- この記事を読んでほしい人
- ・仕事が多忙で疲れ切っているミドルエイジのサラリーマン
・仕事も家庭も両立したい40代サラリーマン
・ゆったりと余裕を持って仕事をしたい40代
筆者である僕は、情報通信機器製造メーカーの間接部門で働いています。
僕が40代に差し掛かる時、これまでの仕事の取り組み方を間違えていたせいで「うつ状態」になってしまいました。
会社を3か月ほど休職し、家族にも会社にも迷惑をかけ、自分自身にも大きく失望するというツライ経験でした・・・。
職場に復帰して以降、大きな浮き沈みは無く3年以上経過しましたが、僕自身としては割と充実した仕事と家庭の生活を送れていると思っています。
二度とツライ思いをしないために仕事をするうえで僕が気を付けていることは、大きくは以下の2つ。
・自分がイライラする状況をつくらないこと
・時間にも心にも余裕を持つように行動すること
当たり前のことではありますが、その当たり前が難しいものです。
これ以降では、「イライラせずに、余裕を持ちながら」仕事をするために僕が意識して実践している5つの行動パターンを共有します。
※間接業務がメインの向けの内容です。
- 一日のスケジュールに余白を持つ
- 基本、定時で帰る
- 誰かがやらなきゃいけないけど、他の人がやれない、しない業務をとっていく
- 面白いと思えるほど「こだわってみる」
- 人間関係に深入りしない(他人に頼り過ぎない)
1つでも実践すれば大丈夫・・・と言いたいところですが、この5つの全てを実践し、維持しないと「イライラする・余裕が無い状態」を解決することはできないと思ってください。
この記事を読んでくれたあなたが心身の健康を保ち、自分の人生を楽しめるキッカケになれば幸いです。
1日のスケジュールに余白を持つ
始業から定時まで、さらには残業時間まで常に忙しい状態って「余裕がある状態」ではないですよね。
余裕が無い状態で予期せぬトラブル発生や急な仕事が舞い込む、締め切りが前倒しになるなどのイレギュラーが発生すると、あなたの予定や周りの人の予定が崩れます。
予定が崩れること自体はよくあることですし、その後のリカバリーをしっかりやればいいだけです。
でも、割り込みが入って予定通りに物事が進まない、思い通りにできないという状況は分かっちゃいるけど心理面ではイライラしてしまうものです。
帰りが遅くなってしまった、家でやりたいことがやれなくなってしまった、予定の仕事ができなかった・・・
よくあることだし、自分ひとりのチカラでどうにかできるものでもありません。
自分もミスすることもあるし、他人もミスすることはある。
仕方ない、仕方ないからこそやり場のない不満や怒りがイライラを引き起こし、そのイライラがあなたの心の余裕を無くしていくのです。
余裕を持てって言うけど、どうしろと?
就業時間中の暇な時間をたくさん作ってください。
例えば、
始業から定時まで8時間あるなら2~3時間くらい何も予定が無いくらいがいいでしょう。
多ければ多いほど良いです。
時間的な余裕が無いことには、心の余裕も生まれにくいし、イライラもしやすい状態ですからね・・・。
時間的な余裕さえあれば、少々予期せぬ割り込みが入ってもイライラせずに対処できます。
でも、
そんなに余裕を持って成果が出せるのか?
周りから変に思われないのか?
暇な時間で何したらいいの?
評価が悪くなるんじゃないの?
