超初心者向け「業界人視点」でのノートパソコンの選び方(予備知識編)

パソコン関連
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■この記事のターゲット
・パソコンの「パ」の字くらいしか分からない
・ノートパソコンのカタログ見てもイマイチ中身が分からない
・パソコン業界を少しだけ知りたい

現在の「デジタルネイティブ」と呼ばれる世代は、小学生や中学生時代で当たり前のようにスマホを使いこなしてます。

逆にスマホに慣れすぎているせいか、社会人になってパソコンを使うとなった時に操作ができないという若い人もいるそうですね。

今でこそスマホやタブレット端末が普及していますが、いざ仕事で使うとなるとほとんどパソコンに頼らざるをえないのが現状です。

僕は職業柄パソコン本体の知識はあるので、

こんな人に読んでほしい

・そもそもパソコンって何?

・パソコンがあると何がいいの?

・買うとしてもどんなメーカーがあるの?


といった「パソコン超初心者」に向けてパソコン(特に得意分野のノートパソコン)について何回かに分けて、分かりやすく説明をしていきます!

その中でも今回はパソコンって何?というところからスタートとしてパソコンの知識を増やしてもらい、パソコンをどんどん活用してもらいたいです。

ノートパソコンを買いたいと思ってる初心者の人(特に用途が定まっていない)は下記の内容で選べば問題ないです。

初心者はこの内容で選べばOK

値段:10万円台前半

デザイン:じぶんの好きなもの

メーカー:どこでもOK(どこでも大差なし)

サイズ:あまり持ち運ばないなら15.6インチ

そこそこ外に持ち出すなら12.3~13.3インチ

スペック:
CPU(人間でいう脳の処理速度) :Intel Core i5と書いてればOK

 メモリ(人間でいうよく使う記憶の引き出し):8GB以上なら全然OK

 SSDまたはHDD(人間でいう記憶できる脳の容量):512GBあれば十分(外付けするならなら256GBでも可)


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そもそもパソコンって何?

パソコンは「パーソナルコンピューター(Personal Computer)」の略語で、「パソコン」と言っても日本でしか通じません。「PC(Personal Computerの略)」であれば、ある程度通じます。

(日本で当たり前に使ってる略語は海外で通じないので、みなさんも気を付けましょう!)

今から数十年前はコンピューターは軍事目的の研究用として使用され、サイズも大きく非常に高価なものでした。
よって一般の人々が使えるような代物ではなかったんです。

それが技術の進歩(特にCPUやメモリなどの半導体)によって、小さく、そして大量に作られるようになったため一般消費者でも買える価格になってきた経緯があります。

個人用のコンピューターということで「パーソナルコンピューター」と呼ばれるようになりました。

パソコンの種類ってどんなのがあるの?

一般的に使われているパソコンの分類を大きく2つに分けます。

左:デスクトップパソコン
右:ノートパソコン
デスクトップパソコン(Desk Top Personal Computer)

机(デスク)の上に置いて使用することが名前の由来

【メリット】

・後々機能をアップさせやすいものが多い
 (メモリや、キレイな画像処理用の部品など)

・比較的安価


・モニターがデカい(買わないといけませんが)

【デメリット】

・気軽に落ち運びができない

・マウスやキーボードの周辺機器がかさばる

【主な用途】
・ビジネス利用(製図ソフト使用など、大画面とパソコンの機能が高いものを要する場合)

・クリエイター向け(イラスト制作、動画編集など)

・ゲーマー向け

のように、高性能を要する用途に使用されるケースが多いです(後付けで性能アップできるので)。


ノートパソコン(Note Book Personal Computer)

折りたたんで使うノートのような形状が名前の由来。海外ではラップトップ(Lap Top:膝のうえ)とも言う。これはよく膝の上に乗せて使うことが多いためである。

【メリット】

・バッテリーで駆動するため、電源プラグ不要で持ち運びが可能

・デスクトップパソコンと比べて、薄くて軽いため収納スペースが少なくてすむ

【デメリット】

・メモリ容量やグラフィック機能など、後から機能拡張ができないものが多い


・比較的高価

【主な用途】
・ビジネス用途(表計算、文書作成、プログラミングなど)
・屋外でも使う用途(カメラマン、記者など)

というように、持ち運び性重視ですね。

最近は薄型・軽量が主流なので、デザインの制約からバッテリーやメモリを自分で交換できないモデルが増えてきています。
購入の際にはモデル選びは慎重にする必要があります。

・ちょっと余裕を持ったメモリ、SSD/HDD容量にする
 今だとメモリは最低8GB以上、SSDまたはHDDは512GB以上はほしいところ

・故障時は新品交換となる場合もあるので、延長保証をつけるなど

そもそもパソコンってどういうもの?

