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- ・Microsoft Surface Laptop Studio 2の購入を考えている
・ゲーミングPCとしてSurface Laptop Studio 2は買いなのか?
・Surface Laptop Studio 2はどんな人にオススメなのか?
MicrosoftのSurfaceシリーズにモビリティ(機動性)を持ちながら、最もパワフルなグラフィック描写性能を持つ14インチノートPC「Surface Laptop Studio 2」がリリースされました。
今回の記事では、
Surface Laptop Studio 2について、以下の3つのポイントでレビュー&考察してみたいと思います。
- 主要スペック比較とお買い得度
- ゲーム用ノートPCとしての実力はどうなのか?
- Surface Laptop Studio 2はどんな人にオススメなのか?
結論としては、
■事務作業、一般的なビジネス用途だとかなり割高なのでお買い得とは言えない
■ゲーミングPC用途としては中途半端な性能でコスパ悪く、ゲーム専用としてもオススメしない
※それでもSurface Laptop Studioでゲームを快適にプレイしたいならNVIDIA RTX搭載モデルがマスト
■いろんな場所で高性能なペン描画性能によるイラスト作成や、重めの動画編集などのクリエイティブ作業、高負荷なゲームも1台でこなしたいマルチプレーヤーにはオススメ
※MacBook Proに対抗するハイパワーWindowsパソコンが欲しい方にもGood!
以降で詳細を述べていきます。
Surface Laptop Studio 2の主要スペックレビュー
本体外観 | |
本体サイズ | 323mm×230mm×22mm |
本体重量 | NVIDIA GeForce RTX非搭載モデル 1.89kg NVIDIA GeForce RTX搭載モデル 1.98 g |
ディスプレイ | 画面: 14.4 インチ PixelSense™ Flow ディスプレイ リフレッシュ レート: 最大 120Hz 解像度: 2400 x 1600 (201 PPI) 縦横比: 3:2 コントラスト比: 1500:1 タッチ: 10 ポイント マルチタッチ Dolby Vision® サポート |
CPU | 第 13 世代 Intel Core™ i7-13700H プロセッサ Intel Gen3 Movidius 3700VC VPU AI アクセラレーター |
メモリ | 16GB、32GB、64GB LPDDR5x RAM |
ストレージ | 512GB、1TB 交換可能なSSD 取り外し可能 |
グラフィックス | インテル Iris Xe グラフィックス NVIDIA GeForce RTX 4050 Laptop GPU NVIDIA GeForce RTX 4060 Laptop GPU NVIDIA GeForce RTX 2000 Ada Generation Laptop GPU |
外部IOポート | USB 4.0/Thunderbolt™ 4 搭載 USB-C x 2(DisplayPort および Power Delivery 搭載) USB-A 3.1 x 1 3.5 mm ヘッドホン ジャック MicroSDXC カード リーダー Surface Connect ポート x 1 |
カメラ オーディオ | Windows Hello 顔認証によるサインイン用カメラ (前面) 解像度 1080p のフロント カメラ Dual far-field スタジオ マイク Dolby Atmos 搭載 Omnisonic™ スピーカー |
ソフトウェア | Windows 11 Home Xbox Game Pass Ultimate 30日試用版 Office Home & Business 2021 |
価格(税込) | NVIDIA GeForce RTX非搭載モデル : 334,180円 NVIDIA GeForce RTX搭載モデル : 396,880円~580,580円 |
公式サイト | Microsoft公式サイトで詳細を見る |
Surface Laptop Studio 2は、第13世代のIntel Core 7の中でもハイパフォーマンスグレードのCPUを搭載し、メモリは最大64GB、SSDは512GBまたは1TBというラインナップでノートパソコンとしては必要にして十分の基本性能です。
MacBook Proに対抗できるパワーと外観を持ったWindowsパソコンとしては非常に個性的。
とはいえ、他社の同クラスのノートPCと比べると基本スペックに特筆すべきものはありません。
