【簡単と思わんといて】チームリーダーが持っておきたい組織パフォーマンス向上への心構え

何度言っても分かってくれない

なかなか意識高く仕事してくれない

いつの世も組織の管理職、チームのリーダーをいつも悩ませる「組織のパフォーマンスの上げ方」

筆者である僕もこれまで何度も悩み、今でも思考作錯誤しています。

なんとか改善しようと手本を見せたり、時には見守ってみたりと色々やってきましたが、なかなか思うようにチームをまとめることができず、ストレスで十二指腸潰瘍になったこともあります。

そんな僕も社会人経験を20年ほど経てようやく、組織運営の成長のための心構え的なモノが持てるようになってきました。

息子が所属する町の少年サッカークラブのコーチを経験したことが大きなキッカケです。
子ども達にサッカーやマナーを指導していくうちに改めて思い知らされたのです。

組織を運営していく上で、管理職・チームリーダーが根底に持っておかなければならないことは・・・

ヒトとチームの成長には長い時間がかかるもの

ということ。

そんなこと分かっちゃいるけど、どうしてもすぐに結果を求めてストレスを溜めてませんか?

すぐに結果が出ないことに対してストレスを溜めると、心の余裕がなくなって心身に支障がでちゃいますよ!

もちろん、手っ取り早く組織のレベルを高めたい、高い能力の人材を集結させたいという方法もあります。

今回の記事では、

組織の成長を望む管理職、またはチームリーダーの心構え

について述べてみたいと思います。

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明日からでも組織のパフォーマンスを上げたい場合

組織の低パフォーマンスに悩んでいる管理職やリーダーの方は、パフォーマンスを急激に上げるには以下の2つの方法を取るしかないことを認識しましょう。

①しっかりとキャリア積み、ビジネスで成果を残してきた人材に総入れ替えする

②トップ(管理職)を替える


スポーツの世界に置き換えれば、理解いただけやすいでしょう。

例えば、サッカースペイン1部リーグの名門で世界的にも有名なFCバルセロナ。

チーム全員が高いボールコントロール技術、状況判断力を持ち、各選手の意識が統一された華麗なパス回しや流動的なポジションチェンジ。

「バルセロナのようなサッカーをしたい」というチームは、世界中にたくさんあるでしょう。

では、町のクラブチームがいきなりバルセロナのようなサッカーができるかと言えば、もちろんノーですよね。

町のクラブチームのコーチが「バルセロナのようなサッカーをしよう!」といったところで、明日どころか一か月後でもそんなプレーができるわけないのは想像に難くありません。

バルセロナに所属する選手たちは幼いころからサッカー漬け。

しかも、実績のあるの育成組織に所属し、高いレベルで競争しながらサッカーに対するスキルとマインドを学んできた人たちなのです。

そもそも町クラブの選手たちと育ってきた土壌が違うのです。

我々がテレビなどで目にしているバルセロナの選手たちは「一流の中の一流の人材」だということを忘れてはいけません。

「一流の人たちが一流の組織で切磋琢磨するような環境」で育ってきていない人が、例えば明日からトヨタ自動車のエリート集団のように働けと言われても、ムリなモノはムリなのです。

話を戻します。

手っ取り早く組織のパフォーマンスを上げたければ、「一流の人材と総とっかえ」することです。

そうすれば、管理職は放っておいても高い意識の優秀なメンバーたちによって高パフォーマンスを上げることができるでしょう。

こんなことができる組織は、やればすぐに、そして確実にパフォーマンスを上げることができます。
十分な資金があり、総とっかえさせられる従業員の気持ちを無視できるのであれば。

次に、少し現実的な方法が「管理職(トップ)を替える」ことです。

これもサッカーに例えると分かりやすいでしょう。

組織の低パフォーマンスの原因は、当然「メンバーの個人能力」もありますが、一般的には適材適所でパフォーマンスを最大化できない指導者の指導力不足と考えられています。

プロクラブチームでも成績不振が続けば、まず替えられるのが監督やコーチであり、フロントなどの経営陣です。

指導力が不足しているというよりは、

・組織を成長させるための指導を受けていないこと
・成功体験に基づく確固とした勝利の方程式(スタイル)を持っていない

ということが根本原因と考えます。

多くの組織で成功体験を持った優秀な指導者がトップになれば、メンバーと指導者の相性さえ良ければ高確率で早い段階でパフォーマンスが向上するでしょう。

ただし、優秀な指導者を発掘し、自分の組織の長に引っ張ってくることができれば・・・です。

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人も組織も成長には時間がかかることを認識する

前の項で述べた2つの方法をすんなりと採用できる組織なんてごくわずかじゃないでしょうか?