ノートパソコンを例にして、ハードウェア(本体)とソフトウェア(コンピューターを命令通りに動かすもの)を説明します。

ノートパソコンの構造(概要)

ノートパソコンの構成部品(概要)

パソコンはマザーボード上の小さな部品も含めると千数百点の部品から成り立っています。

あとでパソコンメーカーについて述べますが、基本的な構造はどのメーカーもほぼ同じです。
液晶ディスプレイ、CPU(中央演算装置:Central Processing Unit)、メモリ、その他LSIなどのチップ部品は大手部品メーカーが大量に供給する共通化された世界標準の部品を使うからです。

[主な部品とメーカーの一例]

液晶ディスプレイ:韓国のLGディスプレイ、中国のBOE(ビーオーイー)、台湾のINNOLUX(イノラックス)、日本のSHARP(シャープ)
※購入物量と画像性能によりますが、単価2000円台~1万円前後

CPU:Intel(インテル)やAMD(エーエムディー)というアメリカの超巨大半導体メーカー
※購入物量とグレードによりますが、単価数千円~3万円前後

メモリ:韓国のSAMSUNG(サムスン)、Hynix(ハイニックス)、日本の東芝など
※購入物量と記憶容量によりますが、単価2000円~1万円前後



この世界標準部品の購入は、世界中で限られた大量に供給できるメーカーから安く部品を購入するためです。

よって各パソコン開発製造メーカーはそういった制約のなかで、デザインや工法に差をつけて意匠や価格の差別化で特徴を出そうとしのぎを削っています。

また、CPUの能力が上がったりメモリの最大容量が増えた新規部品発売のタイミングなどで、パソコンの新モデルが出る仕組みになっており、パソコン開発製造メーカーは、前述の大手部品メーカーや後述するOS(基本ソフト)メーカーに依存する形で開発を進めざるをえないのです。

要するにパソコン開発製造メーカーの命運は、大手部品メーカーとOSメーカーによって左右されているといってもいいかもしれません。(Appleは自社OSなので少し違うけど)

ちなみに主に見ておきたい部品のスペックは以下です。

CPU:「人間でいうところの脳の中枢部分」

体への指令、計算、判断などの処理を行う。

性能が良いほど処理のスピードが速い(頭の回転が速い)。

Intel社のCPUの種類だと Corei7>Corei5>Corei3>Celeronの順に処理速度が速いです。
事務用途やネットサーフィン程度の一般的な使い方だとCorei5で十分余裕。

メモリ:人間でいうところの「よく使う情報記憶の引き出し」

記憶の奥深くにある情報を、取り出しやすい場所に置いておくことで素早い作業を可能にする。

容量が大きいほど処理が重たいアプリを速く実行できたり、たくさんのアプリを開ける。
8GB以上あれば十分かと。

SSDまたはHDD:人間でいうところの脳の情報記憶場所の容量

容量が大きいほどたくさんのファイルを保存できる。

動画や写真などたくさん保存したければ512GB以上の容量がほしいところ。
最悪は外付けの記憶装置(USB接続のSSDやHDD)を後付けすれば増やせます。

※SSD(Solid State Drive):情報を電気的に保持する記憶装置。
とりあえず後述のHDDより情報アクセスが速く、軽くて高価なものと覚えておけばOK。

※HDD(Hard Disk Drive):情報を磁気的に保持する記憶装置。
とりあえず前述のSSDより情報アクセスが遅くて、重くて安価なものと覚えておけばOK。

CPU、メモリ、SSDまたはHDDの働きのイメージ


ノートパソコンのソフトウェア

パソコンは「OS」(オペレーティングシステム:Operating System)という基本ソフトウェアがインストールされています。

オペレーティングシステムは、パソコンを使用するユーザーがカンタンにファイルコピーやネット接続をするための仲介を果たすソフトウェアです。

OSによって、ユーザーはあまり細かいことを気にせずに直感的な操作でファイルコピーや各種アプリ(Excelなどの表計算ソフト)を操作したり、紙に印刷できたりできるのです。
(昔は人間が命令コマンドを一つ一つ実行して処理を行っていた)

