- この記事を読んでほしい人
- ・Microsoftのノートパソコン「Surfaceシリーズ」の購入を検討している
・Surfaceシリーズの購入をおすすめしないのはどんな人の場合?
筆者である僕は、MicrosoftのSurface Proを愛用しています。(現在2台目でSurface Pro8を所有)
僕の個人的な趣向や用途、使用環境にとっては、とても満足しているモデルです。
当ブログでは、
Surface Pro愛用者の視点とパソコン業界エンジニアの視点から、「Microsoft Surfaceシリーズ」について色々語るカテゴリーを設けています。
過去記事の中では、主にSurfaceシリーズのポジティブな面を押し出してオススメできるケースを述べることが多かったです。
そこで今回は、あえてネガティブな面を押し出してみようかと。
テーマは、
Microsoft Surfaceシリーズの購入をオススメしない人
についてです。
まずは、Surfaceシリーズに共通する主なネガティブな要素を以下に示します。
・USBなどの入出力ポートが比較的少ない
・CPU性能や最新技術の採用が他社より遅め
(モデルチェンジ時でも最先端スペックではないこともある)
・延長保証価格に割高感がある
上記のネガティブ要素から、Surfaceシリーズをオススメしない人3パターンを挙げてみました。
注:今回の対象は、ノートパソコン(Surface ProやSurface Goのような2in1含む)とし、デスクトップタイプのSurface Studioシリーズは除外しますのでご承知おきください。
Microsoft Surfaceシリーズをオススメしない人
・外出先含め、多くの周辺機器や記憶媒体(SDカードなど)をつなぐ頻度が高い人
・最新世代のスペックを購入し、性能的にできるだけ長く使いたい人
・故障時の修理費用負担リスクを減らし、万が一に備えて安心感がほしい人
以降で詳しく説明していきます。
こんな人にはMicrosoft Surfaceシリーズをオススメしない
外出先含め、多くの周辺機器や記憶媒体(SDカードなど)をつなぐ頻度が高い人
冒頭でも述べたように、Surfaceシリーズのノートパソコンは入出力ポートが少ない部類です。
これは、スッキリした製品デザインや製造原価低減などの思想が主な理由と考えます。
似たような位置づけの競合品であるApple社のMacbookも同じような感じですが、その他多くの他社製品は比較的入出力ポートの種類と数が充実しています。
下の表で、スタンダードなクラムシェルタイプのモバイルノートPCであるSurface Laptopを例にして、主な競合他社品との入出力インターフェースを比較しています。※2022年時点
モデル | Surface Laptop 5 13.5インチ | Macbook Pro 14.2インチ | XPS13 13.3インチ | Spectre x360 14 13.5インチ | LIFEBOOK UH 13.3インチ | Lavie Pro Mobile 13.3インチ | Dynabook G 13.3インチ |
メーカー | Microsoft | Apple | DELL | HP | 富士通 | NEC | Dynabook |
USB | Type-C × 1 Type-A × 1 | Type-C × 3 | Type-C × 3 | Type-C × 2 Type-A × 1 | Type-C × 2 Type-A × 2 | Type-C × 2 Type-A × 1 | Type-C × 2 Type-A × 2 |
映像出力 | なし *1 | HDMI×1 | なし *1 | なし *1 | HDMI × 1 *1 | HDMI × 1 *1 | HDMI × 1 *1 |
カードスロット | なし | SD × 1 | Micro SD × 1 | Micro SD × 1 | SD × 1 | Micro SD × 1 | Micro SD × 1 |
オーディオ | ヘッドフォンジャック × 1 | ヘッドフォンジャック × 1 | ヘッドフォンジャック × 1 | ヘッドフォンジャック × 1 | ヘッドフォンジャック × 1 | ヘッドフォンジャック × 1 | ヘッドフォンジャック × 1 |
有線LANポート | なし | なし | なし | なし | あり | なし | あり |
公式サイト | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
USBポート数やHDMI出力、有線LAN、SDカードスロット等の装備がやや貧弱。
