくなります。
基本的にはキーボードと接続したり、スタンドに立てて使用するケースが多くなるでしょう。
■小さなタブレットは汎用性に乏しいが軽量コンパクトで手持ちはしやすい
10インチクラスのタブレットであれば、片手に持って電子書籍閲覧はなんとかできるレベルだとお思います。
ただし、メモリサイズやデータ保存量が少ないのでビジネスでもガッツリ使えるというものではありません。
スマホより少し大きな画面でSNSやYoutube、電子書籍を楽しむ用途がメインになるでしょう。
サイズ | サイズ感 | 重量 | 適している用途 |
13〜14インチ | A4ノートくらい | 700〜800g程度 | SNS、動画視聴、ドキュメント作成、ビジネス用途など |
11〜12インチ | A4とA5ノートの中間 | 600〜700g程度 | SNS、動画視聴、ドキュメント作成、ビジネス用途など |
10インチ | B5ノートくらい | 500〜600g程度 | SNS、電子書籍閲覧、動画視聴 |
10インチ未満のクラスは大画面スマートフォンと大差なくなってくるので、よほど特殊な事情(スマホを持っていない)などでなければ用途が非常に限定的になります。
わざわざタブレットを購入するのであれば最低でも10インチ以上は欲しいところです。
オペレーティングシステム(OS)から見るタブレットパソコンの選択肢
パソコンの操作方法に大きく影響するオペレーティングシステムですが、タブレットでは主に3つのオペレーティングシステムが搭載されたデバイスがあります。
それぞれに特徴があるので、特に指名が無ければ用途や何を重視するかで決めていく必要があります。
Windows OSのタブレットパソコン
WindowsはMicrosoft社が提供するオペレーティングシステム。パソコンのOSとして世界的にもシェアが最も高いです(パソコンというくくりでは80%以上)。
世界中の多くのパソコンメーカーからWindows OS搭載のパソコンが販売されており、デザインや機能などの選択肢が多いのも特徴です。
【Windows OSの特徴】
・アプリケーションが豊富
・細かくパソコンの設定ができる
・業務用パソコンで使っている人が多く、とっつきやすい
・比較的動作が重い
✔パソコンとして使いたい
✔オペレーティングシステムのこだわりは特にない
✔ 仕事でWindowsパソコンを利用していて使い方に慣れている
✔1台で様々なシチュエーションに対応したい
✔Apple製品やGoogle製品との連携を重視しない
✔USBメモリなど外部メモリとのデータ送受信が頻繁にある
Android OSのタブレット
AndroidはGoogle社が提供するオペレーティングシステム。スマートフォンのオペレーティングシステムとしてはシェアNo.1です。
【Android OSの特徴】
・Android OSスマートフォンとの連携に優れる
・Google Playの音楽サービス、スマートスピーカーとの連携にも優れる
・Android用のアプリケーションに限定される
・比較的高速動作である
✔スマートフォンライクに使いたい
✔多くのデータをタブレットに保存しない(クラウドで作業)
✔ 動作が速いことを一番重視する
✔できるだけ安く買いたい
iOSのタブレット
Apple社が提供するApple製タブレット、スマートフォンに搭載されているオペレーティングシステムです。Apple製品のみに搭載されるため、タブレットの選択肢が少ない(というかiPadだけ)。
【iOSの特徴】
・iphoneに慣れているユーザーだと操作しやすい
・他のApple製品デバイスやサービスとの連携(Airdropによる画像送受信やApple Musicでの音楽購入と楽曲管理など)に優れる
・Windowsより比較的セキュリティが強い
・比較的動作が速い
・比較的アプリケーションの種類が限定される
✔スマートフォンライクに使いたい
✔Apple製品へのこだわりがある
✔ iPhoneとの連携を重視する
外出先でいつでもインターネットを使いたい?WiFiで十分?
タブレットメーカーによっては「LTEモデル」と称して、NTTやau、Softbankなどの4Gネットワークを使ってインターネット通信ができるものがあります。
自宅に固定のインターネット回線が無い、外出先でいつでもインターネットに接続できるようにしたいというような方はLTEモデルを選択するといいでしょう。
もちろん回線の使用料を毎月数千円払っていくことになるので、本当に必要かどうかをよく検討してください。
LTEモデルに対して「Wi-Fiモデル」と称されるものは、タブレット内部に4Gネットワーク通信ができる機能を持たないモデルです。
自宅に固定の無線インターネット環境があれば、家の中ではインターネット通信が可能です。
外出先では無料のWi-Fiスポットがある場所、または自分のスマートフォンのテザリング機能を使ってスマートフォン経由で4Gネットワークからインターネット通信が可能になります。
双方とも一度購入すると買い換えない限り、機能追加と削除はできません。
どちらのモデルが自分のスタイルに適していて、大きな価値を生むかどうかは検討しておいたほうがいいでしょう。
もちろんLTEモデルを購入しておいて、4G回線の契約をせずに必要な時になったら契約するという手もあります。
セキュリティロック解除方法も知っておこう
最近のスマートフォンやパソコンでは赤外線カメラでの顔認証でのセキュリティロック解除が主流になってきています。
昔は(いまでも)パスコードを打ってホーム画面にアクセスする形でしたが、生体認証デバイスが追加されたことで触るだけ、カメラの前に顔を近づけるだけでホーム画面に行けます。
これにより、パスコードを忘れてしまってもタブレットを使う事ができますし、素早くホーム画面を開けるというメリットがあります。パスコードでのセキュリティロックよりも高い信頼性を持つことができます。(顔認証で双子の兄弟だと突破できちゃうみたいですが・・・)
この生体認証証機能の有無を確認しておきましょう。
・顔認証
Apple:Face ID、Windows:Windows Hello
・指紋認証(AppleではTouch IDと呼ぶ)
指紋センサーに登録した指を置くだけで本人認証する
・手のひら静脈認証(今は個人用では見かけないです)
ユニークな特徴を持ったタブレット
パソコンもタブレットも使ってる部品はほぼ同じなので、メーカー各社固有の特徴が出しにくく、他社との差別化が難しいです。
そんな中でも、ユニークな機能、特徴をもったタブレットを紹介します。
防水堅牢タブレット 富士通 arrows Tab WQ2/E1