外部I/Oポートは、Thunderbolt4.0対応のUSB Type-Cコネクタが2個、USB Type-Aコネクタが1個、3.5mmオーディオコンボジャック、MicroSDXC カードスロット、Surface Connectポート(ACアダプタやドック接続するポート)のみ。
ポートの種類と数は、最新の他社同クラスの装備からすると少ないですが、Surfaceシリーズはデザイン性から入出力ポートを少なめに設計しているので、この点をプラスに考えるかマイナスと考えるかで評価が変わります。
ゲーム用途で考えるともうちょっとポート数があっても良かったかなと思いますが、ゲームメインでなければ必要最低限と言っていいでしょう。
Surface Laptop Studio 2の性能的なハイライトは大きく以下の2点です。
①リフレッシュレート最大120Hzの14.4インチPixel senseディスプレイ搭載
②「NVIDIA GeForce RTX 4000 シリーズGPU」搭載(上位モデルのみ)
RTX 2000 Ada GenerationはRTX 4060と同等の性能
つまり、Microsoft Surfaceシリーズの中のSurface Laptop Studioの位置づけは、
・滑らかな画面描写で快適にゲームを楽しむ
・アニメーションや動画を滑らかな動きで楽しむ
ことを得意とし、持ち運びもしたいゲーマーやクリエイター向けのノートパソコンとなります。
ただし、
グラフィックチップの性能としてはSurfaceシリーズの中で最も高性能(NVIDIA RTXシリーズ搭載モデルの場合)ではありますが、NVIDIA GeForce RTX 4060 laptop GPUは、グラフィックチップのランクとしてはミドルクラス程度のもの。
※RTX 2000 Ada Generationは、利用するCADやシミュレーションソフトの動作保証対象となるため、特定のビジネスソフトウェアを利用する場合は必須でしょう。(RTX 4060 Laptopとほぼ同等の性能)
一方のNVIDIA RTXシリーズ非搭載モデルでも30万円以上という価格は、大手PCメーカーの競合品よりもかなり割高です。
正直、
単なる事務用途、ビジネス用途と考えると割高感がありオススメしにくいです。
しかし、Surfaceペンとタッチパネルによるハイレベルな手描き性能は、イラスト作成や画像加工などに大いに役立つでしょう。
別シリーズのSurface Pro(13インチ)よりも大きな14.4インチの液晶タブレットになることを考えると、大きなキャンバスで高性能なクリエイティブ作業ができるノートパソコンとしては、現時点で唯一無二の存在じゃないでしょうか。
ビジネスや趣味で行うクリエイティブ作業を、場所を限定せずにストレスなく行いたい!という方には買って損はない1台となるでしょう。
Surface Laptop Studio 2のゲーミングノートPCとしての実力
ここでは、Surface Laptop Studio 2はゲーミングPCとしてどの程度の実力なのかを確認していきます。
ゲームや動画編集メインで考えている方は、NVIDIA製GPU搭載モデルの選択がマストです。
Surface Laptop Studio 2(NVIDIA RTX 4050搭載モデル)の価格帯で他社のゲーミングノートPCと性能の比較を行い、本機のゲーミング用途としての実力を見ていきたいと思います。
タイトル | ||||
メーカー | Microsoft | ASUS | MSI (筆者オススメ) | パソコン工房 (筆者オススメ) |
モデル名 | Surface Laptop Studio2 | ROG Strix G16 G614JZ | GP68HX-12VH-3203JP | LEVEL-17WG181-i7-VLSX |
画面サイズ | 14.4″(タッチ) | 16″(非タッチ) | 16″(非タッチ) | 17.3″(非タッチ) |
解像度 | 2,400×1,600 | 2,560×1,440 | 2,560×1,600 | 2,560×1,440 |
ディスプレイ リフレッシュレート | 120Hz | 165Hz | 240Hz | 165Hz |
CPU | Intel Core i7-13700H | Intel Core i7-13650H | Intel Core i9-12900HX | Intel Core i7-13700HX |
メモリ容量 | 16GB | 32GB | 32GB | 32GB |
SSD容量 | 512GB | 1TB | 1TB | 500GB |
GPU | NVIDIA RTX4050 | NVIDIA RTX4080 | NVIDIA RTX4080 | NVIDIA RTX4080 |