多くのUSB機器やSDカードスロット接続、有線LAN接続をしたい場合は、USBハブや変換ケーブル、ドッキングステーションなどのアクセサリーの購入が必要です。
つまり、
- 追加の出費が必要となる
- モノがかさばる
といったやや不便な状況になりやすいということ。
上記2点を特に嫌う人には、Surfaceシリーズはオススメしにくいですね・・・。
最新世代のスペックを購入し、性能的にできるだけ長く使いたい人
この記事を書いている時点でのIntel、AMD各社の主要な最新世代CPUは、以下のようになっています。
Intel Core iシリーズ | 第12世代 |
AMD Ryzenシリーズ | 第5世代 |
Surfaceシリーズは良くも悪くもモデルチェンジ頻度がそんなに高くないので、購入するタイミングや新モデルリリースのタイミングによっては、他社よりも1~2世代前のCPUになる場合があります。
さらに、5G通信対応のWWANモデル対応も他社に比べて遅めです。
これらの理由のひとつとしては、
Microsoft Surfaceシリーズは常に最新のスペックを狙う戦略ではなく、少し遅れてでもパソコンを構成する各コンポーネントのマッチング含めたパソコントータルでの信頼性の高さ、
つまり、完成度の高さに重きを置いているためと考えられます。
(もちろん新モデル開発競争による開発費増大を抑えるということもあるでしょう)
ということで、
技術(5G、有機EL)や性能(CPU世代、メモリ容量)は最新のモノがいい!
という方は、他社製品を検討する方がコストパフォーマンスが高くなりやすいでしょう。
パソコンの能力や機能は年々向上しています。
今から買うパソコンも、2年後・3年後の製品と比べたら当然性能が見劣りしてくるでしょう。
「その時点で最新の性能や技術を持ったパソコンを買う」という判断も、購入した後にストレスなく長く使っていくためには必要な場合もあると思います。
故障時の修理費用負担リスクを減らして安心感がほしい人
パソコンは高額商品のため、万が一の故障に備えてメーカー保証を充実できるサービスが有料で提供されています。
通常は1年間であるメーカーの保証期間を延長したり、通常は保証対象外となる水濡れや落下などの不慮の事故にも対応したりといったものです。
Surfaceシリーズの延長保証サービスである「Microsoft Complete for Surface」は、他社に比べて比較的高めの価格設定です。
しかも、保証期間中は2回までしか保証を適用できない、かつ\5,400(税込)はこちらが負担する内容になっています。
対象シリーズ | Surface Pro | Surface Laptop | Surface Book Surface Laptop Studio |
保証期間 2年 | \16,280 | \19,580 | \31,483 |
保証期間 3年 | \25,080 | \28,380 | \40,238 |
保証期間 4年 | \33,880 | \37,180 | \49,280 |
例えば、Surface Laptopを例にとると保証期間4年で\37,180。
対して、
富士通のワイド保証4年(通常保証1年+延長保証3年)は、\29,700。
しかも、保証期間中は何度でも修理可能で修理費用も無償。
NECのあんしん保証パック4年は、\19,200。
こちらも、保証期間中は何度でも修理可能で修理費用も無償。
Dynabookのプレミアム保証4年では¥21,120で、保証期間5年でも\26,400です。
こちらも上記2メーカーと同様に、保証期間中の修理は何度でも無償で対応。
万が一の故障に備えて、保証内容や延長保証の購入価格も含めた長期運用のTOTALコストパフォーマンスを重視したい方は、保証が充実している国内メーカーをオススメします。
延長保証に入るべきか?という疑問について別記事で述べていますので、よかったら読んでみてください。
まとめ
今回は、Surfaceシリーズのネガティブな面を中心にした記事になっています。
これらネガティブな側面が受け入れられない方は、他社製品の検討を進めても良いでしょう。
Microsoft Surfaceシリーズをオススメしない人
・外出先含め、多くの周辺機器や記憶媒体(SDカードなど)をつなぐ頻度が高い人
・最新世代のスペックを購入し、性能的にできるだけ長く使いたい人
・故障時の修理費用負担リスクを減らし、万が一に備えて安心感がほしい人
もちろん、
今回述べたネガティブな側面よりもSurfaceシリーズのポジティブな側面が上回るのであれば、その気持ちを大切にしてSurfaceシリーズを購入してもいいでしょう。(僕と同じSurface仲間です)
おわり
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