OSのはたらき

このOSも一般的には一部のOSメーカーで独占されているので、パソコン製造メーカー側での差別化が困難な部分です。
OSはメーカーごとに違うため、操作感や画面のレイアウトなどが異なります。

[代表的なOSとメーカー]
・Windows(Microsoft マイクロソフト)
・Mac OS(Apple アップル)


OS内で動かすことのできるアプリの開発メーカーは、これらのOSの制約の中でソフトウェア開発をする必要があります。

さらに、これらのOSは定期的にアップデートされるため、パソコンメーカーやアプリメーカーはこれに対応した製品にしなければなりません。

繰り返しになりますが、

パソコン業界はIntelなどの巨大部品メーカーとMicrosoftなどの巨大OSメーカーに支配されている状況になってます。
そしてパソコンメーカーは意匠や重量、コストで勝負するしなかい状況で、性能としては同じ部品を使用するため大差ないというのが現状です。

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パソコンのいいところって何?

近年はタブレットやスマホは、OSやアプリ、クラウド(ネットワークでつながった外部の大容量共有記憶媒体)といった環境が大きく発達したため、パソコンの優位性がどんどん下がっているように思えます。

しかし、パソコンにもまだいいところがあります!

パソコンのGood point

・キーボードでのタイピングはスマホやタブレットより速い

⇒表計算ソフトやプレゼン資料を素早く作成できる

・USBやSDカード、外部ディスプレイポートなどインターフェースが豊富


⇒データの受け渡しや、大画面モニターに映像を映したりできる

・モニター画面が比較的大きい


⇒画面が大きく、複数人でも見やすい


といったところがあげられます。

しかし、これらもタブレットやスマホ、周辺機器の発達でどんどん差が縮まっていくでしょう。
それでも今は業務用としてはパソコンの方がまだ優位です。

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どんなパソコンメーカーがあるの?

ここでは海外と国内の主なパソコンメーカーを紹介します。
まずは世界シェアをみてください。

米調査会社 Trend force調べ


つづいて日本国内シェアです。

国内出荷台数内訳
MM総研調べ

見てわかる通り、海外では日本のパソコンメーカーは入っていません!
その他にまとめて分類されているだけです(過去に見た時は東芝で2~3%レベルでした)。

かつては日本メーカーが席捲した世界シェアもいまや見る影もありません・・・。

一方の国内シェアは、NEC/富士通で4割強と強いことがわかります。
国内ではまだ日本ブランド優位という状況ですが、アメリカのDELL・HPも伸ばしてきています。

また、NECも富士通もレノボ傘下のため純粋な国内メーカーでないのですが・・・。

海外パソコンメーカー

■HP(ヒューレットパッカード)
 コストパフォーマンスが高く、洗練されたデザインで国内でも人気が出てきています。
 日本の昭島でも生産されており、これはハイエンドモデルや法人向けモデル対応と思われます。

 廉価版は中国のODM(Original Design Manufacturing 設計・製造を委託)メーカーで作られたものがダイレクトシップされていると思われます。
 
 ※ODM:開発企画元から依頼を受け、製品設計と製造を行い、開発企画元のブランドとして製品出荷すること

■Lenovo(レノボ)
 IBMのパソコン部門を買収し、近年NECと富士通のPC事業を傘下に収めた中国メーカーです。
 IBMの名残でベーシックなデザインのノートパソコンになってますね。

 HPとは熾烈な世界シェア争いとしており、その中で日本市場でのプレゼンスを高めようとしています。

■DELL(デル)
 ラインナップの多さと低コストが特徴のDELLです。日本のシェアも少しずつ伸ばしてきています。
 シンプルなデザインを好む人に割と使われてます。

■Apple(アップル)
 言わずと知れたMacbookのメーカーですね。
比較的高価格帯ですが、デザインが優れていることとOSの動作が比較的軽いため、ハードな作業をする世界中のクリエイターに人気です。

■Acer(エイサー)/ASUS(エイスース)
 台湾メーカーです。日本のシェアが世界で落ち始めたのはこれらのメーカーの台頭もあったと思います。
 「小型機を安く」といった印象ですね。

■Microsoft(マイクロソフト)
 Windows OSメーカーのマイクロソフトが自社製品としてSurfaceシリーズのパソコンに手を出した時は業界内からも「それはないよ!」という声があがったとかあがってないとか。。。

チカラに物を言わせて、イスラエルのタッチパネルメーカー「N-trig社」を買収し、その技術を手の内に。
飛躍的にペン描画の性能を上げています。

「N-trig社」は、タッチパネル単体で「指タッチ」と「ペンタッチ」を精度よく検出する技術に長けています。

確実にAppleを超える存在になろうとしてる感があります。

そういう私はSurfacepro使ってますが、物は非常にいいです!


