■この記事のターゲット
・気分が落ち込んだ時のリフレッシュ方法がわからなくて悩んでいる人
・元気なく落ち込んでいる大切な人に「何かできることはないか」と思案している人
・キャンプに全く興味がないけど、「何がそんなにいいの?」と思ってる人
・キャンプ、アウトドア活動をこれから、または今以上に楽しみたい人
■伝えたいこと
精神的に落ち込んだ時、落ち込みそうな時は大自然の中でボーッとすることをおすすめしたい
僕は2年ほど前からキャンプを始めました。
最初はキャンプ道具の機能性やデザインなどに惹かれて「グッズコレクター」的な要素や「流行りのおしゃれ感」でハマっていきましたが、ワケあってメンタル疾患で休職していたときに気分転換として一人でデイキャンプ(日帰り)を繰り返すうちにキャンプの中に新たな価値を見出しました。
少なくともキャンプをしている間は心が豊かになれることに気づいたんです!
(自然を愛することができ、自然にも愛されているような感覚)
今回は特に日々のストレスにやられている方に、キャンプをメインとしたアウトドア活動により健康な精神状態を保てるメリットがあることをプレゼンしてみたいと思います。
キャンプを始める前:キャンプに全く興味なし
キャンプと聞いてどんなイメージが浮かびますか?
僕のイメージは以下のような感じでした。
・暑い or 寒い
・不便
・金がかかるし、いろいろ準備がめんどくさい
・虫に刺される
というように、まあネガティブなイメージで今僕がキャンプを趣味にしていることが不思議ですね・・・。
たしかに興味のない人からは、
「なんでわざわざ外の暑い(または寒い)ところで、ご飯食べたり寝たりせにゃならんの?」
という声はよく聞きます(^^;
ですが、実際にやってみれば特に苦になるようなことはないし、便利グッズや自分で工夫することでかなり快適に楽しむことができるんです。
キャンプをやることになったキッカケ
僕のキャンプを始めたキッカケですが、子どもの仲の良い同級生の保護者さん(かなりの玄人キャンパーさん)に「家族同士でキャンプしない?」と言われたことが始まりです。
子どもに色々体験させたいという想いからキャンプ道具を借りて近場のキャンプ場で実際にやってみたのが最初でした。
子どもも楽しんでくれたし、キャンプも流行ってるし「年に1~2回程度」くらいならという気持ちで始めてみましたが、カタログやネットで道具やおしゃれなアウトドア衣類を見ていくうちに僕の物欲がモリモリ湧いてきて色々揃えるようになって徐々にハマっていったのです・・・。
もちろん、火を囲みながら大勢でお酒を飲んだり食事したりすることも楽しかったのですが、流行りに流されていた感が強かったですね。
うつ状態のつらい時期にキャンプへの価値観が変わる
冒頭でも述べましたが、ワケあって医師に「うつ状態」と診断されて仕事ができなくなり、結果的に約2か月半のあいだ休職することになりました。
当時は本当に苦しくて苦しくて、どうにかこの状態から抜け出したいという焦燥感に駆られていました。
休職してしばらく経って少し気力が戻った時に、気分転換に一人で「デイキャンプ」に行ってみようと思い立ち、人生初の「ソロ・デイキャンプ」を決行することになります。
自然の中でただボーっとする
行きつけのキャンプ場に出向いてタープ(日よけ)を張り、テーブルとイスだけ出してボーっと数時間過ごしました。
あえてボーっとしていたわけではなく、心身ともにやられていたので特別「なにもする気が起きなかった」というのが正しいです。
初夏の平日、すっきり晴れ渡った午前の時間。田舎のキャンプ場なので誰もいません。
普段なら仕事をしている時間。近くの道路では仕事に向かう人などのわずかな車両の音が聞こえます。
お気に入りの椅子に深く腰掛けて周りを見回したり、目を閉じてみたり。
周りを見渡すと濃い緑の山々、その山の稜線を境界に青い空。
足元をみるといろんな種類の草やいろんな形の石、一生懸命歩む虫たち。
耳をすませば、野鳥、カエルの鳴き声や虫の羽音、近くを流れる川の音。
大きく深呼吸すれば、少しひんやりした朝の空気が体に吸い込まれていきます。
そして時折吹き抜ける爽やかな風。
(ん?そういや最近こんなに自然を感じたことなかったなぁ・・・。こんなに気持ちがいいもんだったっけ?)
