今回の記事は、転職を意識して転職支援サイトに初めて登録してみようと思っている方に向けてのモノです。
・サイトに登録したあとどのようにオファーから面接まで進んでいくのか
・企業からオファーをもらいやすい職務経歴書の書き方
について、僕自身の過去2度の転職の時に転職支援サイトを利用してきた体験談も交えながら述べていきます。
転職支援サイト登録はめんどくさいことはありませんし、お金を支払うこともありません!
しっかり活用すると、公共職業安定所(ハローワーク)よりも求人の選択肢が多くなります。
登録すると、あなたが希望する条件に合った求人紹介メールが来たり、あなたの職務経歴を見て試験や面接のオファーが直接来たりします。
選択肢が多いということは比較ができるということなので、よりよい条件を吟味しやすくなるのです。
今すぐに転職する意思がないとしても、条件の良い求人情報を見たり、オファーの内容をみて自分の価値を確かめたりすることで、客観的に自身の市場価値を把握することができるので登録だけでもおすすめです。
良い縁があれば、転職してみようというのも全然アリだと思います。
転職支援サイト登録から面接までの流れ
通常は、
①求職者の情報登録
↓
②希望にあった条件の求人紹介や面接オファーを受け取る
↓
③転職エージェント(企業と求職者の間に入る代理人)に面接希望を伝える
↓
④試験・面接の日程調整
↓
⑤試験・面接
という流れです。
基本的には登録した転職支援サービス会社からの求人紹介となりますが、大きな規模の転職エージェント企業(例えばリクナビNEXT、マイナビなど)だと、各地方で活動している転職エージェントと提携している場合が殆どなので、提携先の転職エージェントからの求人紹介も頻繁にあります。
仕事を探している人は転職支援サイトに以下の情報を登録します。※基本無料です。
後述しますが、職務経歴の記入内容は超重要です。
僕の場合は2回ともリクナビNEXTに登録して活動しましたが、多くの求人情報やオファーをもらえて非常に満足な結果だったと思っています。
勤務地は地元の地方都市で製造業エンジニア職という希望もあってか、リクナビNEXTからの求人紹介は「勤務地が日本全国の支店のどこか」みたいな人材派遣会社や営業系のものが多く、希望にかなうものは少なかったです。
しかし、それを補ってくれたのが各地域に存在する地域や職種に特化した転職エージェントなわけでした。
実際面接まで行こうと思えた、または実際に面接まで進んだ求人情報や面接オファーをくれたのは、全て地方の転職エージェントでした。
やはり地域に密着した活動となると、企業側や求職者側のディテールをうまく組み合わせるのは地域密着型のエージェントが断然有利。
大手転職エージェント企業と、提携する地方のエージェントというネットワークにより、過去に比べて求人企業側も求職側にも双方のニーズに合わせた人材や企業との出会いの機会が増えています。
求職者は大手サイトに登録するだけ。
職務経歴を提携している転職エージェントにも公開する設定にしておけばすれば、大手と提携する地方のマッチング会社にも求職者情報が展開され、幅広い求職活動ができるってことですね。
求人情報、オファーの受け取り
登録すると下記のような形でオファーや求人情報が来ます。
・登録したメールアドレスにメールで受け取る
・登録したサイトのマイページに求人情報やオファーが届く(登録したメールアドレスとも連動)
求人情報としては、似たような案件も含めて週に数回はメールで届きます。
設定した希望条件に近い案件が来ることになってるのですが、グッと来るものは少ない印象ですね。
もちろんエージェントのサイトで希望条件で検索して求人情報を閲覧することも可能です。
しかしそれよりも、月に数回届く面接への直接オファーの方が高条件で自分の希望に近い物が来る感じです。
やはり直接オファーがもらえるような職務経歴を登録しておくことが重要ってことですね。
応募してみたい案件があれば、サイトの応募フォームやメールを通して試験・面接に進んでいくことになります。
企業側はどんな人材を求めているのか
ここでは、求人している企業側の立場になって述べてみたいと思います。
これまでの社会人経験のなかで、企業採用担当の方や転職エージェントとの会話してきた内容に基づいています。
企業側は職務経歴からどんな判断をして面接オファーを出すのでしょうか?
