- この記事を読んでほしい人
- ・ゲーミングノートPCを買うべきか、ゲーミングデスクトップPCを買うべきか悩んでいる人
・友達に「ゲーミングノートPCはやめとけ」と言われて悩んでいる人
・ゲーミングノートPCの最大のメリットを知っておきたい人
筆者である僕は、オンラインシューティングゲーム「フォートナイト」を快適にプレイするためにゲーミングノートPCを購入しました。
購入前にいろいろとゲーミングパソコンについて調べましたが、ゲーミングパソコン買うなら
ノートPCはやめといた方がいい
という評価が多い印象ですね。
その評価には、僕も完全に同意します。
なぜなら、ゲーミングパソコンに重要な以下の要素では、ノートPCよりもデスクトップPCの方が優れているからです。
- グラフィック性能
- 発熱部品の放熱性
- メンテナンス性
- 拡張性
裏を返せば、上記の要素がゲーミングノートPCのデメリットといって良いでしょう。
さらに、デスクトップPCの方がコストパフォーマンスが高いです。
ここまで分かっていて、なぜ僕はゲーミングノートPCを購入したのか。
それは、
僕の場合、ゲーミングノートPCのデメリットよりもメリットの方が大きかったというだけのことです。
ゲーミングノートPCのメリットとデメリット
ここでは、「ゲーミングノートPC」を「ゲーミングデスクトップPC」と比べた時に見えてくるメリットとデメリットを説明します。
まずは、ゲーミングノートPCのデメリットからいってみましょう。
ゲーミングノートPCのデメリット
ゲーミングノートPCの主なデメリットは以下の4点。
- グラフィック性能がデスクトップPCより低い
- 発熱部品の放熱性がデスクトップPCより低い
- メンテナンス性が低い
- 拡張性がほとんどない
詳しく説明します。
①グラフィック性能がデスクトップPCより低い
ゲーミングPCで重要な部品であるグラフィックボード(GPUとも呼ばれる)は、デスクトップ用とデスクトップ用から少し性能を落としたモバイル用(ノートPCなど)が存在しています。
代表的なGPUは、nVIDIA社の「GeForce RTXシリーズ」やAMD社の「Radeon RXシリーズ」ですね。
ここでは代表的なGeForce RTXシリーズのデスクトップ版とモバイル版の性能を比較します。
ベンチマーク:TimeSpy(DX12)(スコアが高いほど高性能)
TDP:最大放熱量(高いほど高パフォーマンス、高消費電力)
GPU名称 | 用途 | Time Spy(DX12) スコア | TDP |
GeForce RTX4080 | デスクトップ用 | 28056 | 320W |
GeForce RTX4080Laptop | モバイル用 | 18696 | 60-150W |
GeForce RTX3080 | デスクトップ用 | 17692 | 320W |
GeForce RTX3080Laptop | モバイル用 | 11758 | 80-150W |
GeForce RTX3070 | デスクトップ用 | 13789 | 220W |
GeForce RTX3070Laptop | モバイル用 | 10463 | 80-125W |
GeForce RTX3060 | デスクトップ用 | 8867 | 170W |
GeForce RTX3060Laptop | モバイル用 | 8261 | 60-115W |
GeForce RTX3050 | デスクトップ用 | 6278 | 130W |
GeForce RTX3050Laptop | モバイル用 | 4839 | 35-85W |
上記性能比較表のとおり、グラフィック描写性能を示すスコアは同じGPU名称でもデスクトップ用の方が高いことが分かります。
モバイル用のスコアが低い理由は、ノートパソコンの構造上の制約事項があるために、デスクトップ用の部品をそのまま使えないからです。
【制約事項】
・ノートパソコンの筐体に収まるようなコンパクトサイズでないといけない
・ノートパソコンの構造上、デスクトップパソコンよりも冷却性能が低い
・搭載できる電源回路の容量が小さい
モバイル用のGPUは、コンパクトかつ低消費電力が求められるため、性能を抑えたものでないといけないということですね。
もちろん、モバイル用は消費電力が小さいので「節電」という意味では有利ですよ。
②発熱部品の放熱性がデスクトップPCより低い
ノートパソコンの構造上、製品内部のスペースに余裕はありません。
GPUやCPU、無線通信モジュールといった発熱が大きい部品との物理的な距離も近いので、熱がこもりやすくなります。
