- この記事を読んでほしい人
- ・ノートパソコンの筐体色選びのコツを知りたい
・キズや汚れが見立ちにくいノートパソコンのカバーとは?
今回の記事のテーマは、
キズや汚れが目立ちにくいノートパソコンのカバー色や表面仕上げ
についてです。
ノートパソコンは、デスクトップパソコンに比べて本体に直接触れる機会が多いですよね。
(本体を持ち運んだり、ディスプレイを開閉したりするため)
皮脂(主に手脂や指紋)が付着する
手に塗ったハンドクリームの油分が転写する
何かにぶつけてキズが付く
ノートパソコンのカバーは、キズや汚れが付いてしまうリスクが非常に高いのです。
取り扱いを注意する、保護カバーやキャリングケースなどのグッズを利用するなどの対策はありますが、完璧に防ぐことは難しいでしょう。
また、いちいち汚れやキズを気にするのもストレスです。
そこで視点を変えて、ノートパソコンを買う時に
『キズや汚れが付いてしまっても、目立たない色や質感のカバーを選んでしまおう』
というのが今回の趣旨です。
細かいことにこだわらずに自分の好きな色やデザインのモノを選べばいいんですが、特にノートパソコンの外観をキレイに保っておきたい「清潔感を大切にする方」に向けた内容となっています。
パソコン業界に長く身を置き、多くのノートパソコンに触れてきた僕の経験をもとに、汚れやキズが見立ちにくいオススメのカバー色や表面仕上げを紹介します。
まずは、僕が最もオススメするカバー色と質感について。
筆者オススメのノートPC 色と表面仕上げ
色:シルバー、プラチナ系
表面仕上げ:マット系(若干ザラッとした光沢の少ないもの)
多くのメーカーが採用しており、無難といえば無難なチョイスですよね。。。
それでも多くのメーカーが採用するということは、れっきとした理由があるのです。
これ以降では、その他の色や質感の特徴も踏まえて、なぜ前述のオススメ仕様が良いのか説明していきます。
色と表面処理の特性も理解したうえで選んだノートパソコンは、買った満足感が高いですよ!
オススメのノートパソコン筐体カラーと表面仕上げ
ノートPCの主要な筐体カラーのメリット・デメリット
ノートパソコンの筐体色のメリット・デメリットについて、以下の表にまとめました。
僕のオススメ順に説明していきます。
①オススメ1位 「シルバー、プラチナ系」
最大のメリットは、汚れ・ホコリ・キズが目立ちにくいことです。
これはユーザー側はもちろん、メーカー側にもメリットとなります。
製造工場でのカバーのキズや汚れが悪目立ちしにくく、清掃や修理の確率が減ることで製造コストを抑えることができます。
ただし、多くのノートPCで採用されるカラーなので、新鮮味や目を引くような色で個性をアピールしにくいというデメリットがあります。
まあノートパソコンに奇抜さや派手さを求める人は少数派だと思うので、そんなに大きなデメリットではないでしょう。
見た目の清潔感を長期間キープしたいなら、筐体色は「シルバー・プラチナ系」一択だと思います。
②オススメ2位 「ホワイト系」
2番目にオススメなのは「ホワイト系」。
これも汚れ・ホコリ・キズが目立ちにくいです。
明るい部屋に真っ白なパソコン。清潔感があっていいですよね。
ただし、ホワイトは経年や使用環境よる「黄ばみ」が出る恐れがあります。
これはメーカーが使う塗料や塗装技術によるので必ず発生するというワケではありませんが、経験上よくみられる現象ではありますね。
屋内で直射日光にあたらない場所で使うことで黄ばみのリスクを減らせると考えます。
また、頻繁に触ることになるキーボードまわりは手アカが付着しやすいです。
ホワイトは特に目立ちやすいので、こまめな清掃が必要でしょう。
③オススメ3位 「ブラック系」
シルバー系と双璧をなすメジャーカラーの「ブラック系」。
どんなスタイルの作業環境にもマッチする無難なカラーですね。
黒っぽい色は油系汚れが目立ちにくいです。
そして、この色も製造コストを抑えられます。
例えばプラスチック製の筐体の場合、黒のプラスチック原料は安価に入手できるし「塗装なし」という仕様であれば余計な工程も省けるからです。
ちなみに、塗装するにしても「黒なら他の色に比べて安価」に製造が可能。
それでも僕がオススメ2位にしていない理由は、空気中から降ってくるホコリの付着が目立ちやすいからです。
白と黒でどっちにしようかな~と悩んでいる方は、
・経年や使用環境によって黄ばむリスクを嫌うか
・ホコリが目立つのを嫌うか
の2択で選んでみると選びやすいかもしれません。
僕の場合、ホコリが目立つのを敬遠したというだけです。
自動車のボディカラーで白が好みか、黒が好みかで考えてもいいかもしれませんね(笑)
④オススメ4位 「ブルー系」
マイナーな部類に入るブルー系。あまり需要がないため全体的にレアですね。
個人的には癒しを感じる青が好きなんですが、機能やデザインを無視してでも青色筐体を優先するほどではないです。。。
ノートパソコンに採用される場合、濃い目のブルーとなることがほとんどでしょう。