この時間は日々の喧騒を忘れ、今の自分の病気のことも忘れてただ自然を体全体で感じていました。
そうこうするうちに眠気が襲ってきます。
それまで睡眠導入剤を飲んでも睡眠時間が少なく、かといって昼間に眠たくなるわけでもなく起きている時間が20時間ぐらいの日々を送ってきましたが、ここにきて昼寝ができたんです!(スゲーよデイキャンプ!)
1時間くらい眠ったでしょうか。
起きてみると体にはクモがよじ登り、すぐ近くまで小鳥が来ていました。
(あ、オレ自然の一部になれてた感じ??)
僕という人間が大自然に受け入れてもらったような気がして心が軽くなったような気がしました。
自然の中で何もせずにいることに「こんな効果があるんだ」と気づいた瞬間でした。
それから何度も行きつけのキャンプ場に行くようになりました。
図書館で借りた心理学やビジネス書を読んだり、
グルッと周り散歩してみたり、
ちょっと塩のきいたおにぎり作ってもっていったり、
一点を見つめて頭の中で自問自答したり、
そして、子どもたちが下校する夕方前には撤収するというパターンでした。
この一連のパターンのなかで、ゆったりと自分自身と向き合うことができたと思います。
もっと力を抜いて生きていこう。行き詰った時はまたここに来ればいい
このような気持ちになれたことは、当然落ち込んだメンタルを上向きにさせる要素になったことは間違いないと思っています。
昔から人の手が付かずそのまま残っている自然、人間以外の生き物に想いを巡らせると今まで悩んでいたことが小さく、そして自分自身が物事を悪い方向に向けていたことが見えてきます。
植物やその他の生物は、ただそこに存在し真っ直ぐに生きています。
自然はそれらの生き物に対して全て平等に接しています。
人工的に作られた光、モノ、忙しさや生活習慣の世界から離れてみることで改めて気づくことがたくさんあるんです。
新たな気づきは考え方の幅を広げ、いろんな困難を乗り越えるためには不可欠です。
「普段はすべてのモノに優しく、時には厳しい自然を全身で感じてただ過ごすことでたくさんの気づきが得られる」
これが、僕が新たに見出した自然の中でのキャンプの価値です。
家族や友人、大切な人が落ち込んでたら一緒にボーっと過ごす
家族、友人に落ち込んでいる人がいたら、忙しさでいっぱいいっぱいの人がいたら声をかけてみてはどうでしょう?
「ちょっと自然の中でボーっとしてみない?」
「気分転換にキャンプ行こうよ」
笑いながら一緒に作業して、一緒に成功や失敗をして自然の中でボーっと座って同じ景色を見る。
無理にはげます言葉は不要かもしれません。
大切な人も、共同作業や自然の中から自らなにかを感じ取ってくれるでしょう。
一回だけじゃなく、何度か足を運んでみれば必ず何か浮上のキッカケを掴んでくれると信じています。
こじゃれた道具は必要ありません。最低限の機能を果たせばなんでもいいんです。
まあ、異性をデートに誘う時は多少気を遣いましょう(^^)
自然と四季が何とかしてくれるから大丈夫ですけどね。
春は新緑とともにエネルギーが湧いてくる
夏はアクティブな日中とちょっともの寂しい夜を過ごす
秋は紅葉と透き通った青空のコントラストを楽しむ
冬は焚き火で暖を取り、みんなで輪になる
さいごに
キャンプ・アウトドア活動には人それぞれいろんな楽しみ方があります。
・アクティブに体を動かして気持ちいい汗をかく
・おしゃれなキャンプグッズに囲まれて心癒される
・BBQなどでワイワイ楽しむ
そして自然を感じ、新たな気づきを得て明日への活力をみなぎらせることができます。
失敗したって怒られることはありません。それもまたいい思い出の一つとなり、形としては残らないあなたの財産になるでしょう。
あの時はたのしかったねぇ
また一緒に行こうよ
そんな会話で人とのつながりもできるでしょう。
そんな価値もあるアウトドア活動、キャンプをツールとして活用してみてください。
あー、これを書きながらもキャンプに行きたくなってきました。。。
おわり
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