違いが分かる人になれる!納得できるノートパソコン選びのコツ

■この記事のターゲット
買って満足できるノートパソコンを選びたいけど、

・似たようなパソコンの中から何を選んでいいか分からない!
・性能以外の違いのメリット、デメリットっどういうの?

当ブログ内では、ノートパソコン選びに関するジャンルの記事も発信しています。



過去記事で何度か触れていますが、世の中のパソコンはCPUやメモリ、SSDやHDDなどはほぼ決まったメーカーから同じような仕様の物を買ってきて作られています。

つまり、
各パソコンメーカーのパソコンは、期待する能力としては大差がないということです。

ほとんどのパソコンメーカーでは、安価なモノは安価な同じような部品で作られ、高価なモノは高価な同じような部品で構成されているのが現状です。

特定のパソコンメーカー特有の唯一無二の革新的な技術力で、能力的に他と圧倒的な差をつけているというメーカーなどないと言っていいでしょう。

各メーカーの特色を打ち出すために、メーカーの規模やターゲットユーザーの位置づけによって価格やデザイン、堅牢性などの項目に特化して個性を出しているという印象ですね。

それだけパソコン業界はOSメーカーのMicrosoftやCPUメーカーのIntel、Qualcomなどの巨大プラットフォーマーや巨大部品メーカーに左右されているということです。

各パソコンメーカーは限られた条件の範囲内で価格やデザイン、使いやすさなどの個性を出そうと日夜考え続けているんですよね。

そんなこんなで、たくさんのメーカーから数多くのパソコンが世の中に送り出されています。

でも、一般的な消費者は何を目安に、何を購入すればいいのか迷う方も多いはず。

もちろん価格重視であれば、各メーカー間で同じような仕様のモデル(CPUグレード、メモリ容量、データ保存容量)の中から最安のものを選んで後悔はないでしょう。

今回の記事では、

そんなパソコン業界においても、ある程度こだわりを持って自分の1台を選びたい方に向けて、

データ処理性能以外で見るべきノートパソコン選びのポイント

を挙げてみたいと思います。

この記事が、あなたの大切な1台を選ぶ参考になれば幸いです。

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ノートパソコンメーカーの特徴を知る

パソコン業界で長く働いている僕個人の感覚ですが、各メーカーの特色を簡単に紹介します。

メーカーの特色が、消費者として使う側のポリシーとマッチすることも所有している喜びを味わえる要素ですからね。

下の表に、海外と国内の主なノートパソコンメーカーの特性をまとめてみました。

メーカーターゲット層価格感デザインの特徴ゲーミング
専用モデル
HP
(海外)
全方位型割安ちょっと上品あり
DELL
(海外)
全方位型割安シンプルあり
Lenovo
(海外)
全方位型割安やや革新的あり
Apple
(海外)
クリエイター
意識高い系
割高プレミアムスタイリッシュなし
Microsoft
(海外)
クリエイター
意識高い系
割高プレミアムスタイリッシュなし
NEC
(日系)
全方位型割高オーソドックスなし
富士通
(日系)
全方位型割高軽量、実用性重視なし
Dynabook
  (日系)
全方位型割安オーソドックスなし
VAIO
(日系)
クリエイター
意識高い系
割高プレミアムスタイリッシュなし
Panasonic
(日系)
堅牢コンパクト
ビジネスユース
割高ジュラルミンケース風なし

特に価格を重視するなら、世界シェアの高いHP/DELL/Lenovoあたりの海外メーカーで自分好みのデザインのものを選ぶといいでしょう。

ターゲット層が全方位型(幅広いユーザー層)のメーカーはラインアップが豊富で、サイズや価格帯の選択肢が多くなります。

それ以外のメーカーは比較的ラインナップが少ないので選びやすいですが、クセのあるデザインや高価格帯になっていく可能性があります。

ブランドイメージ、好みのデザイン、海外メーカーまたは日系メーカーなどにこだわりたい方は、こだわりに従って消去法で選択肢を絞っていきましょう。

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ノートパソコン筐体の厚みと材質

ノートパソコンは、液晶ディスプレイのサイズによって筐体のサイズがほぼ決まります。

基本的にパソコンメーカーは、主なディスプレイメーカーが作る一般的な数種類のサイズから購入するので、おのずとパソコンのサイズも似たような感じになるわけです。

そんな中で各社が打ち出す特徴としては、筐体(カバー)の「厚み」と「材質」ですかね。

この2つの項目がノートパソコンの「持ち運びやすさ」「手触り」「頑丈さ」に大きく影響してくるので、少しこだわりたい人は要チェックです。

まず簡単なところで「厚み」についてです。

下の表のようにメリットとデメリットが相反する形になります。

ノートパソコンの厚みのメリットデメリット
ノートパソコンの厚みのメリットデメリット

ほぼ自宅で動かさずに使うのか、外出先に持ち出す頻度が多いのかも踏まえて選択肢を狭めていくことをオススメします。

薄いと強度が下がる、厚いと重いというのは、同じ材質で比較した場合なので注意ください

もちろんメーカー側も薄くて硬い材質を使っていいとこどりの工夫をしています。

では、その「筐体の材質」についてです。

主な材質は下の表の物になります。

材質メリットデメリット
プラスチック・安価
・人体に熱は伝わりにくい
(ただし、内部の放熱性は悪い)
・電波を受信しやすい
・安っぽい
・手触りが良くない
(塗装があるものは悪くない)
・衝撃で欠けや割れが起きる
マグネシウム合金・軽い
・強度が高い
・比較的放熱性が良い
・塗装前提のため、手触りが良い
・やや高価
・下地が見えるほどキズつくと腐食する
アルミニウム合金・軽い(マグネシウムよりは重い)
・強度が高い
・比較的放熱性が良い
・塗装前提のため、手触りが良い
・やや高価
・下地が見えるほどキズつくと腐食する
・電波を通しにくい材料ではある
カーボン含有樹脂・非常に軽い
・強度が高い
・塗装前提のため、手触りが良い
・非常に高価
・プラスチック感は残る


