今回の記事は、筆者も愛用しているMicrosoftの2in1モバイルノートPC「Surface Pro」の液晶ディスプレイ解像度についてです。
Surface Proはディスプレイの解像度が高くて画像がキレイ!
とよく言われていますが、他と比べてどうなのか?
といった疑問が出てくるようなパソコン初心者の方に向けて、少し詳しく述べてみたいと思います。
基本的に、同じ画面のサイズなら解像度が高い(画素数が多い)方がきめ細かい画像を表示できると言えます。
まず、結論からです。
Surface Proは、13インチクラスのモバイルノートPCと呼ばれるカテゴリーにおいてトップクラスの高精細PixelSenseディスプレイを搭載しています。
画素数や画素密度の高さだけでディスプレイの良し悪しが決まるわけではありませんが、キレイできめ細かな画質を望んでいる人にとっては、十分満足できるでしょう。
比較対象 | メーカー | 画面サイズ | ディスプレイ画素数 横×縦のpixel数 | 画素密度の高さ ppi(pixel/inch) |
Surface Pro7 | Microsoft | 12.3インチ | 2,736 x 1,824 | 267 |
Surface Pro8/Pro9/ProX | Microsoft | 13インチ | 2,880 x 1,920 | 267 |
MacBook Pro 13 | Apple | 13.3インチ | 2,560 x 1,600 | 227 |
MacBook Pro 14 | Apple | 14.2インチ | 3,024 x 1,964 | 254 |
iPad Pro | Apple | 12.9インチ | 2,732 x 2,048 | 264 |
Spectre X360 13 4Kモデル | HP | 13.3インチ | 3,840 x 2,160 | 327 |
一般的な高画質モデル | ー | 13.3インチ | 1,920 x 1,080 (フルHD) | 166 |
一部メーカーでは、13.3インチクラスに4K液晶、4K有機EL液晶を搭載しているモデルもあります。
ディスプレイの解像度を最重要視して予算が許せるなら、これらの4Kディスプレイ搭載モデルも選択肢として良いかと思います。
※私の目では、この画面サイズで4K画質との決定的な差を体感できません。フルHD画面とPixelSenseディスプレイを比べると体感できるレベルの違いがあります。
少なくともSurface ProのPixelSenseディスプレイは、
一般的なモバイルノートPC以上であることはもちろん、AppleのRetinaディスプレイと同等のきめ細かな画像を表示できる
ということは言えます。
一般的なディスプレイの解像度について
冒頭でも少し触れましたが、ディスプレイにおける解像度は画面サイズと画素数が関係しています。
もう少し詳しく知りたい方は、以下の過去記事に記載してますので参照してください。
ディスプレイの解像度が高い、または低いを感覚的につかむために、パソコンとテレビを例にとってみます。
通称 | ディスプレイ画素数 縦×横のPixel数 | 主な製品 |
HD | 1,366 x 1,080 | ・比較的低解像度のノートPC |
FHD (フルHD) | 1,920 x 1,080 | ・一般的なテレビ ・一般的なノートPC ・一般的な外部モニター |
QHD | 2,560 x 1,440 | ・高画質ノートPC |
UHD(4K) | 3,840 x 2,160 | ・高画質テレビ ・超高画質ノートPC ・高画質外部モニター |
FUHD(8K) | 7,680 x 4,320 | ・超高画質テレビ |
2023年時点
2023年時点、テレビではUHD(4K)は高画質テレビの代名詞的な存在ですね。
ノートPCの世界では数年前まではFHDで高画質をうたい文句にしていましたが、現在FHDは主流になっています。
モバイルノートPCのサイズではFHDでも十分画質はいいですが、近年の高画質ノートPCはQHD以上を指すことが多いです。
Surface Proに搭載されているPixelSenseディスプレイは、モバイルノートPCの中では13インチと若干小ぶりながらも「2,736 x 1,824(約500万画素)」ということで、胸を張って「高画質ノートPC」と言えるスペックということです。
将来的にはノートPCでも4Kが当たり前、8Kが当たり前という時代が来るかもしれませんが、当面の間は現行Surface Proの解像度で十分高画質と言えるでしょう。
Surface Proのディスプレイ解像度の進化
ここでは参考までに、過去のSurface Proのディスプレイ解像度の変遷を見ておきましょう。
世代 | サイズ | ディスプレイ画素数 縦×横のPixel数 | 画素密度の高さ ppi(pixel/inch) |
Surface Pro 2013年6月 | 10.6インチ | 1,920 x 1,080 | 208 |
Surface Pro2 2013年10月 | 10.6インチ | 1,920 x 1,080 | 208 |
Surface Pro3 2014年6月 | 12インチ | 2,160 x 1,440 | 216 |
Surface Pro4 2015年 | 12.3インチ | 2,736 x 1,824 | 267 |
Surface Pro 2017年 | 12.3インチ | 2,736 x 1,824 | 267 |
Surface Pro6 2018年 | 12.3インチ | 2,736 x 1,824 | 267 |
Surface Pro7 2019年 | 12.3インチ | 2,736 x 1,824 | 267 |
Surface ProX 2019年 | 13インチ | 2,880 x 1,920 | 267 |
Surface Pro8 2021年 | 13インチ | 2,880 x 1,920 | 267 |
Surface Pro9 2022年 | 13インチ | 2,880 x 1,920 | 267 |
上の表を見て分かるように、2015年発売のSurface Pro4から現在まで6年以上12.3インチで267ppiという解像度になっています。
このサイズで267ppiという解像度は十分すぎますし、この解像度帯での競合メーカーも少ないので今後しばらくはディスプレイの大幅改良はないと思われます。
Surface Proディスプレイ解像度まとめ
Surface ProのPixelSenseディスプレイは、モバイルノートPCではトップクラスの高解像度です。
AppleのMacbook Pro13インチ、iPad Pro12.9インチに搭載しているRetinaディスプレイと同等以上の高精細画像を提供してくれるでしょう。
モバイルノートPCで「4K」解像度が必須となる時代は当面来なさそうなので、画面のキレイさでモバイルノートPCを選びたい方には十分すぎるスペックと言えます。
私は2017年モデルのSurface Proを愛用していますが、画質に不満は全くありません。
※更新:Surface Pro8に買い換えました!
Surface Pro8のディスプレイは、リフレッシュレートが従来の最大60Hzから最大120Hzにパワーアップ。動画やアニメーションを滑かに表現できるようになっています。
Surface Proを購入検討中で、ディスプレイ解像度はコレでいいのか・・・?と悩んでいる方は、解像度で悩む必要はないと考えます。
その他のデザインや使い勝手、予算が自分に適しているかどうかに重点を置くと良いと思いますよ!
おわり
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