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どっちのCPUがいい?「Intel Core i」と「AMD Ryzen」の違いを簡単説明【ノートパソコン向け】

ノートパソコンCPU 「Intel Core i」「AMD Ryzen」どっちを選ぶ?メリットデメリット
この記事を読んでほしい人
・ノートPC購入を検討中だが、CPUって「Intel」と「AMD」どっちがいいのか知りたい

・「Intel Core i」と「AMD Ryzen」の違いとメリットデメリットを知りたい



パソコンのことをよく知らない方にとっては、IntelのCPUである「Core iシリーズ」とAMDのCPU「Ryzenシリーズ」の違いはよく分からないケースが多いと思います。

今回は、パソコン業界エンジニアの筆者の経験を基に、パソコン初心者向けに

「Intel Core i」と「AMD Ryzen」の違い

を簡単に説明し、ある程度納得して選択してもらえるようになれば…と思っています。

まず最初に、Intel社とAMD社それぞれのノートPC向けCPUラインナップを見てみましょう。

性能価格Intel Core iシリーズ
13世代
AMD Ryzenシリーズ
7000番台
Core i3
6コア
Ryzen 3
4コア
Core i5
10~12コア
Ryzen 5
4~6コア
Core i7
10~14コア
Ryzen 7
8コア
最高最高Core i9
14~24コア
Ryzen 9
8~12コア
Intel、AMDの主なノートPC向けCPUラインナップ
(記事執筆時点)

両社それぞれで、低価格帯~高価格帯のラインナップがあります。

Core i3とRyzen 3、Core i5とRyzen 5、Core i7とRyzen 7は若干の性能差はありますが、ほぼ同じような性能を持っていると思っていいでしょう。
引用:PC自由帳 ノートPC向けCPUの性能比較表

Core iシリーズは、低価格帯でもコア数が比較的多いシリーズとなっているのが特徴。

コア数が多いと動画や静止画の編集といった重めの作業が速くできるようになります。

では、その若干の性能差や価格などを考慮して、それぞれのメリットデメリットを見ていきます。

ただし、メリットデメリットを意識しすぎる必要はなく、ほぼ同時期に発売されたCPUであればどちらでも通常使用に影響を及ぼすレベルではありません。

 Intel Core iシリーズAMD Ryzenシリーズ
メリット・シングルコア性能が高い
 →単純に処理が速い

・比較的安定した挙動
・マルチコア性能が高い
 →静止画編集などの処理で有利

・比較的安価
デメリット・比較的高価
・Thunderboltが使えない
Core i、Ryzenメリットデメリット

もし、私がパソコン初心者の方にアドバイスするとしたら、どちらも一般的な利用には大きな影響がないので、リーズナブルな価格のRyzenシリーズをオススメするかなーと思います。

しかし、価格以外の部分でも吟味したいという方には以下の考え方でどうでしょうか?

ノートPC CPUブランド選びのコツ


・画像編集もそこそこやりたい → Ryzenシリーズ

・突然のハングや電源落ちなどしない安定した動作を重視したい → Core iシリーズ

注:重めのゲームはCore iもRyzenもCPU内蔵のグラフィックチップではまともに遊べません。
ゲームやガッツリ動画編集したい方は、NVIDIA GeForceシリーズや、AMD Radeonシリーズなどの外部GPU搭載モデルを購入することをオススメします。

以降では、先ほど述べたメリット・デメリットについてもう少し補足説明したいと思います。

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Intel CPUとAMD CPUのメリットとデメリット補足

まず、ここではIntel社とAMD社の会社について少し触れます。

 Intel(アメリカ)AMD(アメリカ)
設立1968年1969年
主な製品群CPU
Chipset
LANコントローラー
(有線・無線)
SSD
など
APU
CPU
Chipset
GPU
従業員数約10万人約1万人
Intel、AMDの会社概要

AMD(Advanced Micro Devices, Inc.)は、当初はIntelのセカンドソースメーカーとしてIntel製CPUなどの互換製品を開発・製造するメーカーでした。

AMD以外にもセカンドソースメーカーは存在していましたが、やはりIntel製品の枠内であるため性能やライセンスによる価格競争で厳しくなり撤退していくことに。

AMDは、そんな中でも独自にIntel製品に負けない構成のなCPUの開発に成功し、現在も存続しています。
とくにマルチコアでの並列処理性能が高く、静止画編集などでは性能が高いと言われています。

一方のIntelは、現在多くのパソコンの根幹部分のプラットフォーム(x86アーキテクチャー)を支配してきました。

製品群を見ても分かるように、LANなどの通信やSSDなどの分野、CPUとメモリのアクセスなどの根幹部分が強いので、1台のパソコン全体の技術的な蓄積は圧倒的。

ということで、パソコン全体の動作の調整力に秀でていると考えていいでしょう。

また、NECや富士通などのパソコンセットメーカーにとっては、サプライヤーの開発時のサポートは必要不可欠です。

メモリやSSD、LANなどの各コンポーネントを安定的に動かすための回路設計やソフトウェア調整などのサポートは、開発者にとって死活問題と言っていいかもしれません。

よって、個人的にはパソコントータルの安定性としてはIntel製CPUを採用する方が有利であると考えています。

逆にAMD CPUの場合、そのままCPUを乗せ換えるだけで問題なく動作するとは言えません。

詳しくは言えないですが、AMD CPU搭載の新規パソコン開発において、量産までに結構問題が出て解決に時間を要したのは事実。

とはいえ、価格面と性能での差別化、CPUの調達しやすさなどからAMDも重要なサプライヤーであることは間違いありません。

AMD製CPUを採用することで考えられるリスクにどう対応するか…。

それはパソコンセットメーカー自身がもつ、AMDとのパイプの太さ、調整のための技術力、品質管理体制が大きく影響すると考えます。

冒頭で述べたCore iシリーズとRyzenシリーズの選び方のコツですが、

ノートPC CPUブランド選びのコツ


・画像編集もそこそこやりたい → Ryzenシリーズ

・突然のハングや電源落ちなどしない安定した動作を重視したい → Core iシリーズ


私が仕事用ノートPCを購入するとしたら上記状況も踏まえて、少しでも安定動作するであろう「Core iシリーズ」で選ぶでしょう。

そして、資料作りやWeb閲覧メインで家庭で使う場合は、「Ryzenシリーズ」かなーという感じです。


正直なところ、どちらを選んでも後悔する確率は低いと思いますが、納得して選択したい方の背中を押す参考になれば幸いです。

おわり

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