■この記事のターゲット
・Surface Proを持ってる人で、Surfaceペンでの描き心地を知りたい方
・Surface純正アクセサリー「ペン先キット」の使用感を知りたい方
・Surface Proでのイラスト作成に興味がある方
この記事では、Surface Proを保有している筆者が、イラスト作成で使用しているSurface Penの「ペン先の描き心地」をペン先の種類ごとにレビューしたいと思います!
Surfaceシリーズの純正アクセサリーである「Surface Pen」用に、これまた別売りの「ペン先キット」というものがあります。
ペン先の形状や硬さが異なる「B」、「HB」、「H」、「2H」の4種類がセットになったものです。
※Surface Pen購入時に最初についていたのは「HB」でした。
鉛筆の硬さと同じ硬記号が使われています。
結論から言えば、
描き味の「硬い」「柔らかい」は人それぞれの好み
ペン先だけで4000円は高い!けどあった方が良い
です。
なんとも味気ない結論ではありますが、結局は人の好みです(笑)
描き味を伝えるのは難しいのは承知の上で、分かりづらいのも承知の上で僕自身が感じた使用感を下の写真のように書いてみます。
ちなみに僕が使用しているペン先は、
・硬めの描き味が好き
・ペン先の摩耗が少なそう
という理由で「H」でやってます。
まずはペン先の交換方法をカンタンに説明
ペン先の交換はとても簡単です。
ペン先キットを購入すればペン先収納ケースの底面がクリップになっているので、これを利用してSurface Penに装着しているペン先をクリップし、ペン側を持って引っこ抜きます。
クリップ側を引っ張ると、クリップが滑ってペン先を傷つける可能性があるので注意です。
ペン先の装着は単純に手で置くまで差し込むだけです。
5秒でできます。
硬度「B」の描き味はどうか?
硬度「B」は最も柔らかい先端素材です。
ガラス面摩擦時の使用感:ぐぐ~っ
ガラス表面打点時の使用感:ぽすっ
確かに描画面との摩擦は最も強いです。
滑りすぎずにしっかり安定して描画ができそうな感触ですが、画面との摩擦が結構大きいので先端の摩耗が気になっちゃいます。
使用条件にもよりますが、実際数か月で削れてしまったという声もあります。
サラサラッと描くより一字一字しっかりと、1本1本じっくりと描きたい人にはいいかもしれません。
筆圧高いと摩耗も激しそうですが・・・。
■ペン先位置とディスプレイ側カーソルのずれ確認
※描画ソフトはClipStudioPaintを使用、2mm浮かせたホバリング状態とペン先接触の2パターンでそれぞれ確認
ペンを画面に垂直にした状態:カーソル位置ずれなし
ペンを約45°傾けた状態:カーソル位置ずれなし
硬度「HB」の描き味はどうか?
硬度「HB」はBより若干硬めの材質・形状となっています。
ガラス面摩擦時の使用感:ぬめぇ~っ
ガラス表面打点時の使用感:ぽすっ
描画面との摩擦は「B」より少し抑え目。
これも滑りすぎずにしっかり安定して描画ができそうな感触ですが、「B」ほどではありませんが摩擦が大きいので先端の摩耗が気になってしまいます。
これも一字一字しっかりと、1本1本じっくりと描きたい人にはいいかもしれません。
ペン先の摩耗も「B」よりは抑えられるでしょう。
僕は「HB」では、イラスト作成で使う時にササッとラフ画を描くのにどうしても摩擦が強いと感じたためにペン先キットを購入して試し、次で説明する「H」に落ち着いています。
■ペン先位置とディスプレイ側カーソルのずれ確認
※描画ソフトはClipStudioPaintを使用、2mm浮かせたホバリング状態とペン先接触の2パターンでそれぞれ確認
ペンを画面に垂直にした状態:カーソル位置ずれなし
ペンを約45°傾けた状態:カーソル位置ずれなし
硬度Bと比べて明確な差は無し。
硬度「H」の描き味はどうか?