当然、そんな疑問が湧きますよね。
そりゃ、そうです。
あいつ何にもしてないなと思われるかもしれませんし、見合った成果が出せていないとなれば評価も下がるし、職を失うことに繋がるかもしれません。
そうならないために、この後の項で述べることが関連してくるのです。
それでもスケジュールに余白を持つことを一番最初に述べている理由は、「余白を持つ」という考え方自体が、イライラしない、余裕がある生活を送るために一番大切だからです。
ノートにビッシリと隙間なく文字や絵が描いてあるよりも、余白がある方が見やすいし、あとでわかったことを書き足すスペースがあるし、理解しやすくなるとの同じ。
人生のページにも余白が必要だと思うのです。
基本、定時で帰る
基本的に終業時刻が来たら帰宅する習慣を付けましょう。
「残業=悪」くらいに思った方がいいです。
今残業することですぐに成果が見込める場合(例:モノの製造、急な受注への対応)でもない限り、残業するべきではないと考えます。
仕事の遅れは、もともと余裕を持たせていない計画のしかたが悪いし、遅れの挽回のしかたが悪いのです。
定時で帰れるから退社以降のプライベートの予定が立てやすくなり、プライベートに余裕が生まれます。
プライベートの時間は、自分の好きなことをしたり、自己啓発したり、リフレッシュしたり、家族と過ごしたりと有効に活用しましょう。
そんなプライベートの経験が仕事の新しいアイデアや考え方の幅を広げてくれ、仕事にも好影響を与えるのです。
定時間内で帰りたいのに仕事が片付かない人は、仕事のしかたを変えてください。
- 不要不急の仕事は断る
- テキトーな理由つけて、「今日は○○があってできないんですぅ~」と言っとけばよし
- 明日でもいいことは明日やる
- 今日でなくても大勢に影響ないなら明日でいいです
- とりあえず60~70点くらいの出来で終える
- せっかく時間かけて自分で100点と思ったプレゼン資料も、他の人から見たら100点にはならないので時間かけすぎなくてOK。
普通にやれば定時間内で終われるのにダラダラ残業してる人、別に今やらなくていい仕事で残業している人は、会社にとってはマイナスな人材です。
残業代ドロボーって言われちゃいますよ!
毎日定時で帰っている人と、バリバリ残業している人でどっちが評価されるべきでしょうか?
そう、時間は関係ありません。
成果で評価されるべきです。
でも、ただ長時間仕事しているように見える人が、上司から頑張っていると評価されてしまう場合もあるから困るのです。
そのために、次の項で述べる行動が必要になってきます。
誰かがやらなきゃいけないけど、他の人がやれない、しない業務をとっていく
他の誰かもやっているような業務を「定時間内で効率的にこなしている」というだけでは、なかなか目立ちません。
逆に、
同じ仕事量なのに残業してない人よりも、いつも残業してる人の方が「あいつ、頑張ってるなぁ~」なんて思われてしまう理不尽なことがあるのも事実。
合理的な考えで評価してくれる上司であれば問題ないですが、そうでない場合は淡々と定時で帰ることはアピールにならないこともあるのです。
その対策として、組織として誰かがやらなきゃいけないけど、他の人がやれない、しない仕事を積極的に取っていきましょう。
たとえば、以下のような業務です。
- 嫌われ役となる仕事
- 例)規律を守るように管理、監督する仕事
- 泥臭く汗をかくような仕事
- 例)今までにない切り口でのデータ分析、いろいろな現場の実態調査に基づく改善
- 長期的な視点で進めるような仕事
- 例)将来を見据えた会社の成長の仕組みづくり、新規事業開拓、従業員教育
誰もやりたがらない、やれない仕事だからこそ、少しでも結果を出せば新規性のある立派なアウトプット。
そして、
このような「急ぎではないけど重要な仕事」というものは、余裕を持ちながらじっくりやる必要があります。
日々の業務の片手間でやっていてはいつまでたっても進まないし、成果が出ません。
これまで複数社で20年以上働いてきた僕の経験から来るものです。
だから、かならず1日の業務時間に余白を持たせる必要があるのです。
定時間で淡々と帰り続けようとも、一日の中で2~3時間ヒマな時間があろうとも、他の人ではできないアウトプットが出せているなら堂々としていいんです!成果をアピールしていいんです。
ムダな残業をしないことで人件費を抑え、他の人ではできないことで成果を出しているのですから。
ちなみに余白として残しているヒマな2~3時間は、
上記のような長期スパンの仕事を進める時間に使ってもいいし、
たまにはすぐに成果が出るような仕事に使って小さな達成感を味わうようにしてもいいし、
サボってる風に見せないようにサボってもいいし、
成長のための勉強の時間に使うなど自由にすればいいと思います。
面白いと思えるほど「こだわってみる」
誰もやりたがらない仕事、やれない仕事の多くは、一見面白そうに見えない仕事であることが多いように思います。
明らかに誰からも面白そうに見える仕事なら、そもそも需要があるはずですもんね。
僕は、仕事を面白いと思えるかどうかは、仕事を細かいところまでこだわってやれるかにかかっていると思っています。
細かいところまでこだわってやれない⇒狙い通りいかない⇒面白いと感じにくい
細かいところまでこだわってみる⇒狙い通りいきやすい⇒面白いと感じやすい
という理屈です。
(面白くないからこだわれない、面白いからこだわれるとも言えるかもしれませんが)
細かいところまでこだわってやれば、狙い通りいかなくても、失敗しても問題点や改善点を導きやすくなります。
その結果、成長しやすくなるし、失敗しにくくなっていきます。
サッカーを例にしてみましょう。
地味で簡単に見えるインサイドパスをしたいけど、なかなか味方へのパスが成功しない状況にあるとします。
何も考えてない人、パスの受け手のせいにする人は成長しないし、サッカーが面白くなりません。
何が原因でうまくいかないのか、逆になぜうまくいったのかを細かく探っていける人が成長するし、サッカーが面白くなります。
- 軸足のつま先の向きはどっちに向ければいいだろう?
