【達成感がない…】品質保証・品質管理部門の人がモチベーション・やる気を保つ方法

本記事では、
製造業の品質保証部門で10年以上働く筆者である僕が、仕事でモチベーション、やる気を保つために実践していることを共有します。

品質保証や品質管理の仕事以外はもちろん、製造業以外でも「モチベーションを保てず悩んでいる社会人」の参考になれば嬉しいです。

モチベーションが下がる要因は人それぞれだと思います。

・賃金が安くて割に合わない
・人間関係が悪くてストレスが溜まる
・仕事自体がつまらない、または肉体的にキツイ
・自分や組織が発展、成長していくイメージが持てない
etc…

今回の記事では、

達成感が得られなくてモチベーションが上がらない場合

について、その背景と僕が対策として実践していることを共有します。

僕が製造業の品質保証部門で実践しているモチベーションをあげる対策は、

短期間で結果が出る仕事を取り入れるようにする

です。

「短期間で結果が出る仕事」を製造業の品質保証、品質管理の業務で言えば

・不良率の高い製品や部品の選別
・過剰な試験の削除(オーバーキル抑制)
・現場部門(直接部門)への業務応援

などです。

以降で詳しく述べていきます。

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達成感が得られなくてモチベーションが上がらない・・・について

達成感というのは主に以下の2つの条件が重なった時に感じるものだと考えます。

  1. 自分自身、または組織として決めた目標やノルマを達成した
  2. 自分で自分を「よくやったな・・・」と褒めてあげられた、または他人から「よく頑張ったね!」と認めてもらった

ここからは製造業を例にとって述べます。

組織の間接部門の中でも「管理業務」を主とする部門は、先ほど述べたような達成感を感じづらいと僕は考えています。

もちろん、管理部門でやりがいとモチベーションを持って働いている方もおられるでしょう。

しかし、

例えば開発部門や製造部門のように、自分のチカラで直接何かを形に残るものを生み出しているわけではありません。

また、営業部門のように商談を勝ち取って来るということもありません。

このような部門に比べると品質保証・品質管理のような管理部門は、明らかに売り上げに貢献している、形に残るような成果物などでアピールしにくい特徴があります。

その理由は、

・管理部門は、現場の品質改善や製品/工程設計に直接携われない

・仕組みづくりや監視、指導による他部門の品質マインド育成など中長期的なスパンでの業務が多い

・評価される指標が一般的に当たり前の指標になりやすい
(品質保証で言えば、不良やクレームは減らすのが当たり前)

といった業務の特性からくるものと考えます。

管理業務は、組織の現状を把握し、自分たちの能力を有効活用してアウトプットを最大化していくこと。

要するに「人・モノ・カネ」を動かしていくマネジメント主体の業務ということです。

何かの業務施策を打っても、すぐさま効果が現れるとは限りません。

ある程度の期間を経て、振り返った時に結果が出ていると感じるケースが多いです。

これはこれでとてもやりがいがあるのですが、マネジメントに従事する人間の「向き」、「不向き」によって達成感が得られにくくなるのは必然でしょう。

サッカーで例えると、

身体能力やテクニック、状況判断の速さなどの個性を活かしてプレイヤーとして貢献するのか、

いろんな個性を持った選手たちのモチベーションアップや最適配置でチームを勝利に導くコーチ、または監督として貢献するのか。

あなたはどっちのタイプでしょうか?