・大企業で働いている
・転職回数が少ない
・いろんな資格を持っている
・同じ業界での経験がある
こういった要素もあるかもしれませんが、重視するのは「自ら考えて動き、いろんな場面を乗り越えてきた人材かどうか」です。
企業が即戦力を求めるのは当然のことですが、実際に入社してもらってもすぐに辞めてしまったり、応用が利かずに力を発揮できずに埋もれてしまうことを恐れています。
実際に数々の失敗経験もあるようです。
例えば、大企業から中小企業に転職した管理職のケースでは、
基幹システムや人材のレベルが貧弱であることを周囲にグチグチ言って回る⇒社員との信頼関係が崩れる⇒仕事がさばけなくなり居心地悪くて辞める
といったこともあります。
採用で数々の失敗をしてきた企業の採用担当としても、次は失敗しまいと感度を高く持っています。
採用に失敗することでかかるコストは安くありません。在職期間中の給与や教育・環境整備の費用など多くのコストをかけています。
企業は応募してくる人材に期待と不安を持ちながら採用活動を続けていることを忘れてはいけません。
応募者に同じ業界の経験があることも大切ですが、
・今までどんなプロジェクトを進めてきたのか
・組織の中でどんな役割だったのか
・一つの分野に限らず様々な分野での技能や知識があるか
・会社内外にどんな人脈があるか
・どういう信念をもっているのか
といった観点で、職務経歴書に書かれている内容で最初の振るいにかけるのです。
資格をたくさん持っている、語学力に優れているなどはオマケでしかありません。
必要な勉強は入社後でもできます。
この人ならこの業務を任せられる、会社を成長させてくれる、または旧態依然とした組織を変えてくれると思える人材かどうかが重要なのです。
以上は採用担当や転職エージェントとの会話でよく耳にした言葉です。
これを理解したうえで職務経歴書に全力集中すれば、オファーをもらえる、または面接に進める可能性はグンとあがるでしょう。
※もちろん虚偽記載はだめですよ!
オファーをもらいやすい職務経歴書の書き方
ここでは、職務経歴書をどういったことを意識しながら書けば採用担当者の心に響くかどうかについて述べたいと思います。
もちろん、実際に面接してみないとその「人となり」は分かりません。
しかし、面接に進むまでには文章で目に留まらなければならないことも事実なのです。
どんな規模の会社に勤めていたのか
すでに社会人経験がある方であれば、過去在籍したまたは現在在籍している会社の情報を書きましょう。
会社名だけ書けば、調べればわかるでしょ?
と思われるかもしれませんが、その考えは甘いです。
よほど大きな大企業であればいいですが、多くの応募者の細部まで自ら調べることはありません。
上場企業なのか
どんな事業の会社なのか
従業員の規模はどれくらいなのか
資本金と直近の売上高はいくらなのか
といった情報を書いておくことで、採用担当者は応募者が身を置いていた環境のレベルを直感的に把握することができます。
【例】
◆会社名: ○○ソフトウェア株式会社
◆在籍期間:〇年〇月 ~ 〇年〇月
◆事業内容:ソフトウェア開発(交通、産業機器等)
◆資本金:〇億円 / 売上高:〇億円(2018年3月)
◆ 従業員数:〇名
どこの部署でどんな役割で何をしてきたか
これまで在籍した会社で所属した部門と従事した業務を時系列で並べましょう。
採用担当者が見ると、「スペシャリストなのかジェネラリストなのか」、「キャリアアップしているか」をある程度判断することができるからです。
【担当業務経歴の例】
やってきたことはなるべく漏らさす、ある程度分かりやすい単語で簡潔に書くことを意識しましょう。
また、成果を具体的に書くと効果的です。
もちろん採用担当者は他社の業務の中身まで分かりません。
そんなものまで書かなくても…と思われるでしょうが、職務経歴書は一種のプレゼン資料なので「わかりやすい結果(数字もあればなお良し)」を入れることで印象に残すことができます。
たかが数行いれるだけで印象が変わるとすれば、やらない手はありませんよね?
転職エージェントの登録フォームには資格や語学力を入力する欄があります。
ここに書ける資格や語学力がなかったとしても、かつて在籍した社内の表彰や資格などを経歴書の中に入れると良いでしょう。
どんな知識や能力、経験を持った人間かをまとめる
これまでの社会人経験で培ってきたものは何なのか、自分は何ができる人間なのかを採用担当者に伝える必要があります。
前項の担当業務歴を眺めて、自分の経験と知識のトピックスを簡潔にまとめましょう。
特別なことを書く必要はありません。
あなたが今までやってきたこと、組織の中での役割を書くだけです。
「自主的に動ける人間ですよ!」というのを匂わせる内容にしておくと好印象間違いないでしょう。
【活かせる経験・知識・技術の例】
・設計、プログラミングの経験と工場製造~出荷プロセスの知識
・品質管理、購買の経験
・不良未然防止手法、不良原因調査手法の基礎知識
・海外(中国)現地製造工場での指導経験
・取引先との賠償請求交渉の経験
・各種測定機器取り扱い
・製造現場改善手法の基礎知識
・マネージャー補佐としてのマネジメント経験
・一般的なPC 操作(Word、Excel、PowerPoint)
ここまでのように丁寧に書くと、ちょっと逆にしっかりしすぎてとっつきにくい印象を与える可能性があります。
念のため自己PRや趣味の記入欄で、大切にする信念やチームワークも大切にしているというような人間味を見せておくと誰が見ても印象悪くはならないでしょう。
さいごに
職務経歴書は、あなたの社会人経験を採用担当者にプレゼンする資料です。
分かりやすく、雑にならずに丁寧に、具体性も加味することで読み手に好印象を与えることができます。
最終的には筆記試験や面接試験もあわせて結果が決まるわけですが、職務経歴書の印象が良いと面接試験にもプラスに働くことは間違いないですし、そもそも次の試験にも進めません。
職務経歴書あなどるべからずです!
おわり
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