さらに空気の循環(換気)もデスクトップパソコンより劣ってしまいます。
パソコンは、部品の温度が高くなりすぎると、冷却ファンの回転速度を上げたり、CPUはGPUの出力を下げたりして「超えてはいけない温度」を超えないように制御しています。
よって、冷却性能が低いノートパソコンでは、GPUの性能をフルに使いきれない可能性が高くなるということです。
一方のデスクトップPCは、筐体内部の空間が広く、大きく高性能な冷却ファンや放熱フィンを搭載できるため、GPUの温度を低く保ちやすいのです。
③メンテナンス性が低い
デスクトップPCは比較的分解しやすい構造で、ある程度は分解することを前提に考えられています。
※ただし、分解したときに起きたトラブルはメーカー保証の修理を受けられないので自己責任で
製品内部にホコリが溜まると放熱性能が悪化するので、パソコン玄人の方は1年に1回以上は内部の掃除をしています。(しつこいですが、みなさん自己責任でやっています)
しかし、ノートPCの場合はユーザーでの分解を考慮していない設計であることがほとんどなので、内部の清掃はできないといっていいでしょう。
しかも、ノートPCの構造はデスクトップPCよりもかなり複雑かつ、壊れやすいので分解してのメンテナンスはオススメしません。
④拡張性がほとんどない
前述したように、ノートPCは「分解に適していない構造」のため、拡張性が低いのもデメリットのひとつです。
たとえば、
グラフィックボードを変えたい、
大電力出力できる電源ユニットに変えたい、
冷却性能の高い冷却ファンや放熱フィンに交換したい、
メモリ容量を増やしたい、SSDを増設したい
といった拡張は、ゲーミングノートPCではほぼ不可能です。
ゲーミングデスクトップPCでは、それなりの知識を持っている方なら拡張が可能なようにできています。
ゲーミングノートPCのメリット
ゲーミングノートPCの最大にして最強のメリットは
「省スペース&持ち運びやすさ」
もはやメリットはこれだけと言ってもいいのではないでしょうか?
(人によっては他にも細かいメリットはあるでしょうけど…)
まず、デスクトップPCよりも設置スペースが小さくてすみます。
デスクトップPCだと、大きな本体に加えてモニターやマウス、キーボード、電源ケーブル、LANケーブル、モニターの電源ケーブルなど場所を多く使います。
その点、ノートPCなら最小では本体のみのスペースがあればOK。
(ただし、ゲームプレイの場合の多くは電源ケーブルからの給電が必要ですが)
自宅で広くスペースを取れない制約がある場合では、ゲーミングノートPCは一気に購入候補の先頭に上がるでしょう。
小さなお子さんがいるご家庭では、高価なゲーミングデスクトップPCを置いておくのは怖いかもしれませんね。(壊されてしまうという点で)
次に、言うまでもありませんが「どこでもカンタンに持ち運びしやすい」。
自宅でのプレイ場所を選ばなくて済むのはもちろんのこと、外出先(ホテルや友達の家)にゲーミングノートPCを持ち出してプレイすることができます。
出張や旅行などで家を空けることが多い人でも、出先で大好きなゲームを楽しみたいという方にはゲーミングノートPCは超オススメです。
当然ゲームだけでなくビジネスにも使っても有り余るほどの性能を持ってるので、外出先でのビジネス用途としても一石二鳥です。
自宅にメイン機としてゲーミングデスクトップPCを、サブ機として出先でも使えるゲーミングノートPCを持っているプロゲーマーやゲーム配信者も多いです。
たしかに両方持つという選択肢もありですね。
まとめ
- ゲーミングノートPCのデメリット
- ・グラフィック性能がデスクトップPCより低い
・発熱部品の放熱性がデスクトップPCより低い
・メンテナンス性が低い
・拡張性がほとんどない - ゲーミングノートPCのメリット
- 「省スペース&持ち運びやすさ」
僕の場合は、住宅の構造や生活スタイルを考えた時にメリットがデメリットを上回ると判断したので、ゲーミングノートPCを購入しました。
性能重視、競技ゲームを本気でやりたい方にはデスクトップをオススメしますが、こういう考え方でゲーミングノートを選ぶというのもアリなのかなと。
もちろん、ゲーミングノートPCもミドルクラスのゲーミングデスクトップに負けないくらい高性能なものもあります。
自分の生活環境に合わせてゲーミングノートPCを購入するのもアリですし、外出用のサブ機として購入するのもアリだと思いますよ!
おわり
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