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品質保証・品質管理部門の人がモチベーション・やる気を保つ方法

※管理業務にやりがいを持ち、モチベーションを保ちながら楽しんで業務に励んでおられる方は、この以降の内容を見る必要はありません。

前項で述べたように、管理部門は努力したことがすぐに結果に結びつきにくいと考えます。

(この考えは、僕の20年以上の社会人経験とスポーツ指導経験上から来ています)

冒頭でも述べたましたが、達成感が得られにくい業務特性に対して、モチベーション・やる気を保つ僕が実践している方法は、

短期間で結果が出る仕事を取り入れるようにする

です。

短期スパンでの目標やノルマをクリアすることで、


■自分自身、または組織として決めた目標やノルマを達成した

■自分で自分を「よくやったな・・・」と褒めてあげられた、または他人から「よく頑張ったね!」と認めてもらった


という達成感を積み上げていくということ。

ただし、何も考えずに雑用を引き受けるのではなく、なるべく以下の2点を意識しながら取り組むことをオススメします。

  1. 短期間で結果が出る仕事をするための時間を確保する
  2. 結果をアピールしやすい仕事を選択する

この2点の意識について少し説明します。


①短期間で結果が出る仕事をするための時間を確保する

本業であるマネジメントの仕事は、さまざまな状況を分析し、仮説を立てて組織のアウトプットを最大化することがミッションです。

何か手をうてば、明日からガラリと状況が変わるモノではありません。
数か月~数年スパンで取り組んでいくことになるでしょう。

一日じゅう遠い未来の事ばかりに時間を費やすのもいいですが、それで確実に正解が導き出せるかは運も影響するのが現実。

大きな目標に達するまでの距離が遠い状況では、なかなか達成感を得られません・・・。

長く達成感が得られないままでは、精神面でやられてしまう可能性もあること知っておいてほしいのです。

もしあなたがそういうタイプであれば、近い将来ですぐに結果がだせる仕事に1~2割程度でも力を割いてもいいのではないでしょうか?

もちろん、本業はマネジメントなので業務時間の8割程度はマネジメントに集中すべきです。

残りの2割はいざという時の余裕として持っておきましょう。

この余裕が、本業の新しい閃きや行動への活力を生むことにもつながります。

もちろん、トラブル発生時に挽回できる時間的な余裕にもなりますし。

毎日とはいかないまでも、一日の業務の中で1~2割程度の別の仕事ができる時間を確保するよう僕も心掛けています。

不要不急な仕事は断る、人の手を借りる、資料作りに時間をかけないなどを意識的にやれば時間は作れるはずです。

②結果をアピールしやすい仕事を選択する

本業の傍らで実施する仕事なので、上司や同じ部門の人の目についてしまうと

「なに勝手なことやってんの?」

「それ、あなたがやらなくていいでしょ?」

という反応があることも…。

そんな否定的な意見を跳ね返すため、出した結果が会社の利益に即直結するような仕事を選ぶことをオススメします。

特に以下のようなポイントを意識すると、結果が出れば組織に貢献できるので自信を持って取り組めます。

・他の人がやりたがらない、やりたくてもリソースがなくて進んでいない仕事

・組織の中の慢性的な問題の解決、克服すべき課題解決

さて、

本記事の冒頭で以下のように例をあげました。

「短期間で結果が出る仕事」を製造業の品質保証、品質管理の業務で言えば

・不良率の高い製品や部品の選別
・過剰な試験の削除(オーバーキル抑制)
・現場部門への業務応援

など。

不良率の高い製品や部品の選別を行うと、直接的に製造ラインの不良を減らすことができます。

きちんと根拠を持って過剰な試験を廃止すれば、試験工数低減と試験NG件数を減らすことができます。

現場部門の応援をすれば、一時的に生産性を上げることに寄与できます。

これらの行為は当然ながら、製造ラインの

・稼働率アップ

・製造ラインでの不良品処置によるコスト低減

に直接的に寄与します。

さらに、現場に直接応援に行けば、現場の困りごとや職場の雰囲気を把握できるし、他部門とのパイプを作ることにもつながります。

現場の実態に沿った提案ができたり、何か現場に依頼する場合に受け入れてくれやすくなるでしょう。

どんなことでも目的意識を持って行えば自分の成長に繋がります。

『短期間で結果が出る仕事』を通して自分の知識や経験の幅を広げ、本業にも良い影響を与える好循環を自ら作り出し、自身の成長を実感することが仕事のモチベーションアップになると僕は思います。

おわり

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