富士通Web Mart公式より
10.1インチと小さめのサイズですが、防水機能を持った衝撃にも強いWindowsタブレットです。
お風呂で使いたいという用途にはこれしかないです。海外メーカーでは防水タブレットは無いですが、これも国内メーカーならではのラインナップでしょう。
ペンの描き心地最強タブレット iPad pro

Apple store公式より
別売りのAppleペンシルでペン記入ができます。その書き心地はお絵かき専用の高価なタブレットと同等以上のレベルだと思っています。
僕はペンの性能が上がったMicrosoft社のSurface proを所有していてそんなに不都合を感じていないですが、iPad proのペンの描き心地は本当に違和感が全くない事に驚きです。
ストレージ容量も最大で1TBの選択も可能で、イラストを本格的に制作できる能力を持ったタブレットとしてトップクラスレベルでしょう。
4Gネットワークにも対応したCellularモデルもラインナップされています。

シチュエーション別に筆者がお奨めするタブレットパソコン
ここでは使用するシチュエーションごとに、個人的にお奨めのタブレットを紹介します。
1台で色んなシチュエーションを万能にこなしたい
予算が許すのであれば、断然Microsoft社のSurface Proシリーズをお奨めします。
性能の比較的高く、画面も大きい、純正のタイプカバーやペンを使えばおおよそのシチュエーションに対応できます。
シンプルで高級感のあるデザインにより所有感を満たすこともできます。
Surface Pro XではLTEモデルもあり、さらに対応できる範囲が広がるでしょう。
ディスプレイ画質のキレイさは、AppleのiPadと同様にトップクラスです。
詳細については、別記事を参照ください。
2台目はアメリカのHP(ヒューレットパッカード社)の Eliteシリーズです。

HP公式サイトより
13インチディスプレイの画質はSurface Proより劣りますが、脱着可能なキーボード付きで、性能はSurface Proとさほど変わらない。そして顔認証やLTEモデルもラインナップしてSurface Proより安価に購入することができます。
こちらもパソコンとして使ってもタブレットとして使っても幅広いシチュエーションで活躍できるでしょう。
イラスト作成に特化したい
1台目は先ほども紹介したiPad Proです。イラスト作成ではプロのイラストレーターでも仕事でつかえるというほどの描き心地を実現しており、大本命です。
僕は色んな用途でも使える総合力でSurface Proを購入していますが、イラストに特化するならiPad proは選択肢の第一候補に入れていいでしょう。
2台目はドスパラのraytrektabシリーズです。

raytrektabは10.1インチのイラスト作成用途に特化したタブレットです。
10.1インチながらFull HD以上の解像度を持ち、ペン描画性能では国内外から高評価を得る国内メーカー「Wacom」社のデジタイザーとWacomと三菱鉛筆がコラボした「鉛筆に近いペン」ということもあり、かなり高性能なペン描画が期待できます。
イラストをこれから始めるという方のためにイラスト作成ソフト「Clip studio debut」のシリアルコード付きという特典までついて定価7万円台(税別)というプライシング!
初のお絵かきタブレットのエントリー機として購入して損は無いでしょう。
SNS、電子書籍、ネット検索程度
個人的にはiPad Air(10.5インチ)をお奨めします。
電子書籍や寝転んでのネット閲覧には何といっても軽さが命!このサイズで460gはかなりの軽さです。
僕の旧型のiPad Air2を所有していますが、薄くて軽いので電子コミックを読むのに使っています。iPhoneとの連携もカンタンなので、写真の共有やビデオ通話をiPadを使って行っています。
Appleペンシル対応の最新型なら、そこそこのレベルのイラスト作成もこなせる代物。
検討すべきアクセサリー類
・キーボード
物理的接続タイプの専用品または、Bluetoothでの無線タイプがあります。タブレット単体として使うよりキーボードがあった方がタイピングしやすいので、ドキュメント作成する場合には必須かと。
・ディスプレイ保護フィルム
ぎらつきを抑えたいならノングレアタイプの保護フィルム、目の疲れを軽減するブルーライトカットフィルムの購入を検討しましょう。
・スタイラスペン
純正オプションがあれば純正オプションのペンを購入すべきです。純正のペンでタッチパネルの描画性能の調整をしているので、最大限の力を発揮することができます。
・ドッキングステーション、USBハブ
タブレットはUSBなどの外部ポート数が少ないことが殆どです。
純正のドッキングステーションやUSBハブで拡張性を持たせたい場合は準備しましょう。
さいごに
初めてのタブレットを買う時は、自分の持っているスマホやパソコンとの関連性や家族との共有有無など用途の棲み分けをきっちり考えておきましょう。
そうでないと、買ったはいいけど使う機会がほぼ無い・・・みたいなことになってしまいます。
本当に必要かどうかも含めてあなたにピッタリの1台を見つけてくださいね!
おわり
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