 

国内パソコンメーカー 

国内パソコンメーカーは、海外メーカーに比べて価格が高めです。

その理由は、カスタマイズやラインナップが豊富なため

・中国生産の比率を上げられないことによる国内人件費がかかる

・少量多品種生産により大物量での部品単価メリットが十分受けられない


・開発費用が比較的かさんでいる


のような環境になっているからです。

よってNECや富士通のようにレノボと組んで部品を共通化し、大量購入による部品調達コスト削減を図り、レノボは日本の市場シェアを伸ばすきっかけとしてお互いの利害が一致しているのです。

これに対して海外メーカーは製品ラインナップを絞り、大量少品種の製造をほぼ人件費の安い中国などのODMメーカーに委託しています。

これによるコストメリットもありますし、DELL、HP、Appleなどは中国現地工場の管理に厳しい眼を光らせているため品質も良くなってます。

(しかし今後、米中貿易摩擦の影響で国内製造への回帰が進むことが予想され、製品の値段に影響が出る可能性があります。)

現状国内メーカーを選ぶ利点は少なくなってますが、しいてあげるなら

・トラブル時のサポートが比較的手厚い

・中国ODMに比べ比較的品質がいい(組立ミスが少ない)


といったところでしょうか。

現状は明らかな有意差がなくなりつつあります。

■NECレノボ
ノートパソコンLavieシリーズで有名ですね。山形県の米沢に工場がありますが、規模は小さく大部分は中国のODMメーカーからの供給ではないでしょうか?(法人向けやハイエンド機は国内生産)

価格的にはのちに紹介する富士通よりは割安感があります。

■富士通(富士通クライアントコンピューティング)
LIFEBOOKの名で知られています。島根県出雲市で大規模な国内生産を行っている国内唯一の工場です。
富士通は最軽量の13.3インチモバイルPCが有名ですね。
富士通も廉価版は中国ODMメーカーからのダイレクト出荷が多いのではないかと思います。(法人向けやハイエンド機は国内生産)

■パナソニック
Let’sNoteという堅牢オールインワン(光学ディスクドライブ内蔵)モバイルで出張の多いビジネスマンには絶大な人気を誇ります。
神戸で国内生産を行っていますが、一般ユーザーには無骨なデザインのせいかあまり使っている人を見たことがありません。

■東芝
主に製造している中国工場での生産台数を入れると国内最大の生産数だったのですが、SHARPに買収されちゃいましたね。

今後どのような戦略で来るのか楽しみです。かつての東芝のPCは堅実で好きでしたけどね。

■VAIO
SONYから分かれてVAIO株式会社として存続。VAIOブランドとして継続してPC開発製造を国内(長野県)で実施しています。
昔はVAIOがかなり流行ったのですが、今はあまり見ません。
それでも洗練されたデザインでハイエンドのポジションで頑張ってるようです。

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まとめ

これまで述べたことをまとめます。

初心者はこの内容で選べばOK

値段:10万円台前半

デザイン:じぶんの好きなもの

メーカー:どこでもOK(どこでも性能に大差なし)


サイズ:あまり持ち運ばないなら15.6インチ

頻繁に持ち出すなら12.3~13.3インチを推奨(これ以上小さいと使いにくいし画面見づらい)

スペック:
CPU(人間でいう脳の処理速度) :Intel Core i5と書いてればOK


 メモリ(人間でいうよく使う記憶の引き出し):8GB以上なら全然OK


 SSDまたはHDD(人間でいう記憶できる脳の容量):512GBあれば十分(外付けするならなら256GBでも可)

■意識しておきたいこと

・今のパソコンに性能面の大差なし

・メーカーにこだわらず、買う時のポイントを明確にすべし
 価格なのか
 デザインなのか
 タッチ性能なのか・・など

・どのメーカーもだいたい中国のODMメーカー製
 それでも昔ほどそんなに品質悪くないですが、知っておいたほうがいいです

 安心したいなら日本メーカーのハイエンド機を選択

今後は業界人視点で、もっと各メーカーや構成部品にフォーカスした比較やレビューをやっていきます!

今回はこんなところで

おわり

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