どん底体験からワークライフバランスを考える!40代うつ休職から生還して変化した心境

■この記事のターゲット

・うつ状態で会社を休職中の、今後が不安な会社員

・うつっぽいと感じながらもギリギリのところで頑張っている会社員


・自分の心に正直に生きたいけど、家族や周りの人のために我慢しながら頑張っているあなた

この記事では、「うつ状態」と診断されて会社を2か月半休職し、復帰した僕の会社生活で感じた正直な気持ちをお伝えしたいと思います。

同じような境遇のあなたに少しでも共感してもらって、「自分独りだけじゃない」、「自分もこれから堂々と生きていく」と思ってもらえると嬉しいです。

復帰後2か月経っての主な心境の変化

・もう元気だった頃の自分のようには振舞えないなぁ

・会社内で感情の起伏が少なくなった(脳の自己防衛?)

・ワークライフバランスをマジメに考えるようになった

・やれること、やりたい仕事のみにフォーカスするようになった

・人からの評価や関わりの薄い人の事は正直どうでもよくなった

改めて振り返ってみると、休職前と明らかに身体的にも物事の受け止め方にも変化があるなぁと自分でも思います。

心配性でお人好し、完璧主義の僕でしたが、もうそんな過去の自分に戻るつもりはありません

もちろん性格がガラッと変わったわけではないですが、心境の変化について詳細を述べていきたいと思います。

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元気だった頃のようには働けない

復帰してみて感じたのは、以前の元気だった頃のようには働けないなぁと。


というか、以前のような働き方はしたくないと言う方が正しいですかね。

僕が元気だった頃は、仕事においては他部門も含めていろんな人の小さな依頼にも対応し、部門内ではリーダー的なポジションだったので周りの意見を聞いて回っては納得できる環境を作ろうと動き回り、普段の業務もデータ分析を自ら行って割と根つめてやってました。

残業もほぼ毎日深夜近くまでとなっており、家に帰っても仕事の事ばかり考えて夢にまで出てきてしまう始末・・・。

悪夢で何度夜中に起きたことか

今となっては明らかにやり過ぎで「もっと人に任せろや」と思う次第です。


家庭においては、嫁さんの機嫌を損ねないように配慮し、なるべく波風立たせないように自分の主張はしないようにしてました。

特に子育てに関しては、夫婦で価値観が違うので「自分ならこう思う」というようなこともあまり言わないようにして、子供の遊び相手に徹してました。

うつで休職し、復帰してみると、以下のようなときは決まって頭痛と半端ない疲労感、睡眠障害が襲うようになりました。

■こんな時にしんどい
・人が多くガヤガヤしてる場所に行ったとき(ショッピングモールや居酒屋)

・複数のタスクを並行して進めるとき(仕事やプライベート)


・自分を押し殺して耐えるようなとき(精神的、身体的にも主張を我慢する)


・長時間集中する必要があるとき(会議やプレゼン、セミナー受講など)

・頭の回転を速くしないといけないとき(短納期で判断を迫られるなど)

以前のように生活をしていては「いつ再発してもおかしくない」と休職中にも思っていましたが、実際に復帰してみてさらにそう感じた次第であります。

うつの再発率は50%以上とも。


うつの症状が回復して以前の自分に戻っただけでは十分ではなく、働き方や生き方を変化させていかなければと感じてます。

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復職後は会社内での感情の起伏が少なくなった

これはいい意味として捉えてます。

今までは、理不尽なことや理屈に合わないことについてはムカッときてしまったり、悩んでいる人の話を聞けば自分の事のように悩んでみたり、バカげた話を大笑いしてたりだったんですが、今は妙に淡々としてしまって必要最小限の感情変化になっちゃってます。

喜怒哀楽は当然あるモノですが、感情が大きく揺り動けばそれはそれでストレスにもなりえるんじゃないかと思う次第です。

実際に楽しい時でも感情を出しすぎると頭痛がします。

僕の脳が余計なエネルギーと使いたくないと言ってるんだから、言うことを聞いてあげよう。

これまで脳からの警告を無視し続けてきた「償い」です

なので、つまらんヤツになったなと思われてもいいんです。

ここぞという時だけ感情を出していくんです。

その分、家庭では感情豊かに家族と接していけばいいやと思ってます。
家ではある程度自分の主張をするようになりました。

妻と衝突することも増えたけど、妻や子どもとの会話も増えて、それはそれで楽しくやってます。

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ワークライフバランスをマジメに考えるようになった

もう二度と「うつ」の苦しみを味わいたくありません!