硬度「H」は、HBよりかなり硬めの材質・形状となっています。
ガラス面摩擦時の使用感:ぬー
ガラス表面打点時の使用感:とすっ
描画面との摩擦は「HB」よりかなり抑え目。
ほどよい滑りでサラサラ描画ができそうな感触ですが、摩擦が少ないので「筆圧の高い人」は滑って狙いからでズレてしまい、しっくりくる線を引ききれない場合も多少あるでしょう。
「H」は、筆圧低めでサラサラとリズミカルに描画する人にとって最もバランスがいいんじゃないでしょうか?
ペン先の摩耗もかなり抑えられるでしょう。
■ペン先位置とディスプレイ側カーソルのずれ確認
※描画ソフトはClipStudioPaintを使用、2mm浮かせたホバリング状態とペン先接触の2パターンでそれぞれ確認
ペンを画面に垂直にした状態:カーソル位置ずれなし
ペンを約45°傾けた状態:カーソル位置ずれなし
硬度Hと比べて明確な差は無し。
硬度「2H」の描き味はどうか?
硬度「2H」は、Hより若干硬めの材質・形状となっています。
ガラス面摩擦時の使用感:ぬー
ガラス表面打点時の使用感:こつっ
描画面との摩擦は「H」よりわずかに抑え目。
サラサラ描画感は最も高いですが、摩擦が最も少ないので「筆圧の高い人」は滑って狙いからでズレてしまい、これもしっくりくる線を引ききれない場合も多少あるでしょう。
「2H」は、筆圧低めでサラサラとリズミカルに描画する人にとっては「H」と悩むところかもしれません。
ペン先形状や自分の描くスタイルで検討する必要がありますが、ペン先が画面にあたるとコツコツ音がもっとも大きいので気になる人はどうかな??という感じはします。
(個人的にはあまり気にしませんが)
■ペン先位置とディスプレイ側カーソルのずれ確認
※描画ソフトはClipStudioPaintを使用、2mm浮かせたホバリング状態とペン先接触の2パターンでそれぞれ確認
ペンを画面に垂直にした状態:カーソル位置ずれなし
ペンを約45°傾けた状態:カーソル位置ずれなし
硬度HBと比べて明確な差は無し。ということで、全ペン先で明確な差は無し。
まとめ
【硬度B】
滑りすぎずにしっかり安定して描画ができそうな感触ですが、画面との摩擦が結構大きいので先端の摩耗が気になるかも。
サラサラッと描くより一字一字しっかりと、1本1本じっくりと描きたい人向け
【硬度HB】
描画面との摩擦は「B」より少し抑え目。
これも滑りすぎずにしっかり安定して描画ができそうな感触ですが、「B」ほどではありませんが摩擦が大きいので先端の摩耗が気になるかも。
これもサラサラッと描くより一字一字しっかりと、1本1本じっくりと描きたい人向け。
(摩耗もちょっと抑えたい人も)
【硬度H】
ほどよい滑りでサラサラ描画ができそうな感触ですが、摩擦が少ないので「筆圧の高い人」は滑って狙いからでズレてしまい、しっくりくる線を引ききれない場合も多少ある
個人的には「H」は、筆圧低めでサラサラとリズミカルに描画する人にとって最もバランスがいい
(摩耗もちょっと抑えたいし)
【硬度2H】
サラサラ描画感は最も高いですが、摩擦が最も少ないので「筆圧の高い人」は滑って狙いからでズレてしまい、これもしっくりくる線を引ききれない場合も多少ある
「2H」は、筆圧低めでサラサラとリズミカルに描画する人にとっては「H」と悩むところかも。
ペン先形状や自分の描くスタイルで検討する必要がありますが、ペン先が画面にあたるとコツコツ音がもっとも大きいので気になる人はどうかな??
以上のようにペン先一つでもメリットデメリットが出てきます。
結局は自分で試してみて、しっくりくるものを見つけなければなりませんが、この記事があなたのペン描画最適化の一助となれば幸いです!
最後にもう一度結論を書きます。
描き味の「硬い」「柔らかい」は人それぞれの好み
ペン先だけで4000円は高い!けどあった方が良い
おわり
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