【業界人によるSurface Pro詳細レポート】2年使用した感想と内部構造から見る良いところ

Surface Pro詳細レポート 内部構造 Microsoft Surface
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■この記事のターゲット
・Microsoft Surface proの購入を初めて検討している方

・Microsoft Surfaceシリーズが好きでもっと詳しく知りたい方

・様々な利用シーンを1台で快適に長く使い倒せるノートパソコン、タブレットをお探しの方


僕はSurface pro(2017年モデル:第5世代)を所有して2年になります。

2年たった今でもパフォーマンス・デザイン・携帯性の面で満足感は色褪せません!

【僕のSurface Proお気に入りポイント】
・スタイリッシュでシンプルなデザイン
・軽量、持ち運びに便利なサイズ感
・タブレット、ノートPCとして1台2役で活躍中
・キックスタンドの開閉角度の広さと保持力の高さ
・イラスト専用ソフトでそれなりの絵がかけるパフォーマンス



今やSurfaceシリーズのファンになってしまいました。


この記事では、筆者がSurface Pro(2017年モデル)を2年間使用してきた感想をベースに、改めてSurface Proの特徴について記載したいと思います。

僕は職業柄、パソコン製造の業界について一般の人よりは知識がある方です。

そんな僕が所有しているSurface proを今まで使ってきた視点と、2018年モデルのSurface pro6分解画像から読み取れる構造面のいいところを褒めちぎりながら紹介していき、新たなファンを増やすことができれば幸いです。
※Microsoftの社員ではありませんよ。


まず結論から言いますと、

・まさに「ユニークな2in1モデル」であり、所有する喜びを味わえる
・高額だけあって安心の製品設計で構造上の信頼性も高い



数々のノートパソコン・タブレットの構造を見てきた中で、なかなか買いたいと思えるマシンが無かったのですが、Surface Proは「買ってよかった」ベタ褒めです。

こたつの上でもスタイリッシュな佇まい
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Surface Proの特徴

まずSurface Proの購入を検討するうえで頭に入れておいていただきたいのは、基本的にアクセサリーのキーボードは必須として予算を組む必要があります。

キーボード(別売)と本体を組み合わせることにより、様々なシーンで活躍できる2in1パソコン(タブレットにもノートPCにもなる)として最大の機能を発揮します。

純正オプションのタイプカバーがおすすめではありますが、なんせ高いので純正品でなくても良ければ選択してみてもいいと思います。

特徴その1:画面サイズが12.3インチで縦横比3:2

このクラスのノートパソコン(モバイルノートと言われる分類)だと、13.3インチのサイズで縦横比(アスペクト比)が16:9のワイドモデルが多いです。

そんな中Surface proは12.3インチの縦横比が3:2です。

ディスプレイのアスペクト比
ディスプレイサイズ比較
左:一般的な13.3インチノートPC
右:Surface Pro



このサイズは割と絶妙なようで、生命保険の営業さんや車のディーラー営業さんが仕事で結構使ってるのを見かけます。

好みもあると思いますが、ビジネス用途のモバイル端末としてはサイズ感、携帯性、視認性のバランスがいいんでしょうね。

実際に2年ほど使ってますが、ビジネスドキュメント作成、インターネットブラウザ閲覧などで特に不満はありません。ワイド画面よりも視線の移動が少ない、縦スクロール回数が少なくて済むというメリットがあります。

解像度は流行りの「4K」ほどではありませんが、このサイズでは人間の目で4Kの解像度の違いをハッキリ視認できるほどではないですし、現状で十分キレイです。

現状で一般的なテレビの解像度であるフルHDの2倍強の解像度を備えています。


ただ、イラスト作成だと全体画像を確認するために大きめの拡張ディスプレイがあった方がいいかもしれません。

また、SurfaceProのディスプレイ表面(正確にはタッチパネルのカバーガラス)は、光沢タイプ(グレア)になるので高級感はありますが、蛍光灯の光などの映り込みが非光沢タイプに比べて大きいです。
この辺は気になるレベルかどうかを実機で確認しておいた方がいいかと。

特徴その2:開閉角度165°で無段階調整のキックスタンド

これはSurface Proの代名詞とも言えるユニークな構造ではないでしょうか?