そのためには心身の健康を常に意識する必要があります。

仕事とプライベートで自分の心身にあったリソース配分、いわゆるワークライフバランスをマジメに考えるようになりました。

バリバリ残業していた時は残業代もあったので、お金には多少余裕がありました。
しかし、プライベートを楽しむ余裕は全くありませんでした。

休職中はほとんどお金を使う事もなく、食事も運動も最小限で過ごしていくと逆にお金が無くてもそれなりに暮らしていけるなと。

もちろんお金はあったに越したことは無いし、仕事でも貢献したいとも思いますが、プライベートを犠牲にしてまでリソースを集中するのは「人生トータルで幸せなんだろうか?」と思います。

考え方は人それぞれですが、どうやら仕事で体を壊すとそう簡単に元には戻らないっぽいです。
少なくとも、僕の場合は仕事もバリバリやってプライベートも充実させるだけのエネルギーは限られていたんでしょう。

自分の器を知ったからには、自分に合った生活スタイルにしていかなければなりません。
自分は何を重視したいのか、仕事もプライベートも両方高いレベルで満足したいのか・・・。

答えは自分の中にしかありませんが、家族がいる人は「妻や子供たちの想い」も考えてみれば自ずと方向性が見えてくるでしょう。

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やれること、やりたい仕事のみにフォーカスするようになった

前項の経緯と体調の変化から、以前のように色んなことに手を出していくのではなく、仕事では「自分がやれること」、「やりたいこと」のみにフォーカスしていくようにしました。

その他の仕事については、体調を理由に断るか誰かに振ります。

それなりに金もらってんなら、イヤなことも含めて仕事やんなきゃだろ?

というご意見もあろうと思います。

逆に質問ですが、

嫌いな仕事を我慢しながらイヤイヤやってるの楽しいですか?
それを他人にも強要するんですか?


自分の健康のためにも僕はもう我慢しません。

我慢してでもやりたい人はどうぞやってください。
もちろんそういう人が評価されることを否定はしません。

余裕があれば手伝いますが、基本自分がやれること、やりたいことで成果を求めていくようにします。
この方針で評価が下がるというなら、それを受け入れて次の手を考えますから。

とにかく、なるべく定時で帰れるような負荷調整と、それに見合った働きと成果を考えて効果のある施策にフォーカスです。

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人からの評価や関わりの薄い人の事は正直どうでもよくなった

復帰後、ある「かな~りエライ幹部社員」から励ましの言葉のつもりか分かりませんが、

「ケツまくって逃げてちゃ、子どもにも示しがつかんだろ?もっと気楽に頑張れや」

と声を掛けられました。
また、一部の方からは白い眼で見られるようにもなりました(思い込みかもしれませんが)。

つらい状況から逃げたというのは、ある意味「間違いではありません

ですが、

逃げちゃだめなんですか?

そのままなんとか踏ん張って症状悪化して再起不能になったら責任とってくれるんですか?


(ついでに、僕の子どもへの示しは僕が決めるので余計なお世話です)

体調がどんどん悪化して休職に至る前に、何度も上にアラームをあげ、アドバイスを求めたり、要望も伝えましたがサポートはありませんでした。

自分を守る最終手段として、当時の環境から離れるという決断をしたのです。

もちろん、ワガママは言いません。
降格や減給するというなら受け入れます。
他に激務に耐えて頑張っている人よりも仕事の仕方が悪くて、ストレス耐量が低かったんですから。

こうなると他人の評価や関りの薄い人のことも気にならなくなりました。

当事者じゃない人は、僕の気持ちを分かってもらえないのは理解してますし人の気持ちは僕では変えられません

そんなことを考えるのに時間を費やしたり、ストレスに感じたりするのがアホらしくて仕方ありません。

以前の僕ならこんな考えなんて浮かばなかったでしょう。
ここは大きな心境の変化です。

出世コースからは外れたでしょう。
でも逆にそれで開き直った部分もあります。
僕は今の会社で上に行けるだけの器ではなかったということ。

そもそも出世を望んでいないのに、流れのままそういうポジションに行ってしまった僕も悪いのです。

それが分かったというのも「いい経験」です。

ただ、僕にしかできないこともある。そこで成果を出したいと思う。
開き直って、僕の得意分野で逆襲だ!

逆襲に向けての記事はこちら

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さいごに

僕は、かつて若いころにパニック障害になりました。
その時は乗り越えられるかどうか不安でした。でも結局試行錯誤することで乗り越えることができたと思ってます。



そして、そのパニック障害の壁を越えたことが当時は大きな自信になりました。
それが仕事やプライベートに大きなプラスの影響を与えたことは間違いありません。

ミドルエイジになり、新たに「うつ状態」になりました。
初めて会社を休職しました。
妻子もいる状況でもあり、今回ばかりは絶望しました。
それでもなんとか社会復帰できるレベルに這い上がりました。

そのおかげで新たな考え方が身に付きました。これも大きな壁があってこそ。

今後も何歳になっても生きているだけで試練が訪れるでしょう。

それでもコツコツとあきらめずに前へ進めば、なんとか乗り越えていけることは自分で証明できてます。

どんな困難も自分自身がどう考え、どう行動するかで局面は変えられます。

今も同じように苦しんでいる方も、あきらめさえしなければ何らかの方法で心豊かな生活を取り戻すことができます。

自分のチカラを信じて、自分のチカラで幸せをつかみ取るために頑張るあなたを陰ながら応援してます!

おわり

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