濃い目のブルーは、ブラック系で説明した内容に近い特性を持っていると考えていいです。
皮脂汚れは目立ちにくいけど、ホコリが若干目立ちやすい。(ただし、どちらもブラックほどではない)
ある意味バランスがとれているカラーかもしれませんね。
ただし、ブルー系カラーのノートPC自体が少数派です。
青が欲しいけどメーカーやラインナップの選択肢が少ない…という状況なので、満足できる機能やサイズ、デザインに出会える確率が減ってしまいます。
この選択肢の少なさが大きなデメリットですかね。(裏を返せば、他人とかぶりにくいという見方もできる)
⑤オススメ5位 「レッド系」
レッド筐体は見た目のインパクトがあり、自他ともにアピール性があるカラー。
赤色がフェイバリットカラーで、自分や組織のイメージカラーとしたい場合に選択されることが多いように感じます。
メリットは他人とかぶりにくく、ホコリが目立ちにくい。
僕がオススメ5位にしている理由は、以下のようなデメリットがあるからです。
・ブルー系同様選択肢が少ない
・皮脂汚れが目立ちやすい
・キズが目立ちやすい
さらに、赤は他の色と比べても塗装に手間がかかります。
その分、塗装品質が悪くなりがちで製造メーカーにとってはコスト増につながりやすいです。
製造工場の出荷前検査で外観品質を確保していると思いますが、赤は塗装品質が悪くなりがちなために、銀や黒や白などに比べると塗装不良の流出リスクが高くなるという側面も持っています。
また、
僕の経験上、赤は他の色と比べて皮脂汚れが目立ちやすいと思っています。
選択肢が少なく、塗装不良をつかむリスクが高く、汚れが目立ちやすいことから、個人的には5位としました。
「それでも赤がいいんだ!」と言えるくらい、赤色こだわる方が選ぶ色かなと思います。
逆に言えば「強い意志と共に我が道を突き進む人」にはお似合いの色とも言えますね!
ノートPCの主要な筐体表面処理の特徴
色の特徴に加え、表面仕上げの特徴も知ったうえで選んだノートパソコンは満足度MAX!
ノートPCの表面仕上げの特徴とメリット・デメリットについて下の表にまとめました。
好みによりますが、僕個人としては肌触りを重視して「マッ仕上げ」をオススメします。
主な仕上げ | 特徴 | メリット | デメリット |
マット仕上げ | 表面が荒く、サラサラした質感 光沢が小さい | べたつきにくい | 比較的油系汚れが目立ちやすい 汚れが落ちくい |
クリア仕上げ | 表面が滑らかで、ツルツルした質感 光沢が大きい | 汚れが落ちやすい | べたつきやすい 小傷が目立ちやすい |
塗装なし | 安価なプラスチック製筐体で採用される | 低価格 | 見た目が安っぽい ほぼ黒モデルしかない |
■マット仕上げ
マット(艶消し)仕上げは表面が粗めなので、手触りがサラサラした感じです。
手に触れてもベタベタしにくいのがメリットですね。
ただし、表面が粗め(=目に見えないレベルの小さな凹凸がある)がゆえに、凹み部分に付着した油汚れが簡単に落ちにくいのがデメリット。
ゆえに、油汚れが目立ちにくいカラー(シルバーやホワイト)にするという選び方がベストでしょう。
■クリア仕上げ
塗装面に無色透明な塗料(アクリル系やウレタン系)でコーティングするのがクリア仕上げ。
ツヤが強調され、ツルツルピカピカの肌触りになるのが特徴です。
表面の凹凸が少ないため、清掃するときに汚れが落ちやすいというメリットがあります。
一方で、手で触れた部分がべたつきやすい、小さなキズが目立ちやすいというデメリットも。
これは注意事項ですが、
クリア塗装のパソコンを写真撮影すると、撮影環境や撮影者自身が筐体に写りこむ場合があります。
個人情報漏洩につながるので、安易にSNS等でパソコン撮影写真を投稿しないようにしましょう。
■塗装なし
安価なプラスチック製筐体を採用する低価格モデルに見られる仕様です。
(逆に言えば、アルミやマグネシウム合金製の筐体では存在しません)
原料そのものの色(黒が多い)とカバー成型時の金型の表面粗さで色と質感が決まります。
質感はマット仕上げに近い感じになることが多いでしょう。
メリットは何と言っても低価格。
デメリットは、安っぽく見えやすい、選択肢がほぼ黒に限られる点ですね。
まとめ
ノートパソコンの筐体カラーや質感によって「汚れやキズの目立ちやすさ」、「手触り」が変わってくることを説明してきました。
ノートパソコンの外観を清潔にしたい方には「シルバー、プラチナ系」と「マット仕上げ」の筐体をオススメします。
筆者オススメのノートPC 色と表面仕上げ
色:シルバー、プラチナ系
汚れやキズが目立ちにくい
表面仕上げ:マット系(若干ザラッとした光沢の少ないもの)
肌触りがよい
最後にこんなことを言ってはいけませんが、好きな色を買うのが一番なんですけどね。
どちらにしても、買って後悔しないように知識としてもっておけば満足いく買い物ができるでしょう。
おわり
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