好きな事を仕事にしたいけど、本当に好きな事ってなんだっけ?
そう思うことありますよね。僕もそう思います。
自分が本当に好きなこと、没頭できることを仕事にできればどんなにいいことか。
通勤時間を含めて1日10時間仕事に費やすとして、睡眠時間を7時間としたら、1日で活動できる17時間のうち約60%を仕事に費やすわけです。
一般的には働き続ける限り、少なくとも人生の半分以上は仕事をすることになります。
そう考えると働く人にとって、好きな事に没頭して仕事ができることほど充実した人生はないと思います。
しかし、実際好きな事を仕事として働けている人はどれくらいいるでしょうか?
マイナビニュースのアンケートからは、働く人の60%は「好きな仕事につけていない」という結果がでています。
好きな事を仕事にしている人は以下引用のような理由を挙げています。
・「子どもの頃からやりたかった仕事です」(46歳男性/マスコミ・広告/クリエイティブ職)
マイナビニュース記事より
・「天職と思えるくらい好きな仕事だから」(53歳男性/金融・証券/専門職)
・「飽きないので」(48歳男性/電機/技術職)
・「時間を忘れるからです」(37歳男性/自動車関連/営業職)
・「好きなことを仕事にしているというか、仕事が好き、楽しくてしょうがない」(32歳女性/ソフトウェア/事務系専門職)
人それぞれ理由は様々ですが、やっぱり好きな仕事をしている人は満足している人が多いです。

一方で、今の仕事が好きでないと思っている人は、
・お金や勤務地などの条件を優先した
・自分が希望する会社に入れず妥協した会社に入った
・仕事がきつくて嫌になった
などの理由があるようです。
「本当にこれがしたい!」というものが明確でなく就職した場合は、なかなかそういった仕事に巡り合うのも簡単ではないことも事実です。
しかし僕自身、自分が好きだと思えることを仕事とした方が、充実した生活を送れることはほぼ間違いないと思っています。
僕が最初の会社を退職した時の心の中の動きを一例として紹介することで、今の仕事に満足していない人の次の行動の参考になれば幸いです。
自分が好きだと思っていた仕事についてみた
僕は学生時代、車の雑誌を見るのが好きでした。
色んなメーカーの車のスペックやデザインを比較して、当時は仲間の中でも車のことはかなり詳しかったです。
18歳となり、車の免許を取得するとまずは親の軽四車(4速MT)を譲り受けたあとは、タイヤやホイール、内装や電装系などをいじって自己満足に浸っていました。
友達と車で流行りの音楽を流しながら、授業をサボっては海や山へドライブへ行き楽しい日々を送っていました。
今でもはっきりと覚えているいい思い出です。
その後、卒業を前に進路を考える時が来ました。当然僕は車が好きなので、学校に寄せられた自動車メーカーや自動車電装品メーカーの求人情報を中心に進路を検討しました。
そして、県外の大手電機メーカーの自動車電装品部門の製作所へ入社することが決まったのです。
好きな事、やりたいことを面接でも堂々とアピールできたのがよかったのかもしれません。
面接成功へのちょっとしたテクニックは過去記事を参照ください。
自動車電装品メーカーでの仕事
僕が入社したメーカーは、自動車エンジンの点火装置、各種センサー、エンジン制御ユニット、レーダーや電動パワーステアリングなどの製品を開発・製造する当時従業員約5000人の大きな製作所でした。
僕の配属先は、エンジンの点火(ガソリンを燃やすため)を周囲環境や車の状態に合わせて最適に制御するセンサーとアルゴリズムを開発する部門でした。
実験施設や社内業務システム、福利厚生もしっかりしており、各部門の役割分担も明確で今思えばとてもしっかりした会社であったと思っています。
国内外自動車メーカーと共同開発していたので、海外出張も若くして行かせてもらうこともできました。
マイナス40℃の極寒の部屋でのエンジン挙動試験や、40℃の部屋での走行試験など普通では経験できないようなことが経験できました。
そんな環境の中で、自分なりに一生懸命仕事をしてきました。プログラミング言語を覚えたり、特許を取ってお金もらったり、海外取引先とのやりとりなど比較的充実していたように思います。
プライベートでも友人との飲み会やスポーツをやったりと、このままこの会社で過ごしていくことになると思っていました。
しかし、慣れというのは怖いもので慣れてしまうと次第と興味は薄れていきました。
また、長時間残業が常態化していたので心身ともに疲弊していました。
自転車での帰り道に大きな国道を横切るのですが、車を気にせず横断してみようかなと変なことを思うこともありました。そんな状態が3年ほど続きます。
そんな中、僕の実家で多額の借金があったことがわかり、家庭内がすさんでいることを知りました。
詳しいことは言いませんが、そのことが気になり仕事が手につかなくなっていきました。
加えて連日の深夜残業で心身ともに調子が悪くなり、ついに退職を決意することになります。
結果、上司に事情を話し何度も慰留されましたが、入社から4年後に会社を退職し地元へ戻ることになりました。
自分にとって本当に好きなことだったのかを問う
これは、その会社を辞めてしばらくたった後です。
「僕は本当に車いじりが好きだったのだろうか?」
と自問自答することがありました。実際に経験し、また過去の自分と向き合ったときに分かったのは、
「僕は車を運転することが好きだったんだ」
と確信しました。
仲間でも、一人でも辛いことや楽しいことがあっても好きな音楽聞きながら長時間ドライブする社内の空間が好きなだけだったのです。
それが分かった時に心が軽くなったことを覚えています。
トラックの運転手とかの方が向いてたかもしれません。
そもそも本当に好きなことで、熱中できることであれば会社を辞めなかったと思います。
実家のトラブルも何らかの方法で解決しようとしたでしょう。
結局、好きな事ではないこと続けて心身が疲れることから逃げたかったということが大きかったように思います(今は逃げることが悪いとも思いません)。
自分の好きな事をみつけるには色々トライしてみるしかない
自分の好きな事というのは、案外自分でもわからなかったりします。
僕自身現在になってようやく、おぼろげに見えてきたところです。
今更になって思うことですが、自分が好きな事、やりたいことは色々やってみないと見えてこないということです。
新築住宅でよく言われる「家は3回建てなきゃ満足する家にならない」と一緒ですね。
世の中いろんな人がいて、物・サービスがあって様々な会社があります。自分の好きな事、やりたいことに迷ったひとは、
ほかの会社に行ってみる、いままでやったことのない娯楽をやってみる、家族や会社外の人と交流してみるなどやっていくうちに、きっと自分にあったモノが見つかります。
最初の一歩は勇気がいるかもしれませんし、踏み出しても失敗することもあるかもしれません。
でも、それを繰り返していくうちに自分でもよくわからなかった自分が見えてきます。
人生の道は一本ではないということをしっかりと意識して自分の好きな事を探し、見つかれば自分を褒めて一生懸命好きな事をやってみてもいいと思います(特に若いうちからいろいろ挑戦することは将来に絶対寄与します)。
ちなみに
好きなことを仕事にする=楽チン というわけではないことは言うまでもないですよ!
あなたは
・今の会社の中でやりたいこと、好きなことを探しますか?
・今の会社で働きながら、会社の外でやりたいこと、好きなことを探しますか?
・新たな環境で新たな自分を見つけますか?
どちらにせよ、あなたの「好きなこと」が早く見つかると、これからの人生がさらに楽しくなりますよ!
おわり
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