■この記事のターゲット
・現在の仕事を楽しいと思えないサラリーマン
・やってる業務を今以上に活き活きと楽しみたいサラリーマン
仕事が面白くない・・・
そんな悩みや不満を抱えながら、仕事をしているサラリーマンは多いと思います。
あなたの周りでも「今の仕事は面白い!」という声があまり聞こえてこないのではないでしょうか。
※もし周りの人たちが「仕事が楽しい!」と連呼しているようなら、とてもいい職場だと思っていいでしょう。
僕自身、ある時期までは
「仕事が楽しいなんて、あるわけない。金のためだけにやるもんだ」
と思ってました。
あながち間違っても無いと思いますが、人生の大半の時間を仕事に費やす以上は自分の心身を健康に保ったまま仕事をしたいですよね・・・。
ようやくそのような考えになれた僕が、仕事が面白くないと思っているあなたに「少なくとも今より10倍は仕事が楽しめる5つの方法」を共有したいと思います。ひとつでも「使えるな」と思ってもらえると嬉しいです。
楽しんで仕事ができるなら、当然楽しんだ方がいいんです
今は、もちろん苦労もありますが楽しんで仕事をすることができています。
フリーランスや自営業でなくっても、会社勤めで仕事を楽しくすることはできるんです。
大前提として、仕事を楽しくするために能動的に動くことが必要なのは言うまでもありません。
自分の部署の役割と求められる成果を明確に意識する
あなたが勤務する会社にとって、 あなたの所属する部署は「どういう役割」で「どんな成果」を求められているかすぐに説明できますか?
会社の存在する目的はなんでしょうか?
そうですね。
社会に貢献できる価値を生み出し、必要とする顧客に届けること
そして、利益を出して雇用を生み出して発展し続けること
これらのために会社は存在し、あなたの部門があり、あなたは雇用されているのです。
まず理解しなければならないのは、あなたの部門の存在理由と本来すべき業務範囲です。
日本の企業は、個人や組織の業務範囲が不明確であることが往々にしてあります。
これは個人に業務を付けていく「メンバーシップ型雇用」という文化のためです。みんなで仕事を分け合って助け合うパターンが多いのではないでしょうか?
チームの成熟度が高く、共通のゴールやフレキシブルな役割分担ができる場合には成果を上げやすいですが、裏を返せばチーム内のコミュニケーションが不足していると著しく生産性が落ちるのです。
すぐに自部門の役割や求められる成果が説明できなくても自分を責める必要はありません。これから自分なりにしっかり認識すればいいだけなんですから。
今まで役割や成果を明確にさせることができなかった会社側にも問題があるんです。
役割がフワッとしていることに不満や疑問を感じているのであれば、自分の役割が明確になること、出すべき成果が明確になることだけでも仕事への取り組み方が変わってきます。
そんな中で成果を上げるためにまず何をすればいいか分からない時は、あなたの所属する部門の役割を明確にしましょう。
漠然と考えるだけではいけません。
「誰かがこう言ってたから・・・」という不確定な物でもいけません。
自分を納得させるためにもちゃんとしたエビデンス(証拠書類や幹部のコメントの記録)が必要です。
会社の規則で所属部門の役割とミッションを認識する
まずは会社の規則集を熟読し、経営理念と経営方針、そして存在する部署の業務内容を認識することから始めましょう。
会社によっては部門の仕事内容が明記されていない場合もあります。
そうであれば、上司を通して、または総務部門に会社の規則にせめて大まかな業務内容を明記するように進言するべきです。これによって多くの従業員が自分の役割を認識することができ、明確化することで今後起こるであろう問題や課題が浮き彫りとなります。
組織をよりよくしていくためにも、問題点や課題を認識しやすくすることは大切なことなのです。
部長、課長の方針で自分の役割とミッションを認識する
会社の規則として自部門の役割が明確化されていないのであれば、所属部門の部門長方針のドキュメントを確認しましょう。
ISO 9001取得企業であればトップダウンのために方針と施策、指標がドキュメント化されたものがあるはずです。
そこから改めて自部門の役割とミッションを認識しましょう。
意外と書いてあることとやってることが全然違う場合もあると思います。それはマネジメントの問題なので、マネージャーその上の指導が問題であることが分かります。
組織の問題点を上司へ提言できる人は提言すべきですが、そういうタイプでない方は自分の役割とミッションに集中して業務を行いましょう。
自部門の役割として不要な業務は基本的には突っぱねて断る、断り切れない方は「勝手にやると怒られるから上司を通してください」とかわしましょう。
このように自分の行動の大義名分をハッキリさせて、ムダな仕事を断って心の余裕を持たせておくことも「楽しんで仕事をやっていく」のに大切です。
部長、課長からコメントを引き出して記録に残す
もし、部門長の方針などが書かれたドキュメントが無かったり、中身が明確でなかったりしたらどうするか?
それでも自分で勝手に解釈して動いてはいけません。上司から自部門の役割をある程度明確にさせるためのコメントをとるように働きかけましょう。
こういう事態ではどう判断すればいいですか?
この仕事は我々の部門の仕事なんですか?