軸足のヒザの曲げ具合はどのくらいがいいだろう?
蹴り足のどのポイントでければ強く蹴れるだろう?
ボールのどのポイントを蹴ると受け手が取りやすいボールになるだろう?
上半身は使い方はどうなっていると蹴りやすいだろう?
蹴る前や蹴るときにはどこを見ておけばいいだろう?
パスの受け手がどういう状態ならパスが通りやすいだろう?
蹴った後の蹴り足はどう振りぬいたらいいだろう?
考えた通り、イメージした通りの動きができて、狙い通りのパスが出せた時、運ではなく自分の力で成果を手にしているのです。
言葉で具体的に説明できるようになると、他の人からも感謝されます。
そう考えると嬉しくなるし、もっとサッカーが面白くなる。
他のスポーツや勉強も同じく、そして仕事も同じじゃないでしょうか?
こだわってやってみると面白くなる。こだわってやれるかどうかが仕事を面白くできるかどうかです。
面白い仕事をくれとか、あの仕事が面白そうだなと不満を抱くことが悪いわけではないですが、仕事へのやる気を他人や運に任せすぎない方がいいんじゃないでしょうか。
自分で面白くすることができるのです。
そして、
細かいところまでこだわって仕事ができる環境の一つに「時間的な余裕」があることは、ここまで読んでくださったあなたなら理解していることでしょう。
人間関係に深入りしない
異なる環境で育ってきた他人をコントロールするのはなかなか難しいです。
とはいえ仕事をする以上、他人との関わりを断つことはできません。
もちろん「業務上不可欠な他人のコントロール」は、こだわってやりましょう。
しかし、
自分の仕事に関係ない人間関係は極力最小限にすることをオススメします。
他人の行動や感情のコントロールは難しい分、あなたの心と時間の余裕が吸い取られます。
余裕を失わないためには、不必要に他人に関わり過ぎないことが大切。
冷たいヤツだと思いますか?
でも、他人に必要以上に関わり過ぎて自分の仕事に支障が出ても、自分の体調を崩してしまっても、他人は助けてくれませんよ。
助けてくれる人もいるでしょうが、限度もあるし多くを期待すべきではありません。
期待すればするほど、期待外れの時にガッカリしてしまいますから。
冷酷無比になれと言っているわけではありません。みんな自分のことで精いっぱいな人が大半です。
自分の持っている余裕の範囲内で、できる時にできることを手伝ってあげる
それだけで十分です。
基本はギブ・アンド・テイクですが、余裕があるときに自分の時間をたま~に率先してギブしてあげるだけでも相手の印象も良くなります。
さいごに
イライラしない、心に余裕を持って仕事をするための5つの行動パターンを改めて記載します。
- 一日のスケジュールに余白を持つ
- 基本、定時で帰る
- 誰かがやらなきゃいけないけど、他の人がやれない、しない業務をとっていく
- 面白いと思えるほど「こだわってみる」
- 人間関係に深入りしない(他人に頼り過ぎない)
あなたが充実した生活を送るために、上記5つすべてを意識して行動してみてください。
定着すれば、いつのまにかイライラすることが減り、余裕のある生活ができるようになります。
その結果、仕事でもプライベートでも貴重な人材になっていることでしょう。
何度も言ってますが、一番大切なのは「一日のスケジュールに余白を持つ」という考え方。
これを忘れるとイライラ、余裕なし状態を解消できないくらいに思っておいてください。
心の中のノートに適度な余白を持たせ、キレイに整理して書き込んでいきましょう!
おわり
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