外部IO | USB Type-C×2 USB Type-A×1 Audioジャック×1 MicroSDカードリーダー Surface connect×1 | HDMI×1 USB Type-C×2 USB Type-A×2 Audioジャック×1 有線LAN | HDMI×1 USB Type-C×3 USB Type-A×2 Audioジャック×1 SDカードリーダー 有線LAN | HDMI×1 Mini DP×1 USB Type-C×2 USB Type-A×2 Audioジャック×1 有線LAN |
OS Officeソフト | Win11 Home Officeあり | Win11 Home Officeなし | Win11 Home Officeなし | Win11 Home Officeなし |
価格 (税込) | \396,880 | \359,800 | \359,800 | \369,800 |
CPI(注) 低いほど良い | \110,552 | \89,970 | \86,302 | \94,097 |
タイトル | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
(注)CPI:当サイト独自のコストパフォーマンス計算方法で算出した値。低いほどコスパが良い。
Surface Laptop Studio 2をゲーミングノートPCとして見た場合、同じ価格帯の他社ゲーミングノートPCよりも基本性能(CPU、メモリ容量、GPU性能)は劣っています。
大きな差分としては以下になります。
- モニターのサイズが小さく、リフレッシュレートが120Hzと低い
- 同じ価格帯の他社ゲーミングノートPCよりも動画の描画性能で劣る。
- 有線LANポートが無い
- Surface Laptop Studio 2は有線LANポートを搭載していません。基本WiFiでのネットワーク接続です。
安定した回線でのオンラインゲームを楽しむのであれば、外付けのUSB-LANアダプタが必要になります。 - 比較的性能の低いNVIDIA GeForce RTXシリーズを搭載
- ゲームによっては、画質設定を下げないとフレームレート120fps付近での表示ができない場合もありますが、コンマ1秒の描画の遅れがプレイに大きく影響するレベルを求めなければ全然問題ない性能はもっています。
フォートナイトやValorantも画質設定次第では、最大120fpsが出せるでしょう。
快適に遊べるレベルです。
とは言っても、
下のGPU性能比較表に示すように、同じ価格帯の他社ゲーミングノートPCは1.5~2倍近くのグラフィック描画性能を持っているという現実も知っておく必要があります。
描画性能が高ければ高いほど、高画質かつスムーズな動きを「安定して」表現しやすくなります。
GPU | Fire strikeベンチマーク |
GeForce RTX 4080 | 41699 |
GeForce RTX 3080 | 27802 |
GeForce RTX 3070Ti | 29243 |
GeForce RTX 4070 | 28870 |
GeForce RTX 3070 | 26513 |
GeForce RTX 4060 | 26266 |
GeForce RTX 4050 | 23362 |
GeForce RTX 3060 | 20193 |
GeForce RTX 3050 Ti | 14679 |
GeForce RTX 3050 | 13088 |
Surface Laptop Studio 2は、純粋なゲーミングノートPCとして開発されたわけではないので、この結果となるもの仕方ないところです。
プロゲーマーを目指すくらい真剣にゲームをやるつもりなら、Surface Laptop Studio 2はオススメしません
リフレッシュレートが144Hz以上のモニターと、高性能GPUを搭載したゲーミングPCの購入をオススメします。
↓コスパかなり良いモデル
Surface Laptop Studio 2がオススメな人は
Surface Laptop Studio2は、様々なゲームタイトルを遊べる性能は持っていますが、競技の世界でシューティングゲームをプレイするヘビーゲーマーにとっては物足らない性能です。
ゲームメインでの使用を考えるなら、ゲーミングPCを購入する方がコスト的にも性能的にも満足することになるでしょう。
ということで、Surface Laptop Studio 2はこんな人にオススメです。
Surface Laptop Studio 2はこんな人にオススメ
いろんな場所で高性能なペン描画性能によるイラスト作成や、重めの動画編集などのクリエイティブ作業を行う、Windowsパソコン派の人
(MacBook Proに対抗したい人にはさらにオススメ)
上記に当てはまる人にとっては、携帯性を持ったパワフルなクリエイター用マシンとして活躍することは間違いないでしょう。
クリエイティブ作業の合間に、ちょっとゲームもやりたい、高画質動画も視聴したい人にはオススメの1台です。
おわり
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