こんな極端とも言える選択ができる組織であれば、そもそも組織運営にそんなに悩んでないかもしれませんね。

では、悩める組織はどのような運営をしていけばいいのでしょうか・・・。

冒頭で述べたように、時間をかけて管理職自身の含め、組織のメンバー達と一緒に成長していくしかないのです。

そう、一流の人たちが幼いころから実践してきたように。


FCバルセロナのような一流のサッカーチームでも、現状からさらに上のレベルまで成長するには長い時間がかかるでしょう。

一流の組織は、これまで長年にわたって数多く積み上げてきた失敗から学んだがゆえに一流としてあり続けているのです。

多少の個人差はあれど、個人や組織の成長には相応の時間がかかるのは万物不変の法則ではないでしょうか。

赤ちゃんから成人になり、さらに歳を重ねて円熟みを増すように。
鍾乳洞の水滴が何千年、何万年とかけて岩に穴をあけるように。

どんな会社でも、どんなスポーツクラブでも、どんな組織でも長い歴史の中で多くの失敗を繰り返しています。不遇の時代だってあったのです。

最悪、自分の世代で目に見える結果が出なくても、

次の世代で芽が出るような種まきと水やり

と思って割り切るのです。

失敗やうまくいかないことに悩むくらいなら、失敗から学んで次に活かすことに重きを置いた方が心が軽くなると思いますよ!

次の項では、組織の成長を促進するために僕なり意識していることを述べたいと思います。

あくまで、僕個人が手ごたえを感じている考え方のひとつとして参考にしていただければ。

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組織のみんながハッピーな未来をイメージできるビジョンを示す

組織のトップの役割は、個々の技術的な指導がメインではないと考えます。

メンバーそれぞれの得意分野を組み合わせ、一人ではできないことを組織的に推し進めて利益を最大化することです。

適材適所にはめたピースを組織的に動くようにし、パフォーマンスを最大化させるために

・この組織のミッションは何なのか
・各メンバーの役割は何なのか
・各メンバーが判断に迷ったときに、判断基準となる組織の方針は何なのか

といった組織としての約束ごとがチームマネジメントにとって大切なのは、管理職ならば誰もが思い浮かべるでしょう。

しかし、そこにもう一点加えて欲しいのです。

それは、

組織のメンバーが役割を果たすことで、「そのメンバー」や「メンバーに関連する人」にこんなハッピーな未来が待っていることをイメージさせる

というものです。

今の自分のレベルでは、ちょっと困難な課題を乗り越える(=チャレンジする)ことでヒトは成長(=進化)していきます。

しかし、具体的でポジティブな未来のイメージができなければ、人間というものはチャレンジできません。

人間はすぐに環境に順応する生き物がゆえに、慣れてしまった居心地のいい環境の破壊を恐れます。

よって、人が進化のために行動を起こす動機付けとなるように、できるだけ具体的に未来をイメージできるように導いてあげる必要があります。

我々が役割を果たしていけば、○○で困っているあの人たちを助けることになる

そうすると、あの人たちの仕事や生活が困難なくスムーズに回るようになり、新しいことにチャレンジできる余裕が生まれる

新しいチャレンジによって会社全体のサービスの価値が高まり、社会に貢献できる

我々はそのプロセスに貢献したという成果と共に、周りの人から信頼を得ることができる

そうなった時、我々はハッキリとした成長を実感でき、気が付けば貴重な人材となっているだろう

仮に今の組織が無くなったとしても、引く手あまたの一流の人間になっていることだろう

少なくとも、私は成長したあなたを評価するし、相応の代価を受け取ることでしょう

さあ、今の役割を果たすためにチャレンジして成長していこう 「あなたなら、やればできる!」

メンバーひとりひとりと会話をし、それぞれのメンバーが朧げに抱えている「こんな人になりたい」の輪郭をハッキリさせてあげるイメージで。

今の自分が、こうすればハッピーなれると思わせることができたら、あとはサポートに徹するだけ。

みたいな感じです。

少なくとも、このように導いてこうとするプロセス自体が楽しいんですよ(笑)

組織のメンバーの1人にやる気スイッチが入る

そのメンバーの仕事の取組み方が変わる

失敗しながらチャレンジを続ける

その1人の仕事の取組み方が習慣となり根付く

まわりのメンバーに影響を与える

チームの中のまた別の人のやる気スイッチが入る

そのメンバーの仕事の取組み方が変わる

以下繰り返す

上記のような正のスパイラルに入れば、組織のパフォーマンスアップのボーナスタイムです。

みんなのやる気で発生した火を消さないように、指導者は火にドンドン油を注ぐことに注力すべき。

そして、組織で大きな成果を出すためには最低でも数年以上かかるということを肝に銘じながらです。

おわり

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