最近になって軽量・高強度のカーボン複合材が出始めましたが、まだまだ高価。
主流はプラスチック、マグネシウム合金ですかね。

安価なモデルにはプラスチックが用いられ、軽量、スタイリッシュ系はマグネシウム合金またはアルミニウム合金が用いられる傾向です。

手触り、重さ、頑丈さを考慮して材質を判断材料にするのもいいでしょう。
メーカーの公式サイトでの商品紹介やカタログ内の詳細仕様で筐体材質に触れられていることが多いのでチェックしてみましょう。

マグネシウム合金とアルミニウム合金製とどっちがいいの?と感じる方もいらっしゃると思います。


個人的なオススメはアルミニウム合金製です。

SpectreX360
例:SpectreX360(アルミ合金筐体)
引用:日本HP


なぜアルミニウムをオススメするかは過去記事で説明していますので、読んでいただけると幸いです。

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ノートパソコン組立方法の違い

カバーなどの部品の組立にネジ止めが多いのか、ツメでカチッとはめてるだけなのか、接着剤でくっ付けているのかといった組立方法も見た目や質感に影響を与えます。

こればっかりはある程度知識がある人が現物を見てみないと分かりませんが、参考までにノートパソコン組立でよくみられる部品の組立方法を紹介します。

組立方法メリットデメリット
ネジ止め・比較的安価
・修理しやすい
見た目が悪い
ツメでパチッと
はめる
・比較的安価
・比較的修理しやすい
・カバーとカバーのスキマがでやすい
(程度によってはケガする恐れ)
・ギシギシ異音がする場合がある
・金属系の材質では採用困難
接着剤で結合・強度が強い(ガッシリ感がある)
・外観がキレイ
・比較的高価
・修理しにくい

少なくとも、カバーの隙間が目立っていたり、ちょっと力を加えればスキマが拡大したりするようなモノよりは、シームレスで継ぎ目が少なく部品の隙間がしっかり埋まっているものが良いです。

見た目的にも、パソコンの剛性としても、安全面でも良いことは間違いありません。

日常生活の中で使っていくうちに、ギシギシ音が鳴り始める、修理費が高くなるなど未来のことも考えて選べるようになると、もうパソコン選びの玄人ですよ(笑)

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将来的にいろんな場面で活躍できるかどうか

パソコンは昔に比べると手の届きやすい価格になってきてますが、決して安い買い物ではありません。

せっかく購入するなら長く使える1台を選びたいですよね。

安さだけを追求して購入することも全然アリですが、将来的に利用するシーンが変化していくことも考えると後々に買い直さなきゃいけなくなることも起こってきます。

たとえば、

・資料作成に直筆のイラストを載せたい
・画像や動画編集をしたい
・外出先でもインターネット環境に常時接続したい


といったようなニーズが生まれてくる可能性も出てきます。

ノートパソコン購入の際には1台で様々なシーンに使えることも考慮すると、より長く使える可能性が上がりコストパフォーマンスが向上します。

・将来的に一般化する高速無線通信のWi-Fi6に対応したモデル

・タッチペンでイラスト作成もできる2in-1モデル


・LTE、5Gの公衆インターネット回線対応モデル

上記のようなモデルでも、手の届かないような価格ではありません。

今は使わない機能であったとしても、先々のことを考えて少し高機能なモデルを選ぶことが最終的にオトクとなりえることも考えておきたいところですね。

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さいごに

最後に、いくつかのメーカーで僕がおすすめするモデルを紹介して終わりにしたいと思います。

■仕事に、普段使いに+イラストだって描ける見た目もいい万能機
HP Spectre X360シリーズ

タッチパネル+タッチペン付き、タブレットモードにもできるアルミ合金筐体の2in1モデルです。

■Apple製品好き、所有感を満たせるプレミアム感漂うモデル
Apple MacBookProシリーズ

IphoneやIpadとの連携にピッタリ。
Mac OS搭載の高性能アルミ筐体ノートブック。(タッチパネルは搭載してません)

■Windows版の所有感を満たせるプレミアム感漂うモデル
Microsoft Surface Laptopシリーズ

Apple製品と対をなすプレミアムブランドに成長中。
基本性能は申し分ないタッチパネル付きアルミ筐体ノートブック。

■超軽量、コンパクトのモバイル性能特化モデル
富士通 LIFEBOOK UHシリーズ

日系メーカーの安心感と豊富な入出力ポートを持ち、タッチパネルモデルや5Gモデルも選択できるマグネシウム合金筐体の超軽量特化モデル。

■オンラインゲームや動画編集メインならゲーム専用PCを買うべき!
人気ゲーム「APEX」や「フォートナイト」、「ファイナルファンタジー」などのオンラインゲームをメインで楽しみたい、動画編集もバリバリやりたい!

という方は、グラフィック性能に特化したゲーム用パソコンを買った方が絶対後悔しません。

筐体デザインはプラスチック製も多く、好き嫌いが分かれるところではあります。

しかし、グラフィック性能は一般的なノートパソコンより断然高いので、予算の許す限りできるだけ性能の良いものを選んだ方が長く使えると思います。

グラフィックボードメーカー大手のGIGABYTEのGシリーズ以上の性能は欲しいところ。

長く使える愛着のある1台を選んで、楽しいパソコンライフが送れますように!

おわり

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