この秀逸なヒンジ(可動部の部品)によって色々なシーンで利用しやすくなっています。

Surface Proのヒンジ
力強く滑らかな駆動


・ラップトップモードとして通常のノートパソコンのように使える

・スタジオモードとしてイラスト作成や写真のレタッチがしやすい

Surface Proスタジオモードとラップトップモード
左:ラップトップモード
右:スタジオモード

スタジオモードでペン入力するときに手の重さでキックスタンドが開いてしまうということはありません。

硬すぎず、緩すぎずの絶妙な踏ん張り加減になっています。

構造上当然ですが、キーボードに対して直角以下の角度になると「バターンッ」と本体が倒れてくるので要注意です。

簡単に倒れちゃいます

この「バターンッ」による破損のリスクを嫌うのであれば、下記のような社外品のBluetoothキーボードを使用してみてもいいかもしれません。

ちょっとSurface pro感は薄れますが・・・。しかも、シッカリした作りなのでキーボードだけで結構重いという罠。

でも評判はいいようです。

特徴その3:Surface Penの性能

ペンが不要な方には関係ないかもしれませんが、Surface pro(第5世代)から、ペンの性能が大幅にアップしました。

4096段階(従来:1024段階)の筆圧感知機能傾き検知(従来:なし)に対応しています。

これにより、筆圧で線の太さや濃淡を変えて表現の幅(強弱をつける)を広げることができます。

イラスト作成や画像加工などされる人には大きなレベルアップ!
(この性能は現行のSurface Pro7も同様です。)


プロの方でもサブ機やメイン機としても使っている人もいる
ようなので、コンパクトなワーキングマシンで十分なクリエイターさんなら十分満足いくんじゃないでしょうか?

僕も趣味でイラストを描くときがありますが、イラストレーターさん達も認めるペン入力デバイスメーカー「Wacom」のペンタブレットや液晶タブレット、「Apple」のApple Pencilと比較すると

Surface proのペンの描き味は若干劣ります

個人的にはペン先とカーソルのズレ、ペン先の動きと描画の追従性でもう少し改良してほしいと思うこともありますが、実用上ストレスに感じることはありません。

実際に量販店でWacomのペンタブレットと液晶タブレット、Ipad Proの書き味も確認した上で

Surface Proでも十分使えると判断しています

ちょっとだけ・・・弱いところ


さて、ここからはSurface Proのちょっとだけ弱いポイントです。

外部接続ポートが比較的少ない

Surface pro7になってUSB Type-CフルサイズUSB(Type-A)がそれぞれ1ポート用意されたので、従来モデルよりは使いやすさがアップしましたが、それでも他のメーカーのモデルに比べると少ないです。

カードスロットもMicro SDのみの対応です。

Surfacepro7 USB Type-C
右側面
USB Type-C×1、USB Type-A×1
Surface Connectポート×1
Micro SDカードスロット×1

拡張のため社外品USBハブや純正アクセサリのSurface Dockがあった方がいい場面も出てくると思います。

SurfaceDockで外部接続ポート増設可能
USB Type-A×4、Mini Display port×2
オーディオジャック×1、有線LANポート×1


映像出力はSurface pro7はUSB Type-Cで、それ以前のモデルはMini-Displayportなので、もし家のテレビ(たぶんHDMIが主流)にパソコンの映像を映したいときはHDMIコネクタへの変換プラグまたはケーブルが必要となります。

Core-i7モデルは冷却ファンの音がちょっとうるさい

これはCPUの高パフォーマンスモデルなので仕方ないことですが、ファンレスモデルのCore i3、Core i5に比べてCore i7モデルは高負荷時に冷却ファンが動き出すので「フォォォ〜」という音がします。

CPUの熱を放出するためなので仕方ありませんが、音が気になるガリガリ使わない人はCore i5のファンレスモデルがよろしいかと。

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内部構造から見たSurface proのいいところ

SurfacePro6分解画像
(IFIXITより引用)

ここからはSurface pro6の分解画像を基に、直近のSurfaceの構造設計やモノづくりを想像して「良いポイント」を挙げていきたいと思います。

過去に何社かのパソコンの構造やモノづくりを見てきた経験を基にコメントします。

ここでの分解画像の引用元は、修理困難マシンの修理方法や工具などを紹介しているIFIXITです。

IFIXITではSurface proの修理困難指数をトップクラスとランク付けしています。

FIXITによる修理性スコア
0点:修理ほぼ不可能
10点満点:修理が最も容易

要は、修理は絶望的ということです・・・。

内部構造詳細はこちら

僕の観点では、修理困難マシンは壊れると新品交換になるため費用が高くつくというデメリットがありますが、その分しっかりした構造になっているためデザインの自由度や構造の信頼性が比較的高いというメリットもあると思っています。