というように誠実に質問を投げかけて、その回答を既成事実として周囲に定着させるんです。
電子メールなど記録に残るような形がいいですね。
いざという時のエビデンスとして部門内や他部門と揉めた時に有効です。
自分の裁量でゲーム感覚で結果にこだわる
前項で、自部門の役割とミッションを認識したら役割に従ってミッションを遂行していくことになります。
この時、いかにも仕事とクソマジメに捉えすぎないようにしましょう。
仕事をゲーム感覚でやる
これが大切です。遊びでテキトーにやれと言っているわけではないので誤解のないように。
あなたも過去にTVゲームやスポーツなどハマったモノがあると思います。自分が好きでハマったモノで困難な壁にぶつかると、どうにかしてクリアしてやろうと試行錯誤してきたと思います。
この試行錯誤の時間が楽しくもあり、時間を忘れて没頭できる源泉になることはすでに経験ずみですよね。
この感覚で仕事に臨めば毎日の時間が、あなたにとって貴重なものに変わります。
例えば、
・あの人がなかなか首を縦に振ってくれない
・一人でさばききれないこの業務量
・新しい企画を考えなければいけない
このような困難を「どうやって攻略してやろうか」と前向きなチャレンジと捉えられるようになります。
失敗したらどうするんだって?
失敗してもいいじゃないですか。みんな一つも失敗せずに生きてるわけではありません。その失敗を糧に次のゲームを攻略すればいいだけです。
失敗したら評価が下がるって?
何もせずに現状維持の方が評価が下がってしかるべきだと思いますよ。別に人生がゲームオーバーになるわけではありません。
ちなみにですが、一気にゲームをクリアしようとして徹夜するようなことは無いように!そんなに簡単にクリアできるゲームじゃありませんよ・・・面白いですけどね)。
問題や課題を「自分のスキルを伸ばす糧」と捉える
積極的に自分の裁量で仕事を進め始めると、必ずいろんな問題や課題にぶつかります。
問題や課題があるということは、伸びしろがあるということでもあります。
それを把握しているということは、自分の能力を上げるチャンスでもあり、組織のパフォーマンスを上げるチャンスでもあるのです。
あなたの後輩や同僚が問題や課題を見つけたとしましょう。
「キミのおかげで対処すべき問題(または課題)が明確になったよ。ありがとう!一緒に解決していこう」
と声をかけてあげましょう。
問題や課題をネガティブに捉えてはいけません。あなたが率先してポジティブに捉えることで周囲の人間も失敗に寛容になり、チームの結束力が高まるのです。
失敗しないリスクの少ない事ばかりしていても成長は望めません。
スマートに対処できなくても問題や課題にトライし続けた分だけの得るものは必ずありますよ。
今まで可視化できなかったことを見える化する
問題や課題を解決していくにあたって、事実を明らかにしてくのに定量的に表せない、表しにくいものが出てきます。
・人間の意識
・ 具体的な仕事量
・プロセスの遅れ、進み具合
・過去の経験に基づく法則
上記の中ですでに可視化できるようなツールや方法もありますが、あなたの周りでも「これが見えるようになればなぁ」と思えるものがあるはずです。
見えなかったものを見るためにどうすればいいかという観点で仕事をするのも楽しいです。
ただでさえ目に見える成果がでれば楽しいのに、見えなかったものが見えたらもっと楽しいと思いませんか?
今では簡単に多くのデータを分析し、簡単にグラフ・テーブル化できるツールがあります(Tableauなど)。
多くの安価になったセンサーデバイスにてアナログ現象をデジタル変換できます。
自分が専門家でなければ、インターネットを通じて簡単に専門家に相談することができます。
それに、アンケートのような原始的な方法でも立派な可視化するためのツールです。
今まで見えなかったものを見ようとしてなかっただけで、テクノロジーの手を借りたり手間をかけたりすれば、見ようと思えば見えてくるものもまだまだあります。
見えた先に何をするかが明確になれば、大きな成果を生むチャンスとなることはすでにお分かりですよね。
自分の苦手な分野は思い切って捨てて、得意な分野で勝負
自分の苦手な分野で頑張ることが楽しい人っているんでしょうか?
もちろん苦手を克服することで達成感を得られることは事実。
しかし、基本的には得意な分野で深く突き進む方がモチベーションを保つことに異論をはさむ方は少ないのではないでしょうか。
仕事でもそうでしょう。苦手でキライなことが待ってる職場よりも、得意で好きなことが待ってる職場に行く方が「さあ、今日も会社行ってしっかり働くぞ~♪」という気持ちも高いはず。
得意な分野で困ってる誰かを助けて、相手から「ありがとう!」って言われるだけでも超うれしいと思いませんか?
もう、思い切って苦手なことは手放して他の誰かに任せましょう。
当然批判する人は批判しますよ。
それ以上に得意分野で結果を出せば、批判は沈静化していきます。
いつもと違うことをやれば、必ず誰かとぶつかります。しかし、組織の成長のための衝突は組織のパフォーマンスを高めるためにも必要なことなのです。
自分の役割とミッションを明確にしているあなたであれば、正しい衝突を起こすことができるでしょう。
下の図は、チームマネジメント論でよく用いられる「タックマンモデル」をイメージ図にしてみたものです。
タックマンモデルとは 、アメリカの心理学者「Bruce Wayne Tuckman (1938-2016) 」 がチーム(組織)が成長していくために通過していく4つのステージとその特徴をモデル化したものです。
組織の成長過程では必ず、チーム内の衝突が起きる「混乱期」があることが示されています。
仕事でも家庭でもこのモデルを意識しておくと現状の組織がどのような状態か把握できるので、覚えておいて損はないですよ。
さいごに
よく「仕事は楽しくやろう」という言葉を耳にします。本当にそんなことできるんでしょうか?
僕もかつては「仕事で楽しいなんてナイでしょ・・・」という考えを持っていましたが、わざわざ楽しくないと思って仕事するのもアホらしいなというのに気づきました。
そりゃあ、楽しく仕事できる方がいいに決まってますからね。
それでも、環境によっては簡単にいかない場合もあるでしょう。
そんな時は、転職なり起業するなり動いてみればいいと思います。楽しいと思える方向へ向かっていくにはいろんな方法があるんですから。
どうせなら、楽しく仕事しましょうよ!
おわり
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