冷却システム

下の写真にある銅の色をしたタコの足のように伸びるものは「ヒートシンク」というもので、発熱する部品の熱を奪って放出し、部品の温度を下げる役割があります。

ヒートシンク先端のカーボンシートで放熱面積をアップ

この部品の温度下げる「冷却性能」が良いほど、パソコン動作のパフォーマンスは高く維持できますし、寿命故障に対していい方向に働きます。

従来モデルのSurface pro6の分解写真を見ますと、これまで見てきた一般的なノートパソコンやタブレットよりもヒートシンクの面積が大きくとられています。

これは僕の目から見ても放熱に気を使った製品であることはわかります。

発熱する部品(CPU、バッテリー、電源回路など)をしっかり放熱したい意図が読み取れます。

部品点数削減と高集積化

ボードの表面
ボードの裏面

表面にギッチリとチップ部品が搭載されています。

最近のモバイルノートでは主流になりつつありますが、SSDやメモリは従来のソケットで交換可能なものではなく、オンボード(製造時にボードに接合)されています。

これにより薄く、コンパクトでありながら高いパフォーマンスを発揮することができます。


その反面、SSDやメモリを後から交換することができないので、購入時に自分の用途に合ったモデルを選ぶ必要があります。


また外部接続端子が少ないが故もありますが、比較的部品点数が少ないです。

部品点数が少ないと、製造不良のリスクや構成部品の寿命による故障の確率が下がるので、一般的なノートパソコンやタブレットよりも故障に対する信頼性は高くなると言えます。

組立不良が起きにくい製品設計

とても地味なポイントですが、

・部品とボードをつなぐケーブルが少ない
・ケーブルの接続は上からザクッと指すクリップオンタイプのコネクタを多用


というところが、組立時の製造不良を低減させる意図が見えるポイントです。

ケーブルの接続は、製造ラインで人間が挿し込むことが多い事

ケーブルを横の水平方向に接続するタイプのコネクタではちゃんとケーブルが奥まで入ったかどうか感じにくい事と抜け防止のロック忘れから製造不良のリスクが高いポイントの一つです。

ケーブルの中途半端な接続で出荷後に不具合に発展するケースも珍しくありません。

ケーブル接続比較
左:クリップオンタイプ(上からザクッと挿す)
右:スライド接続タイプ(水平に挿してロックをする)



最大限製造不良のリスクを低減させているのは、修理困難なマシンであることが大きな要因でしょう。

修理困難ということは、製造工程の出荷試験で不良を発見しても部品だけ交換して再使用することも困難ということです。

不良の山を築くと、とんでもないマイナスコストを発生させることになります。

SurfaceProでは、そのあたりをしっかり考えた設計になっていることはとても好感が持てます。


なお、Surfaceシリーズが意識しているであろうAppleのMacBookProIpad Pro同様の設計思想になっています。

堅牢なボディ

■ネジ締めは全てトルクスネジを使用

写真では分かりづらいですが、すべてのネジ締め箇所は「トルクスネジ」で締められています。

トルクスネジ

他社マシンでよく見るのは、ご存じ「十字頭のネジ」です。

トルクスネジは、十ネジや-ネジよりもネジ締めの力が伝わりやすく締結力が高いと言われています。

こういう部分にネジのゆるみも極力出させないという意図を感じます。
(これもAppleのMacBookProと同様)


■強力接着材や粘着テープを多用
通常、他社品などでは「修理のしやすさ」からカバー同士の嵌合(かんごう)は、爪形状をもたせてパチッとはめる、またはネジ締めするというのが主流です。

しかし、部品や組立のバラツキでスキマや段差などが発生しやすかったり、振動などで異音が発生することもあります。

SurfaceProは、修理性を度外視して接着剤ベタベタで「ガチッと固めている」印象です。

このガッチリ感は現物を手に取ってもらえると分かってもらえると思います。
(でも、もちろん高いところから落としたら画面割れますよ・・・)

筐体背面を指でググッと圧迫すると、他社のパソコンでは画面上に「White spot」と呼ばれる白く光る色むらが発生することが多いです。

White spot 画面
White spotはこんなやつです



これは、内部の部品がディスプレイ背面に干渉して生じる現象です。

僕の持っているSurfaceProで、壊れる覚悟で強めに押してみましたが画面には全く異常が見られませんでした

繊細そうに見えて結構マッチョな作りになっています!

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Surface pro特徴まとめ

長々と書きましたが、業界人の立場から見てもSurface proは非常に完成度の高いマシンであることは間違いないです。

冒頭にもありますが、

・まさに「ユニークな2in1モデル」であり、所有する喜びを味わえる
・高額だけあって安心の製品設計で構造上の信頼性も高いように見える

ということが分かっていただけたのではないでしょうか?

正直そんなに安くないですし、値引きもシブいです

ですが、「手にした喜び」は大きいですし愛情も注ぎやすいってもんです。

これだけの実力を隠しもったマシンという事が分かれば、さらに愛情もアップ。

以上、今後も長く付き合っていこうと思うSurface proの詳細レポートでした!

同じくSurfaceファンが増えればいいなーと思う